秋の果物「梨」にまつわるさまざまなストーリー
2024/09/11 00:00
秋にふさわしい涼しい日もあれば、残暑も感じられる今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 秋の果物のひとつ、梨が出回ってきていますね。今回は、梨にまつわるさまざまな話題をお届けしましょう。 日本では、弥生時代の遺跡から炭化した梨の種子が発見されたこともあり、歴史が古い果実とされています。江戸時代中期に梨が栽培されるようになり、19世紀末頃には150以上もの品種があったとか。現在日本で栽培されている梨は「和梨」「西洋梨」「中国梨」の3つに大別され、最も多く食べられている和梨だけでも50種類以上の品種があるそうです。 梨は「無し」に通じることから、「有りの実」と言い換えることがあります。また、「梨のつぶて」という言葉がありますが、これも「梨=無し」であり、連絡をしても相手から返答がないことを意味します。 中国での梨の歴史はさらに古く、紀元前までさかのぼります。中国では古来、春に咲く純白の梨の花は純愛の象徴。毎年春には梨の花の祭典が開催されるほど、梨の花は中国の人々に愛される花の一つです。 唐時代には、玄宗皇帝が宮廷の梨園に楽師や官女を集めて皇帝自ら音楽や演劇を指導、集まった弟子たちは「皇帝梨園弟子(こうていりえんでし)」と呼ばれました。この故事にならって、日本の歌舞伎界を「梨園(りえん)」と呼ぶようになったそうです。 韓国では伝統的に、梨が料理に使われてきました。これは砂糖の普及が遅かったためで、砂糖の代わりに最も多く使われる果物が梨。そのためか韓国では年間を通じて梨が流通しているそうです。現在でも韓国料理では、梨をユッケに添えたり、プルコギのタレにすりおろして入れたり、冷麺に入れたり、多くの料理に使われています。 日本、中国、韓国だけを見ても梨は人々の生活に密着した果物。世界には2000以上の品種があると言われ、世界中に梨にまつわる物語がありそうです。 参考: 『くらしのくだもの12か月』銀座千疋屋監修(朝日新聞出版局) 「自然、歴史文化から見る中国ナシ」鳥取20世紀梨記念館 「春雨帯びる梨の花」CRI online(中国国際放送局) 「歌舞伎事典」文化デジタルライブラリー(日本芸術文化振興会) 「韓国料理と梨」モランボン本店ブログ
酪農王国・北海道の歴史を知って乳製品を毎日おいしく
2024/09/04 00:00
いよいよ9月。秋のレジャーシーズンに向けて旅の計画をはじめる頃ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 旅行といえば、つねに国内旅行先でトップ人気を誇るのが北海道。広大な景色とともに、土地の食を楽しむ旅のグルメも大きな魅力です。 北海道といえば、牛乳、チーズ、バターなどの乳製品の産地としておなじみですが、そもそも北海道で酪農が盛んになったのは、どうしてでしょうか。 時は明治時代初頭、北海道の豊富な資源や広大な土地を活用し、産業の近代化を進めるための開拓が始まりました。明治政府は、欧米の技術を取り入れるためにアメリカの農務局長だったホーレス・ケプロンを日本に招きました。そして、畑作と酪農を組み合わせた混合農業が始まったのです。 また、ケプロンは技術者育成の重要性を訴えて札幌農学校の開校に尽力し、「少年よ、大志を抱け」で知られるウィリアム・スミス・クラークが初代教頭をつとめました。 同じ頃、酪農技術の導入のために乳牛や羊など300頭以上の家畜がアメリカから北海道に運ばれてきました。この時、牛の飼育や搾乳の技術とともに、バターやチーズ、ソーセージなどの加工技術が伝えられ、これが北海道の酪農の起源と言われています。なかでも牛乳は、滋養効果が高いとして飲用が促進されるとともに、加熱の重要性も伝えられました。 大正時代にはアイスクリームが人気を得て、より多くの人たちが乳製品に馴染むようになりました。さらに、日本の食生活に洋食が取り入れられるとともにバターも親しまれるようになります。やがて昭和に入ると、バラエティに富んだチーズも作られるようになりました。以来、乳製品は日本人の食生活に欠かせないものになりました。 毎日の暮らしの中で乳製品を摂るときには、おいしさを味わいながら、北海道の地に想いを馳せてみてはいかがでしょう。 参考: 「北海道の食材異形発展の歴史」札幌市ウェブサイト 「北海道の酪農」ほっかいどう学第31回 「日本における牛乳利用の歴史」一般社団法人日本乳容器・機器協会 「にっぽんミルクものがたり」雪印メグミルク
もしものために普段から「食」を備えるローリングストック
2024/08/28 00:00
夏休みも終わり、9月に入って季節も暮らしも新しく変わる時期ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 9月1日は「防災の日」。1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生したことから定められました。防災意識の高まっている今、この日を機に、ご家庭で備える「非常食」について考えてみませんか。 災害時にそなえて食料を備蓄する際に取り入れたい方法が「ローリングストック」です。ローリングストックとは、普段の食材を少し多めに買い置きし、賞味期限を考えて古いものから消費して、消費した分を買い足すことで、つねに一定量の食品を家庭で備蓄しておくことです。 ローリングストックの良い点は、普段の買い物で済むので、費用も時間も負担が少ないこと。また、保管場所についても、買い置きスペースを少し増やすだけで済むというメリットがあります。 備蓄食料は、従来は3日分とされていましたが、より大きな災害が予測される今、1週間分の備蓄が望ましいそうです。非常食だけでなく、普段づかいの食材をローリングストックで備蓄しておくことで、1週間分の食材を確保することが可能になります。 日頃から、生鮮食材だけでなく、乾物や缶詰、発酵食品、インスタント食品、フリーズドライ食品などの保存食品を活用することがローリングストックにつながります。保存食品は使い切りではなく、多めに買っておくことで、いざという時に備蓄食料として役立てることができるのです。 従来どおり、非常食である缶入りパンや調理不要のレトルト食品なども買い置きします。非常食は、期限が近づいてきたらキャンプや山登りなどのアウトドアで消費するといいでしょう。 ローリングストックを取り入れることは、普段から災害時の備えができるだけでなく、食品ロスを減らすことにも繋がります。ローリングストックで食材を上手に活用しながら、災害に備えましょう。 参考: 「内閣府 防災情報のページ『できることから始めよう!防災対策』」内閣府 「災害時に備えた食品ストックガイド」農林水産省 「備蓄食料」消費者庁
天ぷらは、もともとは日本料理じゃなかった?!
