シャインマスカットは日本生まれの人気モノ
2021/09/22 00:00
秋はくだものがおいしい季節です。旬を迎えるのは、ぶどうや梨、柿、早生みかんなど多種多彩。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 秋の代表的なくだものであるぶどうは、世界に1万品種以上あると言われ、現在も品種改良によって、大きさや色かたち、味わいが異なるさまざまな品種が生まれています。日本でここ数年人気がある品種といえば、シャインマスカットですね。 シャインマスカットは日本生まれの、比較的新しい品種です。ヨーロッパブドウの果汁が多く皮ごと食べられる性質と、アメリカブドウの育てやすさを併せ持っていることから、消費者にも生産者にも好まれています。皮ごと食べられるため、ポリフェノールやビタミン類をより多く摂れる点も魅力です。 おいしいシャインマスカットを選ぶポイントは、①皮にハリがある。②皮にブルーム(白っぽい粉のようなもの)がある。③軸が緑色で、しっかりしている。④ふさ全体が均等に色づいている。の4つがポイントです。 シャインマスカットは、冷やしすぎると甘さが感じにくくなるので、食べる2~3時間前に冷蔵庫へ。洗いすぎるとせっかくのブルームがなくなってしまうので、食べる前にさっと水洗い。ちなみに、ぶどうはふさの先端から軸に向かって甘みが増すので、軸側をあとに食べることをオススメします。 皮ごと食べられるシャインマスカットは、フルーツサンドイッチにするのもいいですね。フルーツサンドを作るときは、生クリームに練乳(コンデンスミルク)を加えることで、濃厚でしっかりしたクリームになり、形よく仕上げることができます。シャインマスカットは、洗った後にしっかり水気を拭き取ります。たっぷりのクリームとともにパンに挟んだら、ラップでしっかり包んで、20分ほど冷蔵庫で休ませて、パンとクリームがなじんでからカットします。 シャインマスカットをたっぷり使ったフルーツサンドで、ティータイムを楽しんではいかがでしょう。 参考:井上巨峰園「いのうえぶどう畑 -bububudou-」
もっとおいしく!マグロのアレンジ料理
2021/09/15 00:00
もうすぐ秋の連休が訪れます。お休みの日には、家族揃って食卓を囲むのも楽しみですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 9月の連休は、4~5月のゴールデンウィークに対して「シルバーウィーク」と呼ばれています。敬老の日が含まれていることもネーミングに関係しているかもしれません。ときには三世代で集まるのもいいですね。 家族みんなが揃う休日には、老若男女を問わず人気がある魚、マグロ料理を一品、加えてみませんか。マグロにはさまざまな種類があり、旬の時期も、食感も見た目も異なります。本まぐろと呼ばれているクロマグロは大トロ、中トロの脂が濃厚。インドマグロは、甘みのある脂で赤身が濃厚な味わい。どちらも刺身や寿司ネタとしておなじみです。 メバチマグロは、もちっとした食感があり、中トロを炙りや漬けにして食べるのがおすすめ。キハダマグロはさっぱりしているので、サラダやカルパッチョに。ビンチョウマグロは、本まぐろとは違った味わいで、ステーキにしてもおいしくいただけます。 刺身を食べるときには、わさびと醤油が一般的ですが、脂の濃いマグロにはごま味噌だれもよく合います。味噌、醤油、酢を2:1:1の割合で合わせ、ごま油とすりごまを加えて、とろりとするまで混ぜるだけ。マグロだけでなく、ブリやサバなど、脂ののった魚によく合います。ごま味噌だれで刺身を和えて、ごはんにのせて丼やお茶漬けにしても。 また、マグロのさく(刺身にしていない切り身)が手に入ったときには、贅沢にマグロステーキにしてはいかがでしょう。マグロは塩こしょうして、身になじませます。フライパンに油を熱し、全体が温まるまで焼くだけ。刺身で食べられるものですから、レアでおいしくいただけます。にんにくスライスを加えたり、みりん醤油で味付けするなど、アレンジも楽しめます。 秋の連休は、ちょっと贅沢にマグロのアレンジ料理をみんなで味わってはいかがでしょう。
秋のきのこで免疫アップはじめましょう
2021/09/08 00:00
