「新玉ねぎ」を丸ごと使って旬の味わいを楽しみましょう!
2025/03/19 00:00
そろそろ桜の開花予報が気になる時期になってきました。春の行楽シーズンの到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 3月20日は国民の祝日でもある、春分の日。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、そろそろ春のうららかさを感じられる気候になってきます。 春の足音が聞こえ始めるとともに、店頭には「新玉ねぎ」が並んでいます。やわらかくて辛みが少ない新玉ねぎは、水にさらさなくてもそのままサラダや和え物など、生食で食べるとおいしいですね。 ところで、新玉ねぎと普通の玉ねぎにはどのような違いがあるのでしょうか。 普通の玉ねぎの皮が茶色いのは、収穫後に乾燥させるため。ところが新玉ねぎは収穫後すぐに出荷、春先だけ出回る品種です。外皮は白っぽく、水分をたっぷり含んだみずみずしい味わいが特徴です。 生食でおいしい新玉ねぎですが、丸ごと加熱することで水分を逃がさず甘みと旨みがぐんと増すので、温かい料理も試してみてはいかがしょう。 オススメ料理その1は、丸ごとロースト。新玉ねぎをオーブンでじっくり焼いて、味付けはシンプルに塩だけでも、醤油でも。トロトロの食感と玉ねぎの甘みを楽しめる一品です。 オススメ料理その2は、ポトフ。たっぷりの野菜とソーセージを煮込むポトフに、皮をむいた丸のままの新玉ねぎを入れて煮込みます。仕上げに黒胡椒をかけると味が引き締まります。 オススメ料理その3は、丸ごと蒸し。電子レンジで加熱することで、水分を逃がさず甘みが際立ちます。ポン酢をかけても、塩とオリーブオイルでも。 生食でも加熱調理でも、普通の玉ねぎとは違った味わいを楽しめる新玉ねぎ。新鮮でジューシーな味わいをどうぞお楽しみください。 参考: 農林水産省「消費者の部屋」 「新玉ねぎを丸ごと使ったレシピ」クラシル
甘くて酸っぱくてさわやか!「伊予柑」についてのあれこれ
2025/03/12 00:00
もうすぐ春のお彼岸。期間中は定番のぼた餅や、くだものなどをお供えするのが一般的です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2025年は春分の日が3月21日なので、その日を中心とした7日間が春のお彼岸です。お彼岸に供えるものは季節のもの、日持ちのするもの、丸い形のものが好まれます。丸い形のもの、というのは縁起が良いとされているためです。 今の季節に出回っているくだものの一つに丸い「伊予柑(いよかん)」があります。伊予柑は、サイズは温州みかんよりも大きく、鮮やかなオレンジ色の柑橘類です。 伊予柑は、明治時代に山口県で発見された品種で、のちに愛媛県で栽培されるようになりました。当時は「いよみかん」と呼ばれていましたが、愛媛県産の温州みかんと混同されがちだったため、昭和に入ってから「いよかん」と改称されました。ちなみに「伊予」は愛媛県の旧国名です。 伊予柑は香りが強く、皮を剥くと部屋中にさわやかな柑橘の香りが広がります。みずみずしい果肉に果汁たっぷりでジューシーな味わい。甘みと酸味という柑橘の魅力をバランスよく兼ね備えた品種です。 伊予柑は皮むき器などを使って、外皮と内皮をしっかり取り除くと、よりおいしくいただけます。果肉はそのまま食べるのはもちろん、スイーツやサラダに使っても。果汁の酸味を生かしてドレッシングに加えるのもオススメです。さらに、皮ごと2つに切って搾る生ジュースは、果汁の味と香りを贅沢に楽しむことができます。 また、伊予柑の果皮は、マーマレードや砂糖漬けにもぴったり。伊予柑は、果肉から果皮まで、味と香りを余すことなく使い切りたいものです。 柑橘王国として知られる愛媛県で古くから愛されてきた伊予柑。地元では、その語感から「良い予感」につながる縁起の良い食べ物と親しまれているとか。今年の春のお彼岸には、伊予柑をお供えや手土産に取り入れてはいかがでしょう。 参考: 愛知県生涯学習センター「えひめの記憶」 テンポススター「日本のご当地グルメ」 無茶々園「産物紹介」
日本料理だけじゃない!世界のサバ料理を探してみよう
2025/03/05 00:00
春の訪れを感じるこの時期、新生活に向けて体の調子を整えておきたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 青魚が体に良いことは、今ではよく知られていることですが、その代表が漢字で魚へんに青と書く「鯖(さば)」です。 日本では、サバの味噌煮や塩サバなど、家庭料理で親しまれている魚であり、「さばを読む」といった慣用句にも使われるほどおなじみの魚、サバ。 ちなみに、数をごまかすという意味で使われる「さばを読む」の由来は諸説あります。一つは、傷みやすいサバを急いで売りさばくため数え間違いが多かったという説。また一つは、市場で魚を数えることを「魚市読(いさばよみ)」といい、これを略して「さば読み(さばを読む)」と言うようになったという説など。いずれも、江戸時代の魚市場から生まれたとされています。 さて、古来日本の食卓でおなじみのサバですが、世界の国々でも食べられていることをご存知でしょうか。 近年よく知られているのが、トルコの「サバサンド」。トルコといえばケバブサンドが有名ですが、イスタンブールの名物グルメといえば「サバサンド」です。バゲットにオリーブオイルで塩焼きしたサバと玉ねぎなどの生野菜を挟んで、食べる前にたっぷりとレモンを搾っていただきます。 ベトナムのサンドイッチ「バインミー」は、パテを挟んだものがポピュラーですが、ニョクマム(魚醤)で味付けしたサバを挟むこともあるそうです。お隣のタイでも、サバを焼いたり、あげたりした料理が親しまれているそうです。 ノルウェーは、サバの漁獲高が世界5位(2022)。日本に流通しているサバの50%がノルウェー産だとか。ノルウェーでは、夏場の脂がのっていないサバが食べられているそうです。脂がのった冬サバは日本などに輸出されます。サバのトマト煮はノルウェーの家庭でおなじみの料理、缶詰も多く出回っています。 健康のために、ふだんの食生活に取り入れたいサバ料理。ときには異国風の味つけを楽しんでみてはいかがでしょう。 参考: 「毎日グリル部」ノーリツ 小学舘ダイム公式サイト「@DIME」 GLOVAL NOTE「世界のサバ(鯖)の漁獲量 国別ランキング・推移
「糸三つ葉」「切り三つ葉」「根三つ葉」は、どう違うの?