2024/08/21 00:00
日中の暑さは変わりないようですが、こよみの上ではすでに立秋。朝夕に少しずつ秋を感じます。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さて、秋の気配とともに食欲が増してくるという食いしん坊は多いことでしょう。おいしい食材が揃う秋には、旬の素材を存分に味わいたいものですね。 日本の食材のおいしさを引き立てる料理のひとつに天ぷらがあります。衣をつけて揚げることで、季節の味がより際立つというわけです。 ところで「てんぷら」という料理名は日本語にしては少し変わっていると思いませんか? じつは天ぷらの語源には諸説ありますが、元は外国語だとする説がいくつかあるのです。ポルトガルの「テンぺラ」、スペイン語の「テンポラ」、オランダ語の「テンポラ」などヨーロッパの言語から、あるいはお寺の精進料理に天ぷらが入っていることから「テンプル(寺)」から来たとする説も。ポルトガル説が有力な理由は、種子島の鉄砲伝来の際に、ポルトガルの料理や菓子が伝えられたこと。その中に天ぷらの原型とも言える小麦粉の衣をつけたテンプラリという料理があったことに由来するとか。本当のところは定かではありませんが、天ぷらが日本古来の料理でないことは確かなようです。 さて、江戸時代になると、天ぷらの屋台が多く現れます。江戸の天ぷら屋台では、江戸前(東京湾)で獲れた魚を串に刺して揚げた天ぷらを出していたそうです。庶民の味だった天ぷらですが、江戸末期になると立派な店舗を構える店が増えてきます。 そして、天ぷらが普及したのちに誕生したのが「天丼」です。ある店では、小エビ、小柱、三つ葉の巨大なかき揚げをご飯にのせた天丼が大いに人気を博し、天丼のルーツの一つとされています。また、食通で知られる北大路魯山人は、天ぷらをご飯にのせて熱いお茶をかけ、塩を振った「天ぷら茶漬け」を好んだそうです。 ひと足早い秋の味覚を楽しむために、旬の食材を天ぷらで味わってみてはいかがでしょう。 参考: 『江戸っ子は何を食べていたか』(青春出版社) 『江戸グルメ誕生』山田順子(講談社) 『たべもの起源事典』岡田哲(ちくま学芸文庫) 『魯山人味道』(中公文庫)
世界のご馳走「マグロ」についてもっと知りたい
2024/08/14 00:00
お盆を迎えて、久しぶりに家族や旧友と会う機会がある人も多いことでしょう。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 みんなで集まるときのご馳走に、旬を迎えるマグロを味わうのもいいですね。今回はマグロについての知識をご紹介しましょう。 日本人にとってマグロはご馳走の一つ。マグロのなかで主に食用となっているのは、クロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガの5種類です。これからの時期、秋から冬に旬を迎えるのはビンナガ、メバチ。また、地域ブランドの大間マグロ(クロマグロ)も同じ頃に旬を迎えます。 日本人は古代からマグロを食べてきましたが、昭和初期まではトロよりも赤身の方が上等とされていたのだそうです。欧米の食文化の影響で日本人の好みが変わり、脂肪分を多く摂るようになって、現在のように「マグロはトロが美味」という嗜好に変化しました。 この赤身やトロとは、脂肪の含有量によって分かれます。トロは腹側に集中していますが、なかでも内臓を覆っている部分から大トロが取れます。背側からトロが取れる場合も。海の中で上質なエサを豊富に食べ、冷たい海域で脂肪を多くつけた個体ほどトロが多く取れるとか。しかし、どれだけトロが取れるかは、実際に切ってみなければわからないそうです。 さて、マグロを食べるなら刺身か寿司、という人も多いのでは。マグロの寿司は握りだけでなく、鉄火巻きや鉄火丼もお馴染みです。ところでなぜ「鉄火」と呼ぶのでしょうか。鉄火はマグロのことを指しますが、その由来は「マグロの赤身を鉄砲の中の火に例えた」「鉄火場(賭場)からの注文が多かった」など諸説あるようです。 和食が世界中に認められ、「スシ」や「サシミ」が海外でも通用するようになった今、マグロは世界のご馳走となりました。それでも日本人として、いつでもおいしくマグロを味わいたいものですね。 参考: 食材魚介大百科『マグロのすべて』(平凡社) 『「旬」が丸ごと 特集まぐろ』(ポプラ社) 『たべもの起源事典』岡田哲(ちくま学芸文庫)
旬真っ盛りのとうもろこしを無駄なくおいしく食べたい!