9月に入って朝夕が涼しくなり、季節が少しずつ秋へと移り変わりつつあります。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 季節の変わり目には体調をくずしがちですね。特に気候の変化が激しい夏から秋にかけては「秋バテ」が心配です。秋バテとは、エアコンで体が冷えたり、冷たいものを食べ過ぎて消化不良を起こしたり、夏の疲れがたまって不調を感じること。これからの毎日を元気に過ごすために、免疫力アップをめざしませんか。 免疫力を上げるためには、腸内環境を整えることが大切です。健康な人の腸内は、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見(ひよりみ)菌7割のバランスが維持され、このバランスが崩れると免疫力の低下を招きます。 ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、ビタミンの合成や消化吸収を助けます。ブドウ菌や大腸菌などの悪玉菌は、腸内の腐敗をはじめ病気の引き金となります。日和見菌は、健康なときはおとなしくしていますが、体が弱ってくると腸内で悪い働きをするようになります。この日和見菌を善玉菌寄りに保つには、善玉菌のエサとなる食物繊維をたくさん摂るようにすること。秋の旬食材「きのこ」は食物繊維をはじめ、ビタミンなどを多く含み、免疫力を高める食材として、近年注目されています。 きのこは冷凍することで栄養が吸収しやすくなり、うまみも増します。冷凍保存法は、きのこの種類によって異なるので気をつけて。しいたけは、軸をとってカサだけを冷凍。えのき、しめじは、石づきを切り落として、小房にほぐしてから。マッシュルームは、軸がついたまま薄切りにして。いずれも冷凍用保存袋に入れ、密封して冷凍します。保存の目安は約1か月。調理する際には、解凍せずに凍ったまま使いましょう。 きのこを一度にたくさん摂るなら、ホットサラダはいかが? お好みのきのことベーコンを炒め、お皿に盛ったレタスやサラダほうれん草などの生野菜にのせるだけ。味付けは醤油、塩、胡椒で。熱々きのこで野菜がしんなりして、きのこと野菜をたっぷり食べられるので、オススメです。 :
秋鮭のおいしさは世界の海からできている?!
2021/09/01 00:00
9月に入ると秋に旬を迎える食材をたくさん見かけるようになります。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 秋鮭は、その名の通り秋に水揚げされたサケのことです。ちなみに日本におけるサケの漁獲量は北海道がダントツに多く、2位の岩手県の9倍近くあります。日本の代表的なサケは「白鮭(シロサケ)」という種類で、ほかに紅鮭、銀鮭、キングサーモン、トラウトサーモンがあります。 サケは成長段階に応じて、淡水→海水→淡水と生活の場を変えて育つ回遊魚。2年から8年かけて回遊し、故郷の川に戻ります。日本の河川で生まれたサケは幼魚になると、春の雪解け水とともに海に下り、しばらく河口近くの沿岸部で生活します。海での暮らしに慣れると、初夏にオホーツク海へと回遊し、晩秋まで過ごします。次に北大西洋で冬を越し、春になると太平洋最北部のベーリング海へ。海域内を回遊しながら成魚へと育っていきます。 成魚になったサケは、こんどはアラスカ湾へ回遊。その後、春はベーリング海、冬はアラスカ湾と、2つの海を行き来しながら4歳前後で成熟魚になります。やがて産卵のために南下して日本をめざし、9月~12月にそれぞれの母川に戻るのです。サケは不思議なことに、回遊後、必ず同じ川に戻るという習性があります。しかしそのメカニズムは未だに解明されていません。 世界の海を回ってきたサケは、産卵前に水揚げされます。これが秋鮭です。秋鮭は、産卵前のため身が引き締まって、脂分が控えめ。そのため、塩焼きよりもバター焼きやムニエルなどに向いています。北海道の郷土料理、ちゃんちゃん焼きもオススメです。野菜とともに秋鮭を焼いてで味つけ。ホイルで、ホットプレートで、フライパンで、手軽にできる一品です。マヨネーズを加えれば、さらにコクが加わります。 秋鮭のちゃんちゃん焼きで、旬の魚と野菜を一緒に味わってみませんか。 参考:マルハニチロ「サーモンミュージアム」
旬のフルーツ「梨」は、おかずにも使えます
2021/08/25 00:00
