夏至(げし)もすぎ、いよいよ本格的な夏シーズンの到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。

日本のこよみには、春夏秋冬をそれぞれ6つに分ける二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の変わり目を表す言葉があり、夏至もそのひとつです。さらに、節分や彼岸など、暮らしの節目となる「雑節」がいくつかあり、「半夏生(はんげしょう)」は夏至から数えて11日目、この日までに田植えを終えるとされている雑節です。

関西では、半夏生の時期に豊作を祈ってタコを食べる風習があります。これは、田植えを終えた稲がタコのようにしっかり根付いて、強く育つように、という願いが込められているとか。半夏生に食べるタコ料理は、特に決まりはなく、家庭によって煮だこ、酢だこ、たこ飯、唐揚げなど、さまざまだそうです。瀬戸内海沿岸で獲れるマダコは今が旬。新鮮なタコが手に入ることも、関西で「半夏生にタコを食べる」ようになった理由のひとつかもしれません。
2021年の半夏生は7月2日です。お献立にタコ料理を取り入れてはいかがでしょう。オススメは、たこ飯。タコはお米と一緒に炊飯器で炊くと、硬く縮んでしまうのが悩みのタネですね。解決法は、タコの煮汁でご飯を炊いて、炊き上がりにタコを混ぜること。ご飯を炊く前に、タコを煮汁につけたまま冷ましておくと味が染み込み、プリッとした食感も残ります。
炊き始めたら炊飯器におまかせ、カンタンたこ飯を試してみませんか。