2024/08/07 00:00
夏の暑さを強調するように蝉の声が聞こえてくる毎日、いかがお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 真夏の風景の一つに、人の背丈よりも高く茂るとうもろこし畑があります。今の時期に旬を迎えるとうもろこしは、新鮮であるほど香りも甘みも強く、おいしいそうです。そのおいしさを無駄なく味わうための方法をご紹介しましょう。 まず、新鮮なとうもろこしの見分け方は4つのポイントがあります。①皮付きであること②ひげ根が濃い茶色であること③粒にへこみがないこと④切り口が白いこと。 さて、新鮮なとうもろこしが手に入ったら、どのように調理しますか。 とうもろこしを簡単においしく食べるなら、茹でるのが良いですね。お湯を沸かすのが面倒であれば、電子レンジで加熱すればOK。皮付きのままで加熱すれば旨味も甘みもアップします。皮なしの場合はさっと水をかけてからラップに包んで加熱します。 醤油の香ばしい味わいを楽しむなら、焼きとうもろこしですね。電子レンジで加熱してから、フライパンやグリルを使って味付けをすれば手早くできます。 とうもろこしは、ひげ根も皮も芯も、活用できることをご存知でしょうか。 とうもろこしの炊き込みご飯を作るときには、芯を入れて炊くとだしが出るので味わいがアップ。食べるときには取り出します。また、新鮮なひげ根を刻んで入れてもとうもろこしの風味が増します。 韓国やアジアの各国で親しまれているコーン茶は、とうもろこしのひげ根と皮で作ることができます。内側のきれいな皮とひげ根を天日干して乾燥させ、これを煮出せばコーン茶の出来上がり。温かいままでも、冷やしても良い、夏にぴったりのノンカフェインのお茶です。 とうもろこしは実だけでなく、ほかの部分も十分に活用して、余すことなく旬のおいしさをお楽しみください。 参考: かまくら農園「新鮮でおいしいとうもろこしの見分け方」 サンキュ!(2020.07.01) 『プロが教える和食の基本』関斉寛(KADOKAWA)
真夏の代表的フルーツ、スイカの歴史を探ってみました
2024/07/31 00:00
花火や夏祭りなど、夏のイベントがあちこちで行われる今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に欠かせない食べ物といえば、緑のストライプに真っ赤な果肉がみずみずしいスイカですね。トロピカルで特徴的な外見のスイカは、どうやら日本原産ではないようです。果たして、スイカはどこからやってきたのでしょうか。 スイカの原産地は南アフリカ、砂漠やサバンナ地帯でスイカの野生種が発見されたそうです。人類のスイカ栽培の歴史は古く、エジプトでは4000年以上前の壁画にスイカ栽培の様子が描かれているそうです。さらにギリシャからヨーロッパ、インド、中央アジア、中近東などへ広まったとか。中国に伝わったのは11世紀ごろ、日本もほぼ同じ頃、平安時代に渡来したと考えられています。 日本で、スイカが夏の風物詩として一般に広まったのは江戸時代と言われています。当時の生活の様子が描かれた浮世絵には、半月状にカットしたスイカや、四角にカットして皿に盛ったスイカが描かれています。この頃から、一口大に切るカットスイカのような食べ方があったようです。 江戸時代には、各地でスイカの栽培が行われ、白い皮で黄色い果肉のものや、黄色い皮で赤い果肉のものなど、さまざまな品種があったそう。そして明治時代には海外の品種が導入されて、さらに品種改良が行われます。 やがて種なしスイカが昭和10年(1935年)に誕生。また、昭和34年(1959年)には、冷蔵庫で冷やしやすいサイズの小玉スイカが登場しました。 このように、日本では人々の暮らしとともに変化を遂げてきたスイカ。現在では、日本にはなんと150種類以上のスイカ品種があるそうです。果肉の色は、赤、黄、白の3色がありますが、赤い果肉のものが90パーセントを占めるのだとか。やはり暑い夏には、真っ赤な果肉のスイカが似合いますね。 参考: スイカ倶楽部「スイカの歴史」 太田記念美術館「江戸時代のスイカはどのようにカットしていたのかというお話」
日本の洋食に欠かせないデミグラスソースとは?