まだまだ暑い日が続き、夏も盛りですが、こよみの上ではすでに秋。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 秋に旬を迎える、梨。すでに店頭には幸水、豊水、二十世紀など、さまざまな品種の梨が並んでいますね。 梨は大きく分けると和なし(日本なし)、中国なし、洋なしに大別され、世界中で食べられているくだものです。梨は皮をむいてそのまま食べることが一般的ですが、韓国では料理にも使われます。これは、梨を甘味調味料代わりに使ってきた伝統があるためです。 梨は、消化酵素を多く含み、酵素や水溶性食物繊維も豊富です。そのため、肉やアルコールとの相性が良いとされています。焼肉店や韓国料理店で、梨が入った冷麺が出されるのも理にかなっているわけですね。今回は、手軽にできる梨の料理をご紹介しましょう。 「梨とキムチの和え物」梨は皮をむいて一口大に刻み、キムチと和えるだけ。味がなじんでからいただきます。おつまみにもぴったりです。 「韓国風そうめん」鶏がらスープに塩、醤油、酢、ごま油を加えたスープにすりおろした梨を入れます。スープは冷やしておき、冷麺や冷やし中華のようにトッピングをしたそうめんにかけて。刻みキムチをのせてもおいしい。 「梨のスープ」梨をすりおろし、水としょうがを加えて煮込み、塩少々とシナモンで味を調えます。ハチミツを加えて甘くしても。 「豚肉の梨ソースがけ」豚肉をソテーした後、残った肉汁にすりおろした梨、みりん、醤油、にんにく(お好みで)を加えて少し煮た後、焼き上げた肉にかけます。肉と一緒に煮てもOK。 梨はカリウムやクエン酸など、夏バテ回復に適した栄養も含んでいます。また、むくみを取り、肌の調子を整える効果も。毎日の料理に梨を取り入れることで、季節に適した栄養を取り入れてみませんか。
きゅうりは世界記録を持つヘルシー野菜
2021/08/18 00:00
8月も中旬に入り、お盆を過ぎました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 きゅうりは夏に旬を迎える、とても身近な野菜ですが実はギネスワールドレコーズの記録を持っているんです。 その記録名は「Least calorific fruit(最もカロリーが少ない果実)」。きゅうりは約95%が水分で、100gあたりのカロリーは約14kcalと、超低カロリー。だからと言って栄養がないというわけではありません。栄養素の中ではカリウムを多く含み、むくみの解消や体内にこもった熱の排出を促すとされ、夏バテ予防にも効果的な食材です。一方で、漢方や薬膳では、きゅうりは体を冷やすとされています。加熱することで、血液循環や新陳代謝を少しでも高めることができそうです。 旬のきゅうりが出回っているこの時期、「焼く・炒める・煮る」ことで、いつもと違う料理を試してみませんか? きゅうりを縦半分に切り、粉チーズを振ってオーブントースターなどで「焼く」だけなら、火を使うことなく一品完成。きゅうりをごま油と塩だけで「炒める」と、シンプルな味わいに。豚肉と一緒に味噌炒めもいいですね。また、皮をむいて厚めの輪切りにし、醤油・みりん・砂糖で「煮る」と、冷めてもおいしいおかずになります。サラダや漬物だけでなく、ときには加熱したきゅうり料理で、夏をすこやかに過ごしましょう。
おはぎといえば「あんこ」「きな粉」「○○○」?
2021/08/11 00:00
今年の夏は暑いですね、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さて、8月13日から16日はお盆ですね。地域によっては7月にお盆を行うところもありますが、全国的には8月が通例です。 お盆のお供え物といえば、おはぎがおなじみです。おはぎは、もち米とうるち米を炊いて軽く摺りつぶし、餡をまぶして丸めたもの。餡に使う小豆(あずき)の赤い色には魔除けの効果があり、米は五穀豊穣につながるとされています。ちなみに、おはぎとぼたもちは同じもので、秋の花である萩にちなんで「おはぎ」、春の花である牡丹にちなんで「ぼたもち」と呼ばれるようになったそうです。それぞれ、秋のお彼岸、春のお彼岸に供えることから、呼び分けられるようになりました。 さて、おはぎは小豆餡ときな粉が一般的ですが、3種類目については地域によって違いがあるようです。東北地方や東日本では「黒ごま」、西日本は「青のり」と、東西で大きく分かれます。東北地方の一部では枝豆の餡である「ずんだ」。そのほか、うぐいす餡(青えんどうの餡)、栗餡、納豆、大根おろしの地域もあるそうです。また、和食の「五味五色五法」に基づいた5色おはぎもあります。これは、小豆餡、きな粉、黒ごま、白餡、青のりの5種類です。 ところで、お盆にお供えする食べ物には順番が決まっています。8月13日はお迎え団子、14日はおはぎ、15日はそうめん、16日は送り団子。宗派や地域によって違いはありますが、一般的にはこの順番でお供えし、その後にいただきます。 年に一度、ご先祖様の霊が現世に帰ってくるとされるお盆。おはぎやお団子を食べながら、家族の歴史について話し合うのもいいですね。 参考:ウェザーニュース(2018/09/23 11:10)
この夏は焼きそばの味バラエティを極めたい!
