「糸三つ葉」「切り三つ葉」「根三つ葉」は、どう違うの?
2025/02/26 00:00
桃の節句、ひな祭りが近づいてきました。ひな祭りにはどのようなメニューを用意しますか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 ひな祭りの定番メニューといえば、ちらし寿司。そしてもう一つが、ハマグリの吸い物ですね。二枚貝であるハマグリは、平安時代には「貝合わせ」という遊びに使われていました。やがて、ハマグリが縁起の良い物とされるようになり、祝いの席で、はまぐりの吸い物が供されるようになったそうです。 さて、この吸い物に欠かせないのが三つ葉です。三つ葉は日本や中国、東南アジアなどで自生していた野菜で、日本と中国で食用に品種改良されたそうです。日本では古くから‘春を告げる野菜’として親しまれてきました。 三つ葉には、「糸三つ葉」「切り三つ葉」「根三つ葉」の3種類がありますが、それぞれの特徴と違いをご存知でしょうか? 「糸三つ葉」は、葉がやや小さく、水耕栽培されるため根にスポンジが付いていることがあります。香り高く、店頭でよく見かける三つ葉です。汁物や丼物の飾りに、茶碗蒸しの風味づけなどに。 「切り三つ葉」は、遮光した部屋で育て、地上に出た葉柄・葉を切り取って出荷するもの。アクが少なく、口当たりが良く柔らかいので、火を通さずに生のままで茶碗蒸しや吸い物の彩りに。 「根三つ葉」は、文字通り根がついたまま収穫・出荷される三つ葉です。しっかりした茎や根があるので、おひたしや和え物、卵とじなど、料理の主役になる野菜です。きんぴらなどの炒め物にもオススメ。 三つ葉は一度で使い切るのがベストですが、残った場合は、湿った新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。三つ葉の香りは時間とともに薄れてしまうので、新鮮なうちに爽やかな春の香りを楽しみましょう。 参考: 「野菜の知識」丸果石川中央青果 「とれたて大百科」JAグループ 日本educe食育総合研究所「ニュース」 野菜ナビ「三つ葉」
ご存知ですか? 九州生まれの「いちご」ブランド
2025/02/19 00:00
日差しが春めいてきた今日この頃。今年は2月初旬に春一番が吹いたので、春の訪れも早そうです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 冬に出回り始めて、初夏まで旬が続くくだものといえば、いちごです。ショートケーキに使われることから、クリスマスシーズンに合わせて栽培されるようになりましたが、いちご本来の旬は4~6月でした。しかし昨今ではハウス栽培と品種改良により、11月ごろからさまざまな品種のいちごが店頭に並んでいます。 いちごの都道府県別生産量ランキングを見ると、ダントツ1位は栃木県。なんと1968年から50年以上にわたって生産量日本一を誇っているそうです。栃木県産のいちごは、味わい濃く果汁たっぷりの「とちおとめ」のほか、「とちあいか」「スカイベリー」「ミルキーベリー」などがあります。 さて、生産量第2位はというと、福岡県です。赤くて大きな果実と甘さで知られる「あまおう」は他県でも生産されていますが「博多あまおう」ブランドは福岡県だけのもの。すでに20年以上、全国で愛されてきました。 生産量第3位は熊本県。2015年に誕生したオリジナルいちご「ゆうべに」、2017年生まれの「恋みのり」などが生産されています。 さらに生産量ランキングを見ていくと、長崎県6位、佐賀県9位と、九州4県が10位以内にランクインしています。じつは九州でのいちごの収穫量を合わせると、全国の3割を超えるのだそうです。長崎県は「ゆめのか」「さちのか」、佐賀県は「いちごさん」「さがほのか」など、各県のブランドいちごはぞれぞれ人気があります。 はるばる九州からやってきた各県のいちごたち。もし見かけたら手に取ってみてはいかがでしょう。 参考: 「いちご王国のいちご達」栃木県庁 銘品九州「九州のイチゴについて」 「佐賀の農畜産物」JAさが 「いちごのあれこれ豆知識」農林水産省 「福岡いちご」JA全農ふくれん 「長崎いちご」ながさきの食 「2024年最新データで見る!イチゴ生産量ランキングと主要産地の戦略」minoras
今年のバレンタインデーは「○○チョコ」にする?