2024/07/24 00:00
夏が訪れても、ときにはじっくり煮込んだお料理を食べたくなりませんか? 今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑い日はキッチンであまり火を使いたくないものの、洋食の濃厚な味わいが恋しくなったりします。ところで洋食のメニューに欠かせないデミグラスソースは、どのようにして日本の食卓に取り入れられたのでしょうか。 洋食はフランス料理をはじめとする西洋料理が日本で独自の進化を遂げたと言われています。フランス料理には700種類以上ものソースがあるそうですが、基本となるのは4つのベースソースです。 「ソース・アルマンド」はクリームと卵黄にレモン果汁を加えた黄白色のソース。 「ソース・ベシャメル」は、牛乳と原料とした白いソース。 「ソース・エスパニョール」は、仔牛や野菜を煮詰めた汁を使う茶色のソース。 「ソース・ブルーテ」は、魚や鶏、牛などのだしに小麦粉やバターを加えたソース。 この中のソース・エスパニョールを煮詰めて、肉類を煮詰めたものを加え、ワインで風味をつけると「ソース・ドゥミグラス」になります。ドゥミ(demi)は半分、グラス(glace)は煮詰めたという意味。これが日本風の発音でデミグラスになったというわけです。クラシックな手間のかかるソースなので、現在のフランスでは使われなくなっているとか。 一方、日本人の食生活に合うように変貌を遂げたデミグラスソースは、現在もビーフシチューやハンバーグステーキ、オムレツ、ハヤシライスなどさまざまな料理に用いられています。しかも基本どおりに手間をかけたものから、トマトケチャップやウスターソースなどで調味したものまで、その定義は広がっているようです。いずれにしても、ご飯によく合い、日本の食生活にマッチした味わいであることは確かです。デミグラスソースを使った一品、あなたはどのメニューがお好きですか。 参考: 辻調理専門学校「食のコラム&レシピ」 le midi「フレンチのQ&A」 Input_Storage「フランス料理における4種類の基本ソース」
生野菜をたっぷり摂るなら、ごま油を上手に使って
2024/07/17 00:00
夏本番。食生活でも暑さ対策を心がけたいものですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑さに負けないようにスタミナ食を摂ることも大切ですが、バランスよく野菜も摂りたいものです。夏の健康のために韓国料理の知恵を取り入れてみてはいかがでしょう。 韓国の食文化は「薬食同源」つまり薬となるものと食事は源が同じ、とする考え方に基づいています。また「五味五色」という考え方もあり、これは食材を「青・赤・黄・白・黒」の五色に分類し、「辛味・甘味・酸味・鹹味(塩味)・苦味」の五味で味付けをするのが良いとされています。 さて、味付けをするための薬味や香辛料、調味料のことを韓国では「薬念(ヤンニョム)」と言います。韓国の代表的なヤンニョムといえば、調味料なら塩、砂糖、酢、醤油、砂糖、味噌、ごま油など。香辛料なら唐辛子や胡椒など。薬味野菜ならにんにく、しょうが、ねぎなど。これらすべてがヤンニョムです。 調味料の中でも欠かせないのが、ごま油。ナムルなどの和え物、スープの香り付、肉の下味付けなど、さまざまな場面でごま油が使われます。 夏の野菜料理にも、ごま油を大いに活用したいもの。生野菜を使った和えものや即席漬けは、ごま油を使うと味が決まり、満足感もアップします。 たとえば、ちぎったサンチュを薬味と酢醤油で和えるサンチュチョレギ。焼肉店でおなじみのサラダです。千切りにした玉ねぎ、にんじん、キュウリを加えて彩りも豊かにすると食べ応えも増します。 玉ねぎをコチュジャンで和えて即席キムチのように作るのもオススメ。 にらはザクザク切って粉唐辛子、にんにく、ごま、ごま油で和える即席漬けに。 長ねぎは千切りにして粉唐辛子、醤油、酢、おろしにんにく、ごま油で和えて。 これらの野菜料理は、焼肉やご飯と一緒にサンチュで包んで食べたり、箸休めに食べるのが韓国風。ごま油を使って、生野菜を毎日の食生活に上手に取り入れませんか。 参考: モランボン「薬念研究所」 ソウルメイト韓国語学校「ソウルメイトコラム」
夏のBBQはエビを上手に焼いて食べたい!
2024/07/10 00:00
そろそろ夏休みに向けて、楽しい計画を立てている方も多いのではないでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏の楽しみといえば、海へ出かけて輝く太陽のもとで遊ぶこと!そして遊んだ後には浜辺でバーベキューを楽しむのもいいですね。 夏のバーベキューは、エビやホタテ、サザエなどの海鮮食材がオススメです。なかでもエビは、加熱することで鮮やかな赤色になるので味わいだけでなく見た目も魅力的。海鮮バーベキューには欠かせません。 では、バーベキューのエビを上手においしく焼き上げるには、どんなポイントがあるのでしょうか。 エビを焼くときには、串に刺す方法と、背開きにする方法があります。どちらも殻ごと焼くことで、見た目も良く、食べやすくなります。 串に刺す場合には、串を尻尾の腹側から刺して、エビがまっすぐになるように頭の方に向けて串を回しながら通し、ツノの手前あたりまで刺していきます。焼くときには、両面に火を通すように。生食用のエビなら軽く色目がつくくらい、冷凍や加熱用はヒゲや尻尾に焦げ目がついたら食べごろです。 背開きにする場合には、背中にハサミを入れて、殻が外れないように開き、殻を下にして焼きます。表面が乾かないよう、オリーブオイルなどの油を塗りながら片面だけを焼き、表面が白くなってきたら食べごろです。 エビは火が通りやすいので、目を離したら焦げていた!という失敗も起こりがち。じっくり様子を見ながら焼きましょう。また、焼くときに火力の強すぎない場所を選ぶのもポイントです。 上手に焼けたエビは、串焼きなら殻ごとそのおいしさを味わいたいものです。背開きで焼くと、殻が外しやすく、プリプリの身を楽しめます。 今年の夏は、エビを上手に焼いて、海鮮バーベキューをおいしく楽しみましょう。 参考: コールマン「キャンプ飯 エビのバーベキュー焼き」 BBQなう「BBQブログ」
七夕の日には、何を食べるといいのでしょう?