2021/08/04 00:00
夏休みシーズンの8月。気分を盛り上げて過ごしたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 休みの日には、家族みんなでバーベキューを楽しむご家庭も多いのではないでしょうか。バーベキューでシメのメニューといえば、焼きそばですね。 焼きそばは、もともとは中国料理の「炒麺(チャオミン)」がアジアを中心に世界各地へ広がったもの。例えばタイには「パッタイ」、インドネシアやマレーシアには「ミーゴレン」という炒め麺の料理があります。日本でも、中華料理店には必ずと言っていいほど「焼きそば」があり、家庭の食卓にも焼きそばが登場しますね。 ところで、焼きそばと聞いてどんな味付けを思い浮かべますか? やはり「ソース」と答える人が多いのでは。中華料理店の焼きそばは醤油や塩、オイスターソースなどで味付けをしていますが、家庭料理の場合は主に洋風のソースを使います。これは、明治・大正時代の洋食ブームと家庭用ソースの発売がきっかけと考えられますが、さだかではありません。しかし今では、インスタントの焼きそばや、袋麺の焼きそばといえばソース味が主流です。 焼きそばは調理がしやすく、手軽なメニューなので夏休みの食卓に登場する回数も増えそうです。そこでこの夏は、焼きそばの味をいろいろアレンジして、楽しんでみませんか。大人も子どもも好きなカレー味は、カレー粉とソースでしっかり味付けして。また、バーベキューソースや焼肉のたれで味付けすると肉にもよく合います。いつものソース焼きそばも、薄く焼いた卵をのせてケチャップやマヨネーズで飾れば、オム焼きそばに。ビールにもよく合う焼きそばは、大人も子どもも喜ぶ、夏のオススメメニューと言えそうです。
グリーンのゴーヤで涼しく、おいしく、健やかに
2021/07/28 00:00
夏本番を迎えて日差しが強くなり、涼しさを感じる水辺へ出かけたくなりますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 真夏の日差しをさえぎり、室温の上昇を抑えて節電にもつながるグリーンカーテン。緑を鑑賞しながら涼をとるために、窓際にゴーヤを植えているご家庭も多いかと思います。 今では夏野菜のひとつとして全国区になったゴーヤですが、「ゴーヤー」とはもともとの産地である沖縄の言葉です。古くは「ニガウリ(苦瓜)」と呼ばれ、その名の通り苦味が特徴。そのため、苦手と感じる人も多いようですが、ゴーヤはビタミンCや食物繊維を豊富に含み、疲労回復や消化促進、肌荒れ防止にも役立ちます。しかも、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいため、炒め物や揚げ物にしても摂取できる点が優れています。独特な苦味のもととなっているのはモモルジシンとククルビタシン。食欲増進などの効果に加え、抗がん作用があるとして近年注目されています。 ゴーヤの苦味は、下ごしらえをすることで和らげることができます。ゴーヤを縦半分に切り、ワタをのぞいて薄切りにし、砂糖と塩を加えてしばらく置きます。砂糖と塩の効果で、苦味をかなり除くことができます。味わいとして苦味を残したい場合には、塩だけを使います。また、ワタには苦味がないので、タネ入りのままオーブントースターで色よく焼いて、塩をかけておつまみに。 ゴーヤを使った料理といえば、豆腐や卵と炒めるチャンプルーがおなじみですが、味噌炒めもオススメです。ナスやズッキーニなど、夏野菜と一緒に甘辛の味噌で炒めると、ごはんが進む一品に。旬のゴーヤをたくさん食べて、元気に夏を過ごしましょう。
夏の元気と美を応援してくれる、すいかパワー
2021/07/21 00:00
もうすぐ夏休みですね。2021年は夏の祝日が移動するので、事前に確認しておきましょう。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さて、夏のフルーツの王様といえば、すいかですね。暑い日に冷たいすいかを食べると「夏が来た!」と実感しませんか? すいかは果肉の90%以上が水分ですが、じつは夏のカラダにうれしい栄養をたくさん含んでいます。 すいかの果肉は、水分のほかに糖分、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。果糖とブドウ糖は素早くエネルギーに変わり、カリウムは疲労回復や利尿作用といった効果が期待できます。