2025/02/26 00:00
桃の節句、ひな祭りが近づいてきました。ひな祭りにはどのようなメニューを用意しますか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 ひな祭りの定番メニューといえば、ちらし寿司。そしてもう一つが、ハマグリの吸い物ですね。二枚貝であるハマグリは、平安時代には「貝合わせ」という遊びに使われていました。やがて、ハマグリが縁起の良い物とされるようになり、祝いの席で、はまぐりの吸い物が供されるようになったそうです。 さて、この吸い物に欠かせないのが三つ葉です。三つ葉は日本や中国、東南アジアなどで自生していた野菜で、日本と中国で食用に品種改良されたそうです。日本では古くから‘春を告げる野菜’として親しまれてきました。 三つ葉には、「糸三つ葉」「切り三つ葉」「根三つ葉」の3種類がありますが、それぞれの特徴と違いをご存知でしょうか? 「糸三つ葉」は、葉がやや小さく、水耕栽培されるため根にスポンジが付いていることがあります。香り高く、店頭でよく見かける三つ葉です。汁物や丼物の飾りに、茶碗蒸しの風味づけなどに。 「切り三つ葉」は、遮光した部屋で育て、地上に出た葉柄・葉を切り取って出荷するもの。アクが少なく、口当たりが良く柔らかいので、火を通さずに生のままで茶碗蒸しや吸い物の彩りに。 「根三つ葉」は、文字通り根がついたまま収穫・出荷される三つ葉です。しっかりした茎や根があるので、おひたしや和え物、卵とじなど、料理の主役になる野菜です。きんぴらなどの炒め物にもオススメ。 三つ葉は一度で使い切るのがベストですが、残った場合は、湿った新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。三つ葉の香りは時間とともに薄れてしまうので、新鮮なうちに爽やかな春の香りを楽しみましょう。 参考: 「野菜の知識」丸果石川中央青果 「とれたて大百科」JAグループ 日本educe食育総合研究所「ニュース」 野菜ナビ「三つ葉」
ご存知ですか? 九州生まれの「いちご」ブランド
2025/02/19 00:00
日差しが春めいてきた今日この頃。今年は2月初旬に春一番が吹いたので、春の訪れも早そうです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 冬に出回り始めて、初夏まで旬が続くくだものといえば、いちごです。ショートケーキに使われることから、クリスマスシーズンに合わせて栽培されるようになりましたが、いちご本来の旬は4~6月でした。しかし昨今ではハウス栽培と品種改良により、11月ごろからさまざまな品種のいちごが店頭に並んでいます。 いちごの都道府県別生産量ランキングを見ると、ダントツ1位は栃木県。なんと1968年から50年以上にわたって生産量日本一を誇っているそうです。栃木県産のいちごは、味わい濃く果汁たっぷりの「とちおとめ」のほか、「とちあいか」「スカイベリー」「ミルキーベリー」などがあります。 さて、生産量第2位はというと、福岡県です。赤くて大きな果実と甘さで知られる「あまおう」は他県でも生産されていますが「博多あまおう」ブランドは福岡県だけのもの。すでに20年以上、全国で愛されてきました。 生産量第3位は熊本県。2015年に誕生したオリジナルいちご「ゆうべに」、2017年生まれの「恋みのり」などが生産されています。 さらに生産量ランキングを見ていくと、長崎県6位、佐賀県9位と、九州4県が10位以内にランクインしています。じつは九州でのいちごの収穫量を合わせると、全国の3割を超えるのだそうです。長崎県は「ゆめのか」「さちのか」、佐賀県は「いちごさん」「さがほのか」など、各県のブランドいちごはぞれぞれ人気があります。 はるばる九州からやってきた各県のいちごたち。もし見かけたら手に取ってみてはいかがでしょう。 参考: 「いちご王国のいちご達」栃木県庁 銘品九州「九州のイチゴについて」 「佐賀の農畜産物」JAさが 「いちごのあれこれ豆知識」農林水産省 「福岡いちご」JA全農ふくれん 「長崎いちご」ながさきの食 「2024年最新データで見る!イチゴ生産量ランキングと主要産地の戦略」minoras
今年のバレンタインデーは「○○チョコ」にする?