2024/07/03 00:00
もうすぐ七夕です。今年は、織姫と彦星は無事に会えるのでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 7月7日は七夕です。七夕は中国の暦の五節句のひとつ。中国には古くから、天の川をはさんで暮らす織姫と彦星が年に一度だけ七夕に会うことができるという伝説があります。 七夕が日本に伝わると、宮中行事が行われ、やがて七夕に針仕事の上達を願うようになり、のちに短冊に願い事を書いて笹に飾って成就を祈るようになりました。 ところで日本では七夕に、そうめんを食べるという風習があることをご存知でしょうか。もともと七夕の宮中儀式では、そうめんの原型と言われる「索餅(さくへい)」が供え物の一つだったそうです。 索餅は奈良時代に中国から伝わった菓子で、そうめんのルーツとされている食品です。「索」は太い縄を意味し、「餅」は日本のような米の餅ではなく、小麦粉と米粉を混ぜ合わせたものを指します。そして索餅は、太い縄のような形をした揚げ菓子だったようです。現在も「麻花巻」「ねじりんぼう」などの名で、日本でも親しまれています。 七夕にそうめんが食べられるようになったのは、索餅がのちに今のような麺に変わったことから。また、小麦粉は毒を消すという言い伝えから、健康を願って。あるいは、織姫が織る機(はた)の糸に見立てて。など諸説あります。 七夕にはそうめんが欠かせないということから、1982年には全国乾麺協同組合連合会が7月7日を「そうめんの日」と制定し、広く一般にアピールするようになりました。 今年の七夕は、そうめんにアイデアをプラスしたメニューで食卓を飾ってはいかがでしょう。 長野県の七夕ほうとう、新潟県や長野県の笹寿司、新潟県の笹団子、宮城県の笹かまぼこなどといった、七夕や笹にちなんだ郷土食を食べるのもいいですね。また、盛り付けに笹の葉や星のモチーフを取り入れるのもオススメです。 参考: 全国乾麺協同組合連合会「七夕・そうめんの日」 そうめんの山道素麺の起源「索餅(さくべい)と索麺(さくめん)」 「行事食百花」
香川県はなぜ「うどん県」になったのでしょう?
2024/06/26 00:00
もうすぐ7月。7月2日は「うどんの日」ですが、ご存知でしょうか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 「うどんの日」は、1980年に香川県の「本場さぬきうどん協同組合」が定めました。香川県の農村では、農作業が一段落する半夏生(はんげしょう)の頃に、農作業を手伝ってくれた人たちに収穫したばかりの新麦で作ったうどんをふるまう風習があったそうです。半夏生とは夏至から11日目の日で、毎年7月2日頃にあたるため「うどんの日」に決められたそうです。 さて、今では「うどん県」として全国に知られるようになった香川県ですが、そもそもどうして「うどん」をよく食べるようになったのでしょうか。 香川県は、二毛作による小麦粉の産地であり、小麦粉はうどんだけでなく醤油の原料にもなります。さらに、香川県はうどん作りに欠かせない塩の産地としても知られています。このように、うどんを作るために必要な原材料が手に入りやすいことが、香川県でうどん作りが盛んになった理由のようです。 うどんの原材料でもある小麦粉を使った団子(だんご)が民間に普及したのは室町時代のことでした。そのうち、練ったものをぶつ切りにしたり、薄く延ばしたり、徐々に変化した結果、麺状のうどんになったと考えられています。 また、うどんを日本に伝えたのは弘法大師だという説もあります。麺文化の発祥は中国ですが、遣唐使として唐の国(現在の中国)に渡った空海(弘法大師)が仏教やさまざまな技術・学問とともにうどんを香川に持ち帰ったとも言われています。ちなみに弘法大師の生まれは讃岐国の屏風ヶ浦(現在の香川県善通寺市)とされています。 讃岐うどんといえば、ゆでたてのうどんにつゆをかける「ぶっかけ」がおなじみです。うどんの日にちなんで、讃岐うどん風の食べ方を楽しんではいかがでしょう。 参考: 香川県「7月2日は『うどんの日』!」 一般社団法人差食文化国民会議「暮らしの歳時記」 一誠社「讃岐うどんCLAP」 高野山真言宗「弘法大使の誕生と歴史」
今年の夏はナスを使ってタイ料理にチャレンジ!