これらの栄養素に塩を加えると、スポーツドリンクの成分とほぼ同じになります。つまり、すいかに塩をかけて食べることは、味わいだけでなく、栄養学的にも理にかなっているというわけです。 また、すいかはリコピンを多く含み、その含有量はトマト以上! リコピンは活性酸素を除去し、シミ・シワ予防といった美容効果もあるので「食べてキレイになる」を実践できます。 さらに最近では、すいかの栄養分のひとつ、シトルリンというアミノ酸が注目されています。シトルリンはNO(一酸化窒素)の生成を高めて血液の流れをスムーズにするので、代謝アップが期待できます。シトルリンはすいかの皮の白い部分により多く含まれ、赤い果肉部分の2倍もあるそうです。外側の硬い皮をむいて、浅漬けやピクルスなどにして食べるのがオススメです。 夏が旬のすいかは、夏の健康と美をサポートする栄養素をたくさん含んでいます。そのまま食べても、スムージーやシャーベットにしてもおいしいので、暑い日には、みんなで存分にすいかを楽しみましょう。
豚肉で楽しむ焼肉「サムギョプサル」の魅力
2021/07/14 00:00
暑い日が続くようになって、夏もいよいよ本番を迎えますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏のはじめは、体がまだ暑さに慣れていないこともあって、疲れやスタミナ不足を感じがちです。そんなときには肉料理を食べてタンパク質を補い、元気を出しましょう。肉類には、タンパク質をエネルギーに変えるビタミンB群が豊富に含まれています。なかでも豚肉は、体や脳の疲労回復に役立つビタミンB1を効率よく摂取できる食材です。 豚肉は、家庭料理でおなじみの食材ですが、焼肉を楽しむ際にも取り入れたいものです。三枚肉(バラ肉)を使う「サムギョプサル」は、韓国では牛焼肉よりも人気があるという豚の焼肉です。肉は味付けせず、焼き上がってから塩やごま油、たれなどをつけていただきます。 食べやすい大きさに切った三枚肉は、鉄板の上でキムチやにんにくなどと一緒に脂を落としながらじっくり焼き、表面がカリカリになって焼き目がついたら食べ頃です。豚肉を食べるときには、中心部まで十分に加熱調理することが大切なポイントです。サムギョプサルの場合、小さく切ってあるので火が通りやすいですが、肉の赤みが消えるまで、よく焼きましょう。 焼いた肉はサニーレタスにのせキムチなどと一緒に包んで食べると、野菜も一緒に摂ることができます。焼肉のあと、鉄板に残った肉汁にご飯と刻んだキムチを加えて炒め、締めのキムチチャーハンを作って食べるのもオススメです。 夏の休日には、みんなで鉄板を囲んでサムギョプサルを楽しむのもいいですね。
「そうめん」と「ひやむぎ」の違いは?
2021/07/07 00:00
七月七日は七夕ですが、これは旧暦のことで、新暦で数えると2021年の七夕は8月14日だそうです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 七夕にはそうめんを食べるという風習をご存知でしょうか。白い麺に混じった色つきのそうめんには、七夕さまの歌に出てくる「五色の短冊」同様に厄よけの意味が込められているそうです。 暑い季節にツルツルっといただく冷たいそうめんと似て、ひやむぎも夏の食卓ではおなじみですね。どちらも小麦粉を原料とした細めの乾麺でよく似ていますが、その違いはどこにあるのでしょうか。 乾麺類は太さによる基準があり、ひやむぎは1.7mm以下、そうめんは1.3mm未満と定められています。つまり、太い方がひやむぎで、細い方がそうめん。ただし、手作業で作られる「手延べ」の場合は1.7mm以下であれば、そうめんと記載することができます。 そうめんとひやむぎは基本的な製法も異なります。そうめんは引き延ばすことで細く仕上げ、ひやむぎはうどんのように切って麺状に仕上げます。手延べで仕上げたそうめんはツルリとした食感になり、ひやむぎは食べ応えのある味わいとなります。 とはいえ、近年は全国各地の「ご当地麺」が流通するようになり、規格どおりの麺ばかりではありません。徳島県の「半田そうめん」はひやむぎと同じくらいの太い麺。宮城県の「白石温麺(うーめん)」は温かくして食べるそうめんですが、約9cmという短い麺。愛媛県には彩りが美しい五色そうめんがあります。 七夕の日には、そうめんを天の川に見立てて、星型に切った野菜や短冊に切ったハムやかまぼこなどを飾って、家族で「七夕そうめん」を楽しんではいかがでしょう。
「半夏生にタコを食べる」とは?