2025/02/12 00:00
もうすぐバレンタインデー。街じゅうにハートがあふれる季節がやってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2月14日はバレンタインデー。日本では長い間「女性から男性にチョコレートを贈る日」とされてきました。ところが近年のバレンタインデーは、チョコレートを贈ることで周囲の人たちとコミュニケーションをとる一つの機会となっているようです。女性が好きな男性に贈る「本命チョコ」のほかに、たくさんの「〇〇チョコ」があります。あなたはいくつご存知でしょうか? バレンタインデーが日本で社会的イベントに発展するなかで「本命チョコ」に対して「義理チョコ」という言葉が誕生しました。職場や学校、友人同士で気楽にチョコレートを贈り合うのが「義理チョコ」。手頃な価格のチョコレートを儀礼として贈るイメージですね。この‘義理’のイメージを払拭したのが「友チョコ」などの新しい概念です。 仲の良い友だちや仲間と気楽にチョコを贈り合うのが「友チョコ」。日頃は伝えられない感謝の気持ちを伝えて、友情を深めるきっかけに。 お世話になっている人に贈る「世話チョコ」、職場や学校などで周囲の人に贈る「社交チョコ」も、バレンタインデーという機会に、挨拶がわりにチョコレートを贈るというものです。 また、男性から女性にチョコレートを贈るのは「逆チョコ」や「逆バレンタイン」。これは日本に限ったことで、海外では男性から女性に贈ることが主流だそうです。 「マイチョコ」は自分自身への贈り物。自分へのご褒美として、ちょっと贅沢なチョコレートや、好きなチョコレートを用意することで、ハッピーな気分を味わうことができます。 家族同士でチョコレートを贈り合うのが「ファミチョコ」。普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちをチョコレートに託すのもいいですね。 このほかにも、男性が自分自身に贈る「俺チョコ」、日頃から応援している‘推し’に贈る「ファンチョコ」など、今やバレンタインデーにチョコレートを贈る対象は広い意味での「好きな人」「大切な人」へと変わってきているようです。 参考: 「andew magazine」andew 「Hello, Chocolate」明治
「お肉の日」にちなんで世界の牛肉事情を見てみよう!
2025/02/05 00:00
2月9日は「お肉の日」。平成29年(2017年)、「肉の年」に始まったそうです。ご存知でしたか? 今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 肉に関する記念日は毎月29日の「肉の日」が知られていますが、2月はうるう年以外29日がないので、「お肉の日」が制定されたのだそうです。 さて、「お肉」といえば牛肉を思い浮かべる人が多いのでは。そこで今回は、世界の牛肉事情をご紹介しましょう。 最初に、世界の牛肉生産量のランキングを見てみると、第1位はアメリカ。そして第2位はブラジル、第3位は中国。そして、アルゼンチン、メキシコが続きます。日本は第29位でした。(2022年) それでは、実際に牛肉を多く食べているのはどこの国でしょうか。こちらも第1位は、アメリカ。確かに、ステーキやローストビーフ、ハンバーガーなど、アメリカと料理いえば牛肉、というイメージですね。 第2位は、近年著しく牛肉需要が上昇している中国。2019年に消費量が100万トンも上昇し、ブラジルを抜いて世界2位に浮上したそうです。増加中の焼肉料理や、人気の火鍋料理などの外食とともに、家庭でも高級食材である牛肉が食べられているようです。 そして第3位は、プラジル。家庭では伝統的な煮込み料理フェイジョアーダ、レストランでは長い串に刺して焼いたブロック肉を薄く削いで提供するシュラスコが親しまれています。 日本の牛肉消費量が28位と低いのは、長年にわたって肉食が禁止されていたという歴史によるものかもしれません。それでも、すき焼き、しゃぶしゃぶ、鉄板焼など、日本の牛肉料理は国内だけでなく海外でも広く愛されています。 今年の「お肉の日」はもうすぐ。あなたはどんな牛肉料理を食べたいですか? 参考: 独立行政法人農畜産業振興機構「畜産」 「世界の牛肉生産量 国別ランキング・推移」GLOBAL NOTE 「ちくさんクラブ21」全国農業協同組合連合会 「世界の牛肉(生産量、消費量、輸出量、輸入量の推移)」NOCS! 全国食肉事業協同組合連合会ウェブサイト
節分の日にまいているのは、何の豆でしょう?