2024/06/19 00:00
旬を迎えた夏野菜が店頭に揃ってきた今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 初夏から秋にかけて、旬が続くナス。夏はみずみずしく、秋ナスは身が締まってきます。夏野菜のナスは、常夏の国タイでもおなじみの野菜です。この時期、豊富に出回るナスを使ってタイ料理を作ってみませんか。 タイにはナスが数十種類もあり、一年を通して出回っています。形は日本でもおなじみのずんぐりしたものから、細長いもの、丸、楕円などがあり、大きさも2センチ程度の丸ナスから20センチほどの長ナスまで多種多様。さらに色も紫だけでなく、緑、白、オレンジ、黄色などがあります。 なかでも長細いナスは水分が多くアクが弱いので、日本のナスでも応用が効きそうです。タイでは、長ナスを焼いてサラダにしたり、ひき肉・バジルと炒めたりします。 ナスを焼いて、ひき肉や紫玉ねぎ、パクチーなどの野菜とともにナンプラーで味付けするサラダ「ヤムマクア」は、タイでは定番のメニュー。あっさりしていながら食べ応えのある、夏にぴったりの料理です。 また、ナスとひき肉、バジルを炒める「青長ナスのガパオ炒め」もオススメ。ガパオとはバジルのことで、タイでは長茄子を使いますが、日本の紫ナスでもおいしく作れます。 タイ料理の中で日本でもポピュラーな「グリーンカレー」にもナスは欠かせません。本来は、水分が少ない大小2種類のナスを煮込んで作ります。日本の紫ナスを使うとカレーの色が変わってしまうので、皮をむいてから入れるといいでしょう。市販のグリーンカレーにレンジで加熱したナスをプラスするだけでも、いつもと違う、夏らしい味わいを楽しむことができます。 今の時期から秋まで旬を味わうことができるナス。いつもの作り慣れたメニューだけでなく、タイ風のエスニックな料理を試してみてはいかがでしょう。 参考: ヤマモリ「タイのコラム」 タイNavi SALADee COOKing
父の日には、ステーキをおいしく焼いてプレゼント!
2024/06/12 00:00
もうすぐ父の日。6月の第3日曜日、2024年は6月16日が父の日です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 父の日のプレゼントには何を贈りますか?牛肉が好きなお父さんなら、焼きたてのステーキをプレゼントするのはいかがでしょう。 家庭でステーキを焼くと、中がレアだったり、焼きすぎてしまったり、満足がいくように焼くのはなかなか難しいものです。厚切りの牛肉を家庭で上手に焼くために、どのような点に気をつければいいのでしょうか。 用意するステーキ肉は、2センチ以上の厚さのものを。厚い肉にはゆっくり火が通るため、焼きすぎてしまう失敗を防ぐことができます。肉は、脂身と赤身の間にある筋を包丁で切っておきます。さらにフォークで全体に穴をあけておくことで柔らかい仕上がりになります。塩こしょうなどの味付けは、焼く10~30分前にします。 ステーキの焼き加減は、大きく分けると4種類あります。 「レア」は、肉の表面はしっかり焼けて中は赤い状態。 「ミディアムレア」は、ミディアムとレアの中間でジューシーな仕上がり。 「ミディアム」は、肉全体に火が通っていますが中の肉色は残っています。 「ウェルダン」は、肉の中までしっかり火が通った状態です。 フライパンでの焼き方には、最初に強火で表面に焼き目がつくほど火を入れる方法と、弱火のフライパンに肉を入れてから火を通していく方法、2つの方法があります。いずれも、肉を一気に焼き上げるのではなく、時間をかけ、肉を休ませることで肉汁たっぷりのステーキを味わうことができます。 厚い大きなステーキ肉を上手に焼く自信がないときは、1.5 ~2センチ幅くらいに切ってから焼くのがオススメ。塩こしょうやハーブ塩をかけて、オリーブオイルでマリネしておくと、焼くときに油を使わなくても上手に焼けます。 今年の父の日には、家庭で焼いたステーキでお父さんを労ってみませんか。
今年の夏はキーマカレー!煮込まずに時短でおいしく
2024/06/05 00:00
蒸し暑い気候の日が増えてくると、いよいよ梅雨の訪れを感じますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に食べたくなる料理といえば、スパイシーなカレーですが、じっくり煮込んだカレーを作るのはちょっとおっくうだと感じませんか。そこでオススメするのが、キーマカレーです。 キーマカレーとは、ひき肉を使ったカレーのこと。「キーマ」はインドのヒンディ語などで、ひき肉や細切り肉を意味するそうです。ひき肉を使うことで調理の時間が短縮できるので、かたまり肉を使うカレーよりも手早く作ることができます。 家庭で作るキーマカレーに使うのは、鶏でも豚でも牛でも、合挽き肉でも、お好みの肉で。たとえば、夏野菜をたっぷり使ったキーマカレーはいかがでしょう。 夏野菜といえば、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、とうもろこし、ズッキーニなど。