2021/06/30 00:00
夏至(げし)もすぎ、いよいよ本格的な夏シーズンの到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 日本のこよみには、春夏秋冬をそれぞれ6つに分ける二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の変わり目を表す言葉があり、夏至もそのひとつです。さらに、節分や彼岸など、暮らしの節目となる「雑節」がいくつかあり、「半夏生(はんげしょう)」は夏至から数えて11日目、この日までに田植えを終えるとされている雑節です。 関西では、半夏生の時期に豊作を祈ってタコを食べる風習があります。これは、田植えを終えた稲がタコのようにしっかり根付いて、強く育つように、という願いが込められているとか。半夏生に食べるタコ料理は、特に決まりはなく、家庭によって煮だこ、酢だこ、たこ飯、唐揚げなど、さまざまだそうです。瀬戸内海沿岸で獲れるマダコは今が旬。新鮮なタコが手に入ることも、関西で「半夏生にタコを食べる」ようになった理由のひとつかもしれません。 2021年の半夏生は7月2日です。お献立にタコ料理を取り入れてはいかがでしょう。オススメは、たこ飯。タコはお米と一緒に炊飯器で炊くと、硬く縮んでしまうのが悩みのタネですね。解決法は、タコの煮汁でご飯を炊いて、炊き上がりにタコを混ぜること。ご飯を炊く前に、タコを煮汁につけたまま冷ましておくと味が染み込み、プリッとした食感も残ります。 炊き始めたら炊飯器におまかせ、カンタンたこ飯を試してみませんか。
野菜の色には意味があるんです
2021/06/23 00:00
晴れた日には、あざやかなビビッドカラーを着て出かけたくなりませんか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 カラフルな夏野菜は水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、夏バテや熱中症の予防、利尿作用によるむくみ解消などが期待できます。ビタミン類も豊富で、紫外線から肌を守る、胃腸を整えるなどの作用で、夏の体を守ります。 ところで野菜の色は、それぞれ健康効果を表していることをご存知ですか?トマトの〈赤〉はリコピン、赤いパプリカや唐辛子はカプサンチンを含み、美肌効果やがん予防などの効果が。ニンジンの〈オレンジ〉β-カロテンは老化防止や美肌づくりに役立ちます。〈黄色〉のとうもろこしに含まれるルテインは目の老化予防に。ホウレンソウやピーマンの〈グリーン〉の素、クロロフィルは貧血予防やコレステロール抑制に。ゴーヤには赤血球をサポートする葉酸が含まれます。〈紫色〉のナスや赤シソに含まれるポリフェノールは視力向上に。また、赤紫色のビーツは、体内でNO(一酸化窒素)の産生を促進するとして、近年注目されています。これらの野菜には抗酸化作用があり、がん予防や老化防止などに効果があるとされているので、習慣的に野菜を摂るようにしたいものです。 夏野菜を使ったオススメ料理はスープカレー。市販のルウを分量の半分~1/4量使い、味が足りない場合はコンソメやスパイスで補ってサラサラに仕上げます。トマトやナスは煮込み、パプリカやピーマン、ゴーヤなどはフライパンでさっと炒めて後からのせます。 暑い日には、さっぱりと食べやすいスープカレーで野菜をたくさん摂りましょう。
夏バテにうなぎがいいってホント?