2025/01/29 00:00
1月もあとわずか、もう少しで2月ですね。春はすぐそこにやってきています。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2025年の立春は2月3日。その前日に当たる2月2日が節分の日になります。節分の日というと例年では2月3日ですが、実はこの日付は固定ではないのです。そもそも1年は厳密にいうと365.2422日で、365日との差を調整するために閏年(うるうどし)があります。ところが、春分や秋分といった二十四節気のこよみでは、さらにズレが生じてくるので、その年によって日付が変わる場合がある、というわけです。 節分とは各季節が始まる前の日のこと。中でも立春は1年の始まりとされていたこともあり、その前日の節分はとくに大切にされてきました。 さて、節分には豆をまきますね。豆は米と同じく日本人にとってエネルギー源であり、霊力を持つと言われ、病や災い(つまり鬼)をはらうとされています。そして、節分にその豆を食べることで力を得られると考えられてきました。 ところで、節分の豆まきには、どんな豆を使っているでしょうか? 関東地方のほとんどの地域では大豆が一般的ですが、北海道や東北では落花生を使うとか。落花生が特産の千葉県、宮崎県、鹿児島県でも落花生が使われるそうです。さらに近年では、大豆や落花生以外の豆をまく家庭も増えているようです。子どもたちには、味付きの豆や、ナッツ類と混ぜたもの、可愛らしい小袋に入った豆が人気だそうです。 節分には豆まきをするだけでなく、「年の数だけ豆を食べて健康を祈願する」という風習があるので、好みに合わせて、おいしく食べられる豆を選ぶといいでしょう。 参考: 「節分の日に豆をまくのは、どうしてですか。」農林水産省 「こよみ用語解説」国立天文台 「節分に用いる豆の種類について」但元煎豆本店 「ちょこっとサイエンス」千葉市科学館
山菜の王様「たらの芽」で、ひと足早く春の味わいを楽しむ
2025/01/22 00:00
こよみの上ではもうすぐ春を迎えるこの時期、季節に先駆けて「春の旬」を楽しむのもいいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 今の時期、早春の味を感じさせる食材といえば山菜です。日本人は昔から自然に親しみ、自生する植物を食材として生活に取り入れてきました。なかでも日本の風土に根付いた山菜は、現在も季節を告げる食材として、また体に良い自然食品として私たちの暮らしを彩っています。 日本には多種多様な山菜が生育しており、食べられる山菜は300種近くにもなるそうです。その中で‘山菜の王様’と呼ばれるのが「たらの芽」です。 たらの芽とは、タラノキという落葉樹の新芽のことです。適度にほろ苦い味わいと、油脂やたんぱく質といった栄養素を豊富に含むことから、‘山菜の王様’と呼ばれるようになったとか。春先に少しほろ苦い山菜を食べることで、冬の寒い時期に体に溜め込んだ不要なものをデトックスできるとも言われています。 天ぷら、おひたし、和え物や炒め物、パスタなど、さまざまな料理で楽しめるのも、たらの芽の大きな魅力です。さっと茹でて、マヨネーズをつけて食べるだけでもおいしくいただけます。味噌マヨネーズなどディップを少し工夫することで、おもてなしの一品にも。 木の芽類は、火がすぐに通ってしまうので茹で過ぎないことがポイント。食感と香りを残すために、炒め物など、調理で加熱する際には下ゆで不要です。 たらの芽をはじめ、出回り始めた山菜を食卓に取り入れて、春の味わいを先取りしてみませんか。 参考: 「おいしい山形」おいしい山形推進機構 「たらの芽」JAグループ群馬 「滋賀のおいしいコレクション」滋賀県農政水産部みらいの農業振興課 「山菜のすすめ」林野庁経営課特用林産対策室 「大正製薬ナビ」大正製薬
真冬の今が旬!「ちぢみほうれん草」をおいしく味わう
2025/01/15 00:00
もうすぐ大寒(だいかん)。一年中でもっとも寒い季節が到来します。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2025年の大寒は、1月20日から2月2日まで。寒さが厳しいこの時期には、さまざまな葉物野菜が旬を迎えます。その中で、近年注目されているのが「ちぢみほうれん草」です。 緑黄色野菜の中でも栄養価が高いほうれん草は、一年中手に入りますが、冬には甘みが増しておいしくなります。冬のほうれん草の中でもとくに甘くておいしいのが「ちぢみほうれん草」。日光に多く当たるように地面に張り付くように葉を広げ、一枚一枚の葉が縮れた状態に育ちます。厳冬期の寒さに当てて育てることで甘味がぐんと増し、その糖度はトマトや果物並みだそうです。 ちぢみほうれん草は、その甘みを生かしたシンプルな調理方法がオススメです。おひたしやナムル、マヨネーズ和えなど、ちぢみほうれん草を茹でて調味料で味付けするだけで、おいしさを十分に味わうことができます。 さらにオススメは、ちぢみほうれん草と長ネギのチヂミ。ちぢみほうれん草はさっと茹で、長ネギ、桜エビとともにチヂミの生地に混ぜます。チヂミの生地は、市販の粉を使えばカンタンです。あとはごま油でカリッと焼き上げるだけ。タレをつけて食べたり、焼肉やキムチなどと一緒に食べるのもいいですね。 ちぢみほうれん草は、地面に接して育つので、縮んでいる葉や根元に土が入っている場合があります。調理する前に、十分に振り洗いをしてから使いましょう。また、ちぢみほうれん草はえぐみが少ないものですが、アクが気になる場合には、レンジで加熱してから水にさらし、しっかり水気を切ってから使います。 真冬の時期に出回る、ちぢみほうれん草。旬の時期だからこそ味わうことができるおいしさを食卓に取り入れてはいかがでしょう。 参考: aff「もっと知りたい葉物野菜」農林水産省 「岩手生まれ・寒締めほうれん草とねぎのチヂミ」農林水産省 「ちぢみほうれん草の食べ方」農事組合法人船橋農産物供給センター
新しい年のスタートに食べたい、おめでたい「出世魚」
2025/01/08 00:00