これらの野菜をサイコロ状に切ります。玉ねぎのみじん切りを炒め、さらにひき肉、夏野菜を加えて日が通ったら味つけ。フライパン一つで簡単にカレーが出来上がります。トマトの水煮缶やトマトピューレを使うと旨みとコクが増します。隠し味にソースや焼肉のたれを少し加えても。 キーマカレーはアレンジしやすいので、余った場合にも手軽に使えます。トーストに溶けるチーズとともにのせたり、ゆでたそうめんやパスタにのせたりして、朝ごはんやランチに。ご飯とともに炒めれば、カレーピラフの出来上がり。ひと手間かけるなら、ジャガイモとともにコロッケにすることで、おかずの一品になります。 旬の夏野菜とひき肉で、手軽にできるキーマカレー。この夏は、煮込まなくてもおいしくできるカレーで暑さを乗り切りましょう。
あれもこれも!ピクルスや酢漬けにチャレンジしてみませんか
2024/05/29 00:00
そろそろ南の地方から梅雨入りの便りが届き始める頃ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 「梅雨」の語源は梅の実がなる頃に降る雨のことだそうです。この時期は梅干しをはじめ、さまざまな食材を「漬ける」常備菜がオススメ。そこで、夏の暑さ対策にぴったりの、誰でもカンタンにできる酢漬けのアイデアをご紹介しましょう。 旬を迎える夏野菜を使ったピクルスは、彩りも鮮やかで食欲をそそります。オクラ、ミニトマト、きゅうり、パプリカ、なす、枝豆など、手に入りやすい野菜をピクルス液に漬けるだけ。慣れてきたら、トウモロコシやアボカドなどにもチャレンジしてみましょう。また、ブルーベリーやさくらんぼ、パイナップル、マンゴーといった夏のフルーツをピクルスにして、サラダのトッピングやチーズと組み合わせるのもいいですね。意外においしいのが、エビや卵を使ったピクルスです。茹でた小エビや卵をピクルス液につけるだけで完成するので、一度試してみてはいかがでしょう。 また、食材を甘酢に漬けることで、漬物として、あるいは料理の材料として応用が効きます。新生姜やみょうが、赤大根や赤カブはたくさん漬けておいて、箸休めにしたり、魚料理に添えてみたり。さらに、水抜きした豆腐を酢漬けにするのも意外なおいしさです。さっぱりした味わいでもタンパク質をしっかり摂れる点が魅力です。 最近注目されている「酢玉ねぎ」は、新玉ねぎをたっぷり使って。酢玉ねぎを常備しておいて、南蛮漬けに使ったり、オリーブオイルを加えてサラダに使ったり、醤油やごま油を足して冷奴にのせたり、多彩なアレンジが可能です。リンゴ酢、米酢、黒酢など、お酢の種類を変えることで、違った味わいを楽しめます。 最初は手近な食材を使って、慣れてきたら新しいものにチャレンジ!これからの季節は「お酢に漬ける」料理を楽しんでみませんか。
コチュジャンをよく知って、もっと上手に使いたい!
2024/05/22 00:00
晴れた日には日差しが強くなってきて、だんだん夏が近づいてきていることを感じる今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑い日には唐辛子を使った辛い料理が食べたくなりますね。近年では、家庭でも韓国料理を取り入れるようになって、コチュジャンを使っている方も多いのでは。そこで今回は、コチュジャンを活用するアイデアをご紹介しましょう。 コチュジャンは、韓国特有の発酵調味料の一つです。伝統的なコチュジャンの製法は、穀物の粉、味噌に唐辛子と塩を加えて熟成させたもの。穀物は、最高級とされるもち米のほか、うるち米、小麦、大麦などが使われるそうです。 コチュジャンは、醤油や味噌と同様、スープや鍋料理の味付けや、和えもの、焼きもの、炒めものに使ったり、ほかの調味料と混ぜ合わせて使ったりします。 例えば「チョコチュジャン」は、酢、砂糖、ごま油などと混ぜ合わせて作ります。ちなみに「チョ」とはお酢のこと。白身やイカの刺身に、さらに焼肉にも使える、さっぱりした味わいの調味料です。これからの季節には、そうめんに使うのもオススメ。そうめんとキュウリやキムチなどの具材をチョコチュジャンで和えれば、ビビン麺風の冷たい麺料理を楽しめます。 また、コチュジャンとマヨネーズを混ぜるだけの、コチュジャンマヨネーズは簡単で幅広く使えます。野菜スティックにつけても、たこ焼きやお好み焼きにつけても。マヨネーズのまろやかさとコチュジャンの刺激がクセになります。 焼肉店などで、サンチュやえごまの葉で包んで食べるときにつけるのは「サムジャン」。味噌とコチュジャンをベースに甘辛く味付け、すりごま、みじんネギなどを混ぜ合わせますが、そのレシピはお店や家庭によってさまざまです。「サム」は包むことを意味し、野菜でご飯とおかず、肉などを包んで食べる韓国の食事スタイルに欠かせない調味料。日本の手巻き寿司にもよく合います。 これからの季節に、コチュジャンを上手に使ってピリ辛料理を楽しんではいかがでしょう。 参考: モランボン「薬念研究所」 KONEST「韓国・旬の食材便利帳」
ナチュラルチーズとプロセスチーズはどう違うの?