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑い日が続くと食欲が減退しがち。元気が出るようにスタミナのつくものを食べよう!というときに思い浮かぶのは、うなぎでしょう。 夏になるとあちこちで「土用の丑の日はうなぎの日」というキャッチフレーズが目につきます。これを考えたのは江戸時代の学者・平賀源内と言われています。当時は夏場になるとうなぎの蒲焼きの売れ行きが落ち、困った鰻屋の店主が源内先生に相談しました。すると先生は「土用丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」と書いた看板を店先に置いたとか。これが江戸っ子たちの目に止まり、やがて鰻屋は繁盛するようになった、という逸話があります。もともと、丑の日に‘う’のつくものを食べて無病息災を願う風習があったことも幸いしたかもしれません。 ちなみに土用丑の日は春夏秋冬それぞれにあり、毎年こよみによって変わります。2021年は、夏の土用丑の日は7月28日です。 ところで、うなぎがスタミナ食とされる理由は、ビタミン類やカルシウム、鉄分、亜鉛、DNA、EPA、コラーゲンなどの栄養素が豊富に含まれるため。なかでも皮膚や粘膜を健康に保ち、抵抗力を強めるビタミンAは、うなぎを100グラム食べれば成人の1日に必要な摂取量を摂ることができます。つまり、夏バテ予防にも適しているというわけです。 夏の健康が気になるときには、食卓にうなぎを取り入れて、パワーアップをはかってはいかがでしょう。
枝豆の正体は、おなじみの○○
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏の食卓に欠かせない食材といえば、枝豆でしょう。ビールのお供に、枝豆ごはんに、鮮やかなグリーンが夏の訪れを告げます。 野菜の一種である枝豆ですが、じつはエダマメという名前の植物はない、ということをご存知ですか? 枝豆は、大豆(だいず)が熟す前に穫り入れたもので、枝付きのまま収穫されるため「枝豆」と呼ばれているようです。枝豆が完熟すると「大豆」になり、野菜ではなく豆類に分類されます。 緑色の枝豆が育つと大豆になり、その種皮の色によって白豆、黄豆、青豆、茶豆、黒豆などの種類があります。枝豆は全国各地で収穫されますが、近年では、丹波黒豆の枝豆、山形県のだだちゃ豆(茶豆の枝豆)など、個性のある枝豆が流通するようになりました。 枝豆は、茹でて食べるのがおいしいのはもちろんですが、フライパンで炒めると、うまみが凝縮して味わいが別物に。生の枝豆をサヤごとごま油で、あるいはペペロンチーノ風にオリーブオイルとにんにく、唐辛子で炒めて、味付けはお好みで。また、たくさん茹でて食べきれなかった枝豆は、浅漬けの素などにサヤごと漬ける「豆漬け」もオススメです。 新鮮な枝豆がたくさん出回るこの時期、いつもと違う食べ方を試してみませんか?
「梅仕事」を始めませんか
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 雨が多い時期を「梅雨」という二文字で表すのは、梅の実が熟す時期だから、という説があります。梅の実がなる頃には、昔から梅干しや梅酒などを作る「梅仕事(うめしごと)」が行われてきました。 緑色の青梅なら梅酒や梅シロップなどを作り、完熟した梅の実は梅干しに、さらに熟した超完熟梅は梅ジャムに適しています。 「梅はその日の難のがれ」という言葉があるように、梅は古来、健康に良いとされてきました。実際に、梅には消化促進や食欲増進、抗酸化作用、疲労回復などに効果があるようです。さらに、梅干しには抗菌作用や制菌効果もあるとされています。これは、梅に含まれるクエン酸の働きによるもの。昔からお弁当やおにぎりに梅干しを入れるのには、ちゃんと理由があったのですね。 毎年、自家製の梅干しを作ろうとして、手順の多さに挫折する人も多いと思います。塩漬けにした梅を天日干しにすることが「梅干し」のゆえんですが、これが面倒のもと。今年は、手間の少ない「梅漬け」を作ってみませんか。梅の実を塩に漬けるだけの「梅漬け」なら、下ごしらえをした実を塩に漬けるだけ。1か月ほどで食べられるようになります。出来上がった梅漬けは、和え物や麺のたれなど、夏の料理を引き立ててくれる便利な調味料として活躍しそう。 今まで面倒だからと敬遠していた人も、少しだけ手をかけて「梅仕事」を始めてみませんか。 参考:一般法人梅研究会『梅と健康』『梅を味わう』
大人も子どもも青魚を食べよう
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 初夏から夏にかけて旬を迎える魚は、マアジ、イサキ、アユ、キスなどがあります。なかでもマアジは百数十種類もあるアジ科の魚のうち日本で最も馴染みがあり、アジの代名詞とも言える魚です。 マアジは、たんぱく質、脂肪、ビタミンB群、カルシウム、ミネラルなどの栄養をバランスよく含み、体の中でつくることができないアミノ酸もたっぷり。さらに、青魚に多く含まれるDHA、EPAが豊富です。 DHAとEPAといえば「脳に良い」「頭が良くなる」などと話題になったことがある注目の成分。どちらも脂肪酸の一種ですが、DHAは記憶力の向上や、目の機能の正常化、集中力のアップなどが期待されます。一方のEPAは、血液をサラサラに保ち、体脂肪や内臓脂肪を減らす効果、紫外線による肌のダメージ抑制効果も。つまり、学び盛りの子どもから、健康が気になる大人まで、どんな世代にも青魚はオススメということです。この時期旬の青魚は、マアジのほかにゴマサバ、トビウオ、マイワシ、カツオなどがあります。 マアジの料理というと南蛮漬けが一般的ですが、酸味が苦手というお子さまには、チーズパン粉焼きやカレー風味のムニエルはいかが。三枚におろすのが苦手なら、売り場で調理してもらえます。 旬のマアジで、アタマも体も健康になる一品を作ってみませんか。
ネバネバ食材で元気をキープ!