新年を迎えて一週間。ふだんの暮らしをあらたまった気持ちで始めた方も多いのでは。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 そろそろお正月気分も抜けて日常生活に戻る頃ですね。1年のスタートに縁起のいいおせち料理で開運を願った人も多いことでしょう。ところで、縁起のいい食べ物として知られているものの一つに「出世魚」があります。 「出世魚」とは、成長とともに呼び名が変わる魚のことです。同じ魚でありながら名前が変わる「出世魚」が縁起物とされるようになったのは江戸時代のようです。当時は元服を迎えると、幼名から大人の名前に変わるという習わしがありました。また、社会的に高い地位や身分を得た時にも、その地位に合った名前に改名することが、縁起が良いとされていました。こうした慣習から、成長するごとに名前を変える魚を「出世魚」として、縁起の良いものとするようになったようです。 「出世魚」の代表的な魚といえば、ブリ。地域によって呼び名は異なりますが、関東地方では稚魚から大きくなるに従って「モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」と変化します。また、スズキも出世魚として知られています。その名前は、「コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ」(関東地方)と変わります。さらに、高級食材カラスミの母体であるボラも出世魚。「オボコ→イナッコ(スバシリ)→ボラ→トド」(関東地方)と変化します。ちなみに、この「トド」は慣用句「とどのつまり」の語源だと言われています。このほか、サワラ、クロダイも出世魚です。 一方、成長するにつれて名前が変わるのに出世魚と呼ばれない魚もいます。それは、カンパチ、マグロ、イサキ、マイワシなど。出世魚と呼ばれるには、名前の変化だけでなく、姿かたちや味わいなどの価値も成長するに従って上がっていくことが大切なようです。 年のはじめに、出世魚を食べて縁起のいいスタートを切ってはいかがでしょう。 参考: FISHING JAPAN(2023/10/07) デリッシュキッチン(2022/05/27)
七草がゆは、今こそ食べたいヘルシーメニュー
2025/01/04 00:00
2025年が明けました。お正月の三が日には、どんなお料理を食べて過ごしましたか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 年末から年始にかけて、家族や友達と食を楽しむ機会も多かったことでしょう。そんな毎日にひと区切りつけるのが七草がゆです。 日本人は古来、人日の節句である1月7日に七草がゆを食べてきました。節句とは、1年に5回ある季節の節目。人日の節句は一年で最初の節句で、人を大切にする日とされてきました。 七草がゆは、一年の初めに食べることで「無病息災」「長寿健康」を願うとされていますが、それだけではありません。冬の時期に不足しがちな青菜を摂るため、さらに、ごちそうを食べて疲れた胃腸をいたわるため、という説もあるようです。 七草とは、「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の7種類の野菜や野草。「すずな」はカブ、「すずしろ」は大根のことを指します。ちなみにこれは春の七草で、秋の七草もありますが、こちらは食べずに鑑賞するだけです。 春の七草にはそれぞれ効能があるだけでなく、その名前には意味が込められています。「せり」は競り勝つ、「なずな」は撫でることでけがれを取り除く、「ごぎょう」は仏の体、「はこべら」は繁栄がはびこる、「ほとけのざ」は仏の安座、「すずな」は神を呼ぶ鈴、「すずしろ」はけがれのない清白、という意味があるそうです。 七草がゆの作り方は、粘り気を洗い流したご飯でおかゆを炊き、さっと茹でた七草を加えて塩で調味するだけ。おかゆはレトルトを使えばもっと簡単に作ることができます。 素材を生かして作る七草がゆは、まさにヘルシーメニューと言える健康的な一品です。お正月気分に一区切りをつけるためにも、1月7日に七草がゆを食べてリフレッシュしてはいかがでしょう。 参考: 「七草がゆとは」農林水産省 「七草粥を食べる理由とは?」京都調理専門学校 「春と秋の七草」長居植物園
そばの食べ方は、好みによって地域によって千差万別!
2024/12/25 00:00
2024年も残すところあとわずかとなりました。お正月の準備はいかがでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 年越しに欠かせない料理といえば、やはり日本そばですね。 日本におけるそばの歴史は古く、縄文時代以前から食べられていたようです。 当時はそばの実を粥にして食べていたとか。のちに、そば粉を水や湯で練って茹でた「そばがき」や、それを焼いた「そばやき」などの食べ方が生まれ、現在のように細い麺「そば切り」で食べるようになったのは江戸時代からと言われています。 さて、日本そばは好みによっていろいろな食べ方ができる点が大きな魅力です。冷たい麺のもりそば、温かいかけそばを基本に、天ぷら、油揚げ、揚げ玉、海苔、餅、とろろ、卵、カレーなど、具材との組み合わせは多彩です。 さらに地域によって、さまざまなご当地そばが名物になっています。 例えば、一口サイズの椀に盛られたそばが次々と出てくる岩手県の「わんこそば」。ふのりという海藻をつなぎにしている新潟県の「へぎそば」。辛味大根おろし、ねぎ、鰹節を乗せて直接だしをかける福井県の「越前おろしそば」。昼夜の寒暖差が大きい土地で育まれた長野県の「戸隠そば」。温かいそばにニシンの甘露煮をのせた京都府の「にしんそば」。殻付きのそばの実を製粉し、割子や釜揚げで食べる島根県の「出雲そば」。熱々の瓦(かわら)に茶そばと具材をのせ温かいつゆで食べる山口県の「瓦そば」。秘境で食べられる短く太い麺が特徴の、徳島県の「祖谷(いや)そば」など、特色あるそばが各地にあります。ちなみに、日本三大そばは「わんこそば」「戸隠そば」「出雲そば」の3つとされています。 具材によって、地域によって、さまざまな食べ方を楽しめる日本そば。今年の年末は、どんな年越しそばを食べますか? 参考: 「日本そば」全国製麺協同組合連合会 「わざわざ食べに行きたい日本全国のご当地そば10選」日本旅行Tripa 「用語辞典」日穀製粉 「そばやき」コトバンク 「そばの豆知識」京都有喜屋 「そばのルーツを歴史」そば庄 「なぜ、長野といえば『信州そば』?」長野県公式観光サイト
パーティーに欠かせない「オードブル」について知りたい!