2024/05/15 00:00
5月も中旬になり、徐々に初夏の兆しが感じられるようになってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 今の時期に旬を迎える食材はいろいろありますが、一年中手に入る乳製品にも旬はあるのでしょうか。調べてみると、ナチュラルチーズの場合は牧草の収穫期や、搾乳する動物の出産時期などが、味わいに影響を与えるようです。 ところで、チーズは「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に大別されることをご存知でしょうか。 ナチュラルチーズとは、牛や山羊、羊などの乳に、乳酸菌や酵素の一種を加えて乳成分(たんぱく質)を凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を取り除いて発酵・熟成させたもののこと。一部には熟成させないものもあります。 プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを砕き、加熱溶解し、再び成形して固めたもののこと。加熱してあるので賞味期間が長く、安定した味わいです。 ナチュラルチーズは、フレッシュタイプ、白カビタイプ、青カビタイプ、ウォッシュタイプなど、素材や製造方法によってさらに細かく分類され、世界中で1000種類以上もあると言われています。なかでもフレッシュタイプのクリームチーズやカッテージチーズはクセがなく、サラダやカナッペなど幅広く使えます。白カビタイプのなかでおなじみのカマンベールは、切らずに丸のまま加熱してディップとして使っても。ウォッシュタイプのチーズは個性的なものが多く、ワインと合わせて楽しむ人が多いようです。 これまで日本では、保存しやすいことからプロセスチーズが一般的でした。しかし近年では国産のナチュラルチーズが流通するようになり、チーズの選択肢が広がってきています。チーズの種類と食べ方を知って、食卓の楽しみを増やしてはいかがでしょう、 参考: 「aff」(農林水産省)2022年6月号 「チーズクラブ」雪印メグミルク 世界チーズ商会ウェブサイト
ギフトでも喜ばれそう!旬を迎えるマンゴーのスイーツ
2024/05/08 00:00
もうすぐ母の日。どんなプレゼントを贈ろうと考えていますか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 母の日に人気のプレゼントといえば、花とスイーツでしょう。母の日の花は、カーネーションが定番ですね。これは、最初にアメリカで母の日を提唱した女性が、お母さんが好きだったカーネーションを教会の追悼式で配ったことから始まったそうです。 さて、スイーツというとたくさんありすぎて迷うところですが、これから旬を迎えるフルーツ、マンゴーを使ったスイーツはいかがでしょう。 マンゴーはインドから東南アジアにかけての地域が原産地、濃厚な甘い香りと口の中でとろけるような食感が魅力です。 マンゴーは、そのまま生で食べておいしいのはもちろんですが、各国でさまざまなスイーツに使われています。香港生まれと言われる「マンゴープリン」は、食後のデザートに始まり、今では広く世界中に知られるようになりました。練乳やクリームをのせたり、ミントの葉を添えたり、ひと工夫加えるとさらにおいしく。台湾で話題になった「楊枝甘露(ヨンジーガムロゥ)」も香港発祥で、マンゴーとココナッツミルク、文旦を合わせたドリンクです。 タイの「カオニャオ・マムアン」は、ココナッツ味の甘いもち米(カオニャオ)に、フレッシュなマンゴーを添えたスイーツです。タイではアイスクリームのトッピングなど、スイーツにもお米を使うことがあります。旬を迎えたマンゴーの口どけの良い食感と、甘い味わいがクセになるスイーツです。 日本では主に宮崎県、鹿児島県、沖縄県で栽培されているマンゴー。春から夏に旬を迎える国産品も出回り始めています。鮮やかなオレンジ色のマンゴーは、贈り物にしても喜ばれそうですね。 参考: 農林水産省「aff」(2020年7月号) トラベルWatchニュース(2022年12月) amazing THAILAND「アメージング・タイキッチン」
みんな大好き!メロンパンはいつどこで生まれたの?
2024/05/01 00:00
大型連休のまっただ中、今年はどのようにお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 休みの日のおやつや軽食にぴったりの甘い菓子パンの中で、大人も子どもも好きなパンといえばメロンパン。これまでに何度もブームを繰り返し、つねに人気を保っています。ところでメロンパンの誕生にはどのようなストーリーが隠されているのでしょうか。 メロンパンは、あんパンやチョココロネなどと同様、日本生まれのパンだということはわかっていますが、その発祥には諸説あります。 大正時代にメロンの輸入が始まった頃、高級品で庶民には手が届かなかったため、黄色く着色したパンがメロンパンと呼ばれていたという説。ホテルのパン職人がフランス菓子のガレットを元に発明したという説。 また、1930年東京で、パン生地にビスケット生地をかぶせるパンが考案されたという記録が残っているそうです。ちなみに、メロンパンの表面のサクッとした部分はクッキー生地でできています。 さらに海外に目を向けてみると、各国にメロンパンに似たパンやお菓子があることがわかります。ポルトガルの伝統菓子「パンデローロ」はパンの上にクッキー生地をのせて砂糖をかけて焼いたもの。メキシコの「コンチャ」もよく似ています。これらがメロンパンのルーツとも考えられます。調べれば調べるほど、メロンパンの謎は深まるばかり。 現在、日本のベーカリーでは、お店ごとのメロンパンがあると言っても過言ではありません。表面カリカリタイプ、しっとりタイプ、丸いもの、ラグビーボール型のもの、果汁が入っているもの、クリーム入りのもの、などなど特徴もおいしさも千差万別。休日の外出先でパン屋さんを見つけたら、メロンパンの食べ比べをしてみるのも楽しそうです。 参考: 『メロンパンの真実』東嶋和子(講談社文庫) CAMELLIYA「世界のパン図鑑」 スイーツモール「メロンパンとは」 「パン職人の実用知識」メロンパンの皮について解説