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑さや湿気を感じる日が続いて、食欲がない、元気を出したい、と感じていませんか? そんなときにはネバネバ食材。喉ごしの良い食感が食欲を増進するだけでなく、最近は免疫力を高める食材として注目されています。 オクラ、モロヘイヤ、ツルムラサキなどのネバネバ野菜は、夏に向けて旬を迎えます。オクラは、暑い日に不足しがちなカリウム、整腸作用を促すとされるペクチンを豊富に含みます。モロヘイヤは、クレオパトラの時代から健康野菜として知られ、βカロテンが豊富なのでアンチエイジングにも。ツルムラサキは、ビタミンC、カルシウムなど、栄養価の高さを誇る野菜です。ビタミンCは熱に弱いので、サッと湯通しして刻み、粘りを出します。 ネバネバ食材の代表格・納豆は、発酵を促す納豆菌がウイルスの増殖を抑え、抵抗力を増やすと言われています。さらにネバネバ部分に含まれるナットウキナーゼが腸内環境を整えて免疫力をアップ。ネバトロ食材の山芋は、消化機能をアップして食欲増進、腸内環境も整えます。ただし、肌や粘膜の弱い人やお子さまは刺激を感じる場合があるので食べ過ぎないようにしましょう。 ネバネバ食材は組み合わせて食べる楽しみもあります。例えば、刻んだネバネバ野菜と納豆、山芋をご飯にのせてネバネバ丼。また、もずくやめかぶなどネバネバの海藻類とネバネバ野菜の組み合わせは、そうめんとベストマッチ。サッパリした味わいが暑い日にぴったりです。 これからの季節、元気な毎日のためにネバネバ食材を取り入れてみませんか。
かつおはどうして「たたき」にするの?
2021/06/15 00:00
ベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 かつおが初夏の旬として知られるようになったのは、江戸時代の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という俳句が有名になってから。当時は旬の食材をいち早く食べることが‘粋(いき)’とされて流行し、初物を食べることは縁起が良いとも言われていました。 かつおといえば「たたき」で食べるのが一般的ですね。「かつおのたたき」は高知県の郷土料理で、もともとは漁師が船の上で食べていたまかないだったとか。作り方は、まず三枚におろしたかつおを火であぶります。あぶることでかつおの硬い皮が食べやすくなり、風味が増し、保存効果も。そして厚めに切って刺身にし、塩を振って軽くたたきます。これが「たたき」という名前の由来のようです。冷蔵や冷凍など保存技術のない時代に、おいしく食べるための知恵と工夫から、かつおを「たたき」で食べるようになりました。 「かつおのたたき」は、薬味とともに大皿に豪快に盛って、家族みんなで分け合って食べるのがいいですね。たれはポン酢や酢醤油が一般的ですが、塩とわさびで、あるいは塩とレモンとオリーブオイルをかけて野菜と一緒にサラダ感覚で食べるのもおすすめ。マヨネーズをつけても意外においしいので、お試しください。今夜は、家族みんなで旬のかつおを楽しんでみませんか。 参考:農林水産省『うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味』