2024/12/18 00:00
12月も後半に入って、忘年会・クリスマスパーティーシーズンたけなわです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 ホームパーティーの料理として欠かせない「オードブル」。パーティーシーズンには、さまざまな料理を一つの器に盛ったオードブルセットを店頭で見かけることが増えますね。 ところで、オードブルとはそもそもどんな料理を言うのでしょうか。 オードブル(Hors-d'oeuvre)はフランス語で「作品以外」という意味。スープから始まりデザートに終わるメイン料理の前に出される「前菜」を指します。「作品外」とはいうものの、フランス料理のコースには欠かせないとされるオードブル。食欲をそそる前菜があってこそ、メイン料理への期待が高まるというものです。 しかし、日本でのパーティーや宴会料理の場合、オードブルは「パーティープレート」の意味で使われています。オードブルというと、大きなプレートに盛りつけた多彩なおつまみや、バラエティに富んだ料理を思い浮かべる人が多いのでは。 ホームパーティーでも、こうした盛り合わせを用意しておくと、テーブルが華やかになり、しかも料理を取り分ける手間が省けます。 近年人気のオードブルといえば、スペインのピンチョスのようにパンや野菜などを串や楊枝に刺した軽食。一口で食べられて、皿に取りやすいので人気のメニューです。唐揚げやポテトなどの定番メニューも、盛りつけ次第でパーティー用のオードブルに。例えば、ミニトマト、チーズ、茹でた小エビ、きゅうり、オリーブなどを彩りよく楊枝に刺したピンチョスと一緒に盛れば、パーティー料理に大変身。また、ピザも放射状に切り分けるのではなく、4~5センチ角に切ることで取りやすい一口サイズに。そのほかにも、いつもの料理に「取りやすさ、食べやすさ」をプラスして、オリジナルのオードブルを作ってみてはいかがでしょう。 参考: 「オードブルって何?」サンケイ会館 コトバンク「オードブル」 「知って安心!フルコースの流れ」ホテル椿山荘東京
世界中で愛されるピザの意外なルーツとは?
2024/12/11 00:00
年末年始の準備に忙しい毎日ですが、クリスマスイベントも忘れてはいけませんね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 クリスマスパーティーなど、みんなで分け合って楽しめる料理の一つにピザがあります。イタリア料理でありながら、世界中で愛されているピザについて、その誕生から現在までの変遷を見てみましょう。 ピザのルーツは、実は古代エジプトにあるそうです。紀元前3000年頃には、パンを丸く平らに成形して石窯に貼り付けて焼いていたのだそうです。この石窯焼きのパンが世界各地に広まって、各国の小麦を使った食文化に発展しました。 そして16世紀イタリアでは、小麦粉ベースの生地ににんにく、ラード、塩などを加えて焼くように。最初はピザというよりフォカッチャみたいなものでした。やがて16世紀後半から17世紀にイタリア南部でトマトが栽培されるようになり、ナポリ近郊では水牛の乳を原料にしたモッツアレラチーズが誕生。その2つをトッピングしたピザは、ナポリからイタリア各地に広まったのだそうです。 イタリア料理のピザが世界中に知られるようになったのは、アメリカから。ニューヨークのリトルイタリー(イタリア人街)にピザの店が開業したこと、第二次大戦中イタリアに駐留した米兵たちが現地でその味に魅せられたことがきっかけだったようです。やがて1960年にはミシガン州に宅配ピザのチェーンが誕生し、アメリカの家庭でも手軽にピザが食べられるようになりました。 日本でも1950年頃にピザを出すレストランが開店。1970年代にはファミリーレストランと冷凍食品のピザが普及し、外食でも家庭でもピザが親しまれるようになりました。 さて、本場イタリアの定番ピザといえば、トマトソース、モッツアレラチーズ、バジルをのせたマルゲリータ。イタリア国旗と同じ赤・白・緑の具材を使っていることから、王妃マルゲリータが大変気に入っていたとか。一方、アメリカで人気があるのはペパロニピザ。香辛料を効かせたドライソーセージをのせたピザがアメリカの定番ピザのようです。 年末年始のパーティーでは、イタリアとアメリカ、両方の定番ピザをみんなで食べ比べるのもいいですね。 参考: 「ピザの歴史」ピザ協議会 「ピザのちから」ピザハット
葉野菜や根菜類に欠かせない下ごしらえはレンジにおまかせ!