2025/02/12 00:00
もうすぐバレンタインデー。街じゅうにハートがあふれる季節がやってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2月14日はバレンタインデー。日本では長い間「女性から男性にチョコレートを贈る日」とされてきました。ところが近年のバレンタインデーは、チョコレートを贈ることで周囲の人たちとコミュニケーションをとる一つの機会となっているようです。女性が好きな男性に贈る「本命チョコ」のほかに、たくさんの「〇〇チョコ」があります。あなたはいくつご存知でしょうか? バレンタインデーが日本で社会的イベントに発展するなかで「本命チョコ」に対して「義理チョコ」という言葉が誕生しました。職場や学校、友人同士で気楽にチョコレートを贈り合うのが「義理チョコ」。手頃な価格のチョコレートを儀礼として贈るイメージですね。この‘義理’のイメージを払拭したのが「友チョコ」などの新しい概念です。 仲の良い友だちや仲間と気楽にチョコを贈り合うのが「友チョコ」。日頃は伝えられない感謝の気持ちを伝えて、友情を深めるきっかけに。 お世話になっている人に贈る「世話チョコ」、職場や学校などで周囲の人に贈る「社交チョコ」も、バレンタインデーという機会に、挨拶がわりにチョコレートを贈るというものです。 また、男性から女性にチョコレートを贈るのは「逆チョコ」や「逆バレンタイン」。これは日本に限ったことで、海外では男性から女性に贈ることが主流だそうです。 「マイチョコ」は自分自身への贈り物。自分へのご褒美として、ちょっと贅沢なチョコレートや、好きなチョコレートを用意することで、ハッピーな気分を味わうことができます。 家族同士でチョコレートを贈り合うのが「ファミチョコ」。普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちをチョコレートに託すのもいいですね。 このほかにも、男性が自分自身に贈る「俺チョコ」、日頃から応援している‘推し’に贈る「ファンチョコ」など、今やバレンタインデーにチョコレートを贈る対象は広い意味での「好きな人」「大切な人」へと変わってきているようです。 参考: 「andew magazine」andew 「Hello, Chocolate」明治
「お肉の日」にちなんで世界の牛肉事情を見てみよう!
2025/02/05 00:00
2月9日は「お肉の日」。平成29年(2017年)、「肉の年」に始まったそうです。ご存知でしたか? 今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 肉に関する記念日は毎月29日の「肉の日」が知られていますが、2月はうるう年以外29日がないので、「お肉の日」が制定されたのだそうです。 さて、「お肉」といえば牛肉を思い浮かべる人が多いのでは。そこで今回は、世界の牛肉事情をご紹介しましょう。 最初に、世界の牛肉生産量のランキングを見てみると、第1位はアメリカ。そして第2位はブラジル、第3位は中国。そして、アルゼンチン、メキシコが続きます。日本は第29位でした。(2022年) それでは、実際に牛肉を多く食べているのはどこの国でしょうか。こちらも第1位は、アメリカ。確かに、ステーキやローストビーフ、ハンバーガーなど、アメリカと料理いえば牛肉、というイメージですね。 第2位は、近年著しく牛肉需要が上昇している中国。2019年に消費量が100万トンも上昇し、ブラジルを抜いて世界2位に浮上したそうです。増加中の焼肉料理や、人気の火鍋料理などの外食とともに、家庭でも高級食材である牛肉が食べられているようです。 そして第3位は、プラジル。家庭では伝統的な煮込み料理フェイジョアーダ、レストランでは長い串に刺して焼いたブロック肉を薄く削いで提供するシュラスコが親しまれています。 日本の牛肉消費量が28位と低いのは、長年にわたって肉食が禁止されていたという歴史によるものかもしれません。それでも、すき焼き、しゃぶしゃぶ、鉄板焼など、日本の牛肉料理は国内だけでなく海外でも広く愛されています。 今年の「お肉の日」はもうすぐ。あなたはどんな牛肉料理を食べたいですか? 参考: 独立行政法人農畜産業振興機構「畜産」 「世界の牛肉生産量 国別ランキング・推移」GLOBAL NOTE 「ちくさんクラブ21」全国農業協同組合連合会 「世界の牛肉(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)」NOCS! 全国食肉事業協同組合連合会ウェブサイト