2024/12/04 00:00
いよいよ12月。年末年始に向けて、日増しにあわただしい気分になってきますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 忙しい毎日の中で、調理の時間はなるべく短く、簡単に済ませたいものです。とくに冬野菜には根菜類が多いので、下ごしらえに手間がかかりがち。そこで時短と手間抜きのために、電子レンジを上手に活用する3つのポイントをご紹介しましょう。 ポイントその1は「分量を守る」こと。多すぎたり少なすぎたりすると、加熱ムラや加熱のしすぎの原因に。根菜なら100g~1kg(人参、大根は500gまで)、葉野菜は100g~500g(ほうれん草、小松菜は300gまで)が適量です ポイントその2は「平たく並べること」。均一に火が通るように、大きさや厚みを揃えて切り、耐熱の平皿に重ならないように並べます。 ポイントその3は「ラップをゆったりかける」こと。ぴったりラップをかけると、加熱による蒸気の気圧でラップが裂けたり、加熱後に食材が押しつぶされたりすることも。ラップは1枚づかいでふんわりとかけるようにします。 さらに、野菜の切り方や置き方にも気をつけましょう。 大根は、いちょう切り。にんじんは、厚さ2~3cmの輪切りに。かぼちゃは、大きさを揃えて、やや厚めに切ります。じゃがいも、さつまいも、里芋は、洗ってからそのまま加熱。切ってから加熱する場合は大きさを揃えます。 ほうれん草、小松菜は、太い茎には十字に切り込みを入れます。加熱するときは、葉と茎を交互に重ねて。グリーンアスパラは、穂先と根元を交互に置きます。 電子レンジで素早く加熱することで、熱に弱いビタミンCをキープし、野菜の水分とうまみを閉じ込めることができます。おいしく手早く調理をするために、電子レンジを上手に活用しましょう。 参考: 「レンジで野菜を加熱するときの時間やコツ」パナソニック 「Lidea 2018.04.16」ライオン
おでんに入っている「ちくわぶ」の正体とは?
2024/11/27 00:00
北風が身にしみるシーズンがやってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 寒い日に食べたい料理として思い浮かぶのは「おでん」。熱々のおでんの中から好みの具材を食べるのは、冬にふさわしい楽しみの一つですね。 さて、おでんの具としておなじみの「ちくわぶ」ですが、じつは東京周辺のローカル食だとご存知でしょうか。その発祥は、大正時代に関西の「生麩」の製造法を元に作られた、あるいは江戸時代にはすでに存在していた、など諸説あります。形は「竹輪(ちくわ)」、作り方や食感は「生麩」ということから「ちくわぶ」となったようです。 ちくわぶは、グルテンを含む強力粉(小麦粉)と水、塩を合わせて、よく練り上げたものをちくわのように穴が空いた型に入れて加熱したものです。 ちなみに「麩」は、小麦粉から取り出したグルテンに小麦粉を混ぜて形成。これを焼いたものを「焼き麩」、グルテンにもち粉を加えて形成し、茹でたり蒸したりしたものを「生麩」と呼びます。 ちくわぶは、食べ応えのあるモチモチとした食感が好き、という方がいる一方、よく煮込んでトロトロになる寸前が好き、という方もいるようです。ただし、あまり煮すぎるとおでんの汁が濁ってしまうので注意が必要です。 さて、ちくわぶを使った料理といえば何と言ってもおでんですが、そのほかにはどんな楽しみ方があるのでしょうか。 ちくわぶは煮込むだけでなく、揚げてもOK。唐揚げ粉をつけてカリッと揚げたら、スナック感覚で食べられます。カレー粉をまぶすとビールによく合う一品に仕上がります。 ちくわぶをバター醤油で焼くのもススメ。醤油の香りが食欲をそそり、ちくわぶのモチモチした食感を存分に楽しめます。 そのほかにも、サラダやグラタン、炒め物や煮物など、おでん以外の料理にも使えるちくわぶ。食材としての可能性はまだまだ広がりそうです。 参考: 紀文「おでん教室」 川口屋ホームページ 小山製作所「お麩のお話」
世界中で食べられている「牡蠣」にはどんな種類があるの?
2024/11/20 00:00
いよいよ風が冷たくなってきて、鍋料理がおいしい季節の到来ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 寒くなるとともに食べたくなる鍋料理の一つに、牡蠣(かき)鍋があります。「牡蠣の土手鍋」といえば、広島の郷土料理。味付けした味噌を土鍋のふちに塗りつけ、野菜などの具材とともに牡蠣を煮込み、味噌の土手を崩しながら味わうものです。近年では味噌に限らず、さまざまな味付けの牡蠣鍋が家庭や飲食店で食べられています。 さて、日本ではおなじみの牡蠣ですが、実は各国で食べられている食材であり、牡蠣のシーズンを待ちわびている人たちが世界中にいます。英語圏の国では「牡蠣を食べるならRの付く月」とも言われ、9月~4月が牡蠣のおいしい時期とされてきました。ちなみにこれは「マガキ」に関して言われてきたことで、「イワガキ」の場合は6月~8月頃に旬を迎えます。 牡蠣の種類は世界中で約200種類以上あると言われ、日本周辺でも約20種類が生息しています。食用の牡蠣は「品種」「産地」「養殖方法」などで分類されます。では、世界で食べられている牡蠣には、どんな種類があるのでしょう。 世界でもっとも流通しているのは、日本でもおなじみのマガキ。通称「ジャパニーズ・オイスター」とも呼ばれ、じつは日本の牡蠣を元に各地で品種改良されたものです。また、小ぶりで丸い貝の熊本産品種「クマモト」は、今ではアメリカで多く生産されているそうです。 そのほか、ヨーロッパの牡蠣といえば、「ブロン」。平たく、丸みのある貝殻で、フランスのブロン河口付近の海域で採れたものだけがこの名称を使うことができます。オーストラリアの「シドニー・ロック・オイスター」は、カップ状の小ぶりな貝で、小さいながらも濃厚でクリーミーな味わいが特徴の牡蠣です。 日本生まれの牡蠣が世界各国で育まれ、各国の人たちが舌鼓を打っているこの季節。私たちも国産の牡蠣を存分に楽しみたいものです。 参考: 「わが国の水産業 かき」日本水産資源保護協会 「うちの郷土料理」農林水産省
辛いのは唐辛子だけじゃない?「辛味」の種類と攻略法
2024/11/13 00:00
立冬も過ぎて、冷たい風が吹く日もあり、いよいよ冬支度が必要になってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 季節が変わって旬の味わいも移り変わる中、「一年中いつでも辛い料理が食べたい!」という激辛ファンも多いようです。ところで、「辛味」にも種類があることをご存知でしょうか。 「五味」と呼ばれる味の種類は「甘味」「酸味」「苦味」「鹹味(しおからさ)」「辛味」。この中で4つの味は味覚神経で感じるのに対し、辛味だけは痛覚や温度覚で感じるのだそうです。つまり、正確には「味」というより「痛み」や「熱さ」に近いものと言えましょう。 刺激的な「辛味」を持つ食材には、唐辛子、胡椒、山椒、生姜、にんにく、わさび、からし、大根、玉ねぎなどがあります。これらの辛味は、食材によって「ホット系」「シャープ系」に分けられます。 「ホット系」は、口の中が熱くなるような味わいで、唐辛子、胡椒、山椒がこれにあたります。さらに黒胡椒や、中華料理で使う花椒は、痺れるような感覚の刺激を感じることも。 「シャープ系」は、鼻の奥がツーンとするような味わいで、にんにく、わさび、からし、大根、玉ねぎなど。すりおろしたり、練ったり叩いたりすると辛味が増します。そして生姜は両者の中間にあたります。 人によっては、「ホット系が好き」「シャープ系なら食べられる」など得意な辛味・苦手な辛味があるということも。苦手な辛味を口にすると、食事を楽しむどころではなくなることもありますね。そこで、それぞれの辛味を抑える食材を知っておくといいでしょう。 ホット系の場合は、ヨーグルトや牛乳、アイスクリーム、バナナ、マヨネーズが効果的。シャープ系の辛さは、辛味感が持続しないので水やお茶で抑えることができます。 辛さの種類と攻略法を知って、いろいろな「辛味」を体験してみてはいかが? 参考: 「健康管理情報」日本成人病予防協会 「スパイスカレー研究室〈SPAICECURRYLAB〉」
肌寒い日にはきりたんぽ鍋を囲んで、ほっこりしませんか?
2024/11/06 00:00
11月に入ると、季節が秋から冬へ徐々に変わっていくのを感じますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 朝夕に冷え込む季節になりました。肌寒い日には、心もからだも温まる鍋料理を食べたくなりませんか。そんな時、北国・秋田県の郷土料理である「きりたんぽ鍋」はいかがでしょう。 「きりたんぽ」とは、炊きたてのご飯を粒が残る程度につぶし、秋田杉の棒に巻きつけて焼き上げたものです。「たんぽ」は短い穂のことで、串に刺して焼いた様子がガマの穂に似ていることから名付けられたそうです。これを鍋に入る長さに切っているため「きりたんぽ」と呼ばれるようになりました。 きりたんぽ鍋は、炭焼きや伐採のために山ごもりをした人々が残りご飯を潰して焼いたものを鳥鍋に入れたことが始まりとされています。秋田県の北部では、新米の収穫が終わった時や、来客へのもてなし、冠婚葬祭の際にきりたんぽ鍋がふるまわれます。 きりたんぽ鍋は、鶏ガラだしに鶏肉、ごぼう、きのこなどを入れて醤油で味付け、さらに、棒から外したきりたんぽ、長ねぎ、せりを加えて出来上がり。あっさりとした味わいですが、お米で作ったきりたんぽで食べ応えが感じられます。きりたんぽは長時間煮ると煮崩れてしまうので、火が通ったら早めに引き上げて、熱々をいただきます。 また、きりたんぽは鍋に入れるだけでなく、甘辛い味噌を塗って炙って食べる「みそたんぽ」という食べ方もあります。みそたんぽは、おやつにもオススメ。オーブントースターやグリルを使えば家庭でも手軽に作ることができます。 これからの季節には、北国の知恵と味わいが詰まった、きりたんぽ鍋でほっこり温まるのもいいですね。 参考: 「うちの郷土料理」農林水産省