夏のうどんは、キリッと冷やしてアレンジ豊かに
2022/06/29 00:00
梅雨も明けて、夏本番。今年の夏は、どうやら暑くなりそうです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏の暑い日には、なるべく火を使わずに手早く調理を済ませたいものですね。そんな時には、冷凍うどんを使ったメニューがオススメです。冷凍うどんなら電子レンジで解凍するだけ。茹でるよりもコシが出て、おいしくいただけます。 食欲がないときには、さっぱりとした味わいで。たとえば、鶏ガラスープに生姜を入れたスープをあらかじめ冷蔵庫にストックしておくと便利です。食べる時には、うどんにトマトやキュウリ、オクラなどの夏野菜とサラダチキンをのせて、冷たい鶏ガラだしのぶっかけ麺にします。 また、いつものめんつゆを使って、すだちの輪切りをたっぷりのせた、見た目も涼やかなすだちうどんはいかが。すだちは8月~9月に旬を迎えるので、最盛期には箱買いで存分に味わいたいものです。 暑いからこそ、パンチやスタミナが欲しい!という方にはピリ辛のつけダレが喜ばれそう。めんつゆを豆乳で濃いめに割って、ラー油を加えると四川風の味わいながら口当たりはさっぱり。豚薄切りの茹で肉、白ごま、カイワレやキュウリなどをうどんにたっぷりのせていただきます。もっとパンチが欲しい時には、おろしにんにくを加えてパワーアップ。 レトルトのグリーンカレーを温めて、冷たいうどんを温かいカレーにつけていただくのもオススメ。エスニックな味わいはうどんが意外に合うのです。うどんは細めの麺にすると味わいがアップします。 うどんの油そば風アレンジも試したいものです。オイスターソース、ごま油をベースにしたこってり味のタレを麺に絡めて、チャーシュー、ゆで卵、めんま、のりなどをトッピング。温泉卵や卵の黄身を使えば、味わいがとろーりマイルドに仕上がります。お好みでラー油や一味唐辛子など辛味を加えても。 アイデア次第で多彩にアレンジできる冷やしうどん。今年の夏は、手間をかけずに楽しめる、冷やしうどんのバリエーションをお楽しみください。
新にんにくの短い「旬」を存分に味わってみませんか
2022/06/22 00:00
あじさいの花が満開になり、各地であじさい祭りが開催されています。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 色鮮やかなあじさいの時期、晴れた日は気温が上がって日差しも強くなり、夏が近づいていることを実感します。夏の暑さに向けて、スタミナをつけておきたいところですね。 スタミナ食材といえば、にんにくが思い浮かびますが、この時期だけ出回る「新にんにく」をご存知ですか? 新にんにくは5月~6月が旬の野菜で、みずみずしい香りと食感が特徴です。普通のにんにくとの違いは、乾燥させていない「生」の状態であること。普通のにんにくは一年中手に入る食材ですが、これは収穫後3~4週間かけて乾燥させたものです。 一方、新にんにくは乾燥させない状態で出荷されます。乾燥していないので、水分が多く、香りもフレッシュ。にんにく独特の辛味は少なめで、ホイル焼きや素揚げなどにするとねっとりホクホクした食感になります。 生の新にんにくを薄くスライスして、焼肉や、カツオのたたきに添えたり、さっと炒めてラーメンに入れたりするのもおすすめ。また、茹でつぶした新にんにくにオリーブオイル、酢、塩を加えたガーリックペーストを作っておけば、さまざまな料理に活用できます。ただし、日持ちはあまりしないので、1週間を目安に使い切るか、冷凍保存しましょう。 新にんにくは水分が多いので、保存するときには注意が必要です。新聞紙などに包んで保存袋に入れて冷蔵庫で保存するか、長期保存したいときには、皮ごと一片ずつに分けて保存袋で冷凍します。常温保存の場合は、ネットなどに入れて風通しの良い場所に吊るして、1週間から10日くらいで使い切ります。 また、フレッシュなうちにオリーブオイルや醤油に漬けて、常備菜として保存するという方法もあります。 旬の時期がとても短い新にんにくですが、フレッシュな新にんにくを食生活に取り入れて、本格的な夏に向けた健康づくりに役立ててはいかがでしょう。
潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~こだわりの梅の生産現場を訪ねて~
2022/06/16 00:00
当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る!」。今回は梅の名産地である奈良県と和歌山県を訪ね、愛情を込めて梅を育てる農家さんの仕事や鮮度の良いおいしい梅がお店に届くまでのこだわりを紹介します。 ◆梅の名産地を訪ねて 当社ではお客様に旬の梅のおいしさを存分に楽しんでいただきたいという想いから、収穫時期の異なる品種や産地をリレーしながら仕入れを行っています。今回の取材では、6月上旬頃に南高梅・古城梅を仕入れる和歌山県、6月中旬から下旬にかけて南高梅を仕入れる奈良県を訪れました。 まずは奈良県西吉野の産地へ赴き、現地の生産者さんにお話を伺いました。この地域は、梅と柿の生産が盛んな地域。天気はあいにくの雨でしたが、雨露に濡れた梅の実と葉っぱの鮮やかな緑が映えて、非常に趣深い風景でした。 ◆奈良県で伺った細やかで丁寧な梅栽培 お話を伺ったのは、梅栽培20年以上、西吉野梅部会部会長の岡田正俊さん。穏やかな笑顔で優しい雰囲気がとても印象的な方です。 梅栽培の1年は剪定から。12月~1月にかけて丁寧に木を切ります。岡田さんは、低樹法栽培にこだわり、伸びすぎないように高さを調整しています。それにより日当たりが調整でき、収穫時の作業もしやすいのだとか。その後は2月と5月に肥料を与え、収穫後の9月も含めると年3回に。肥料は有機肥料を使用しています。また水が実の大きさを左右するため、天候や梅の様子を見て、水やりの量やタイミングを緻密に測っているそうです。 そうして6月の収穫を迎え、一つ一つ、手もぎで収穫します。実の熟度や大きさを見極めながら、1本の木から2~3回に分けて収穫します。 梅は自然に木になる、と思っていた私。細やかで丁寧な栽培にとても驚き、職人のなせる業に感服しました。 ◆「思い通りにいかない」大変さとやりがい 「毎年思い通りにいかないから難しい」と話す岡田さん。雨が欲しいときに降らない、日照りで実が焼けてしまう、授粉が思うようにできないなど、自然が相手では思い通りになりません。先祖代々築いてきた技術を大切にしながら、土や苗木、剪定など、あらゆる面でおいしい梅を追求し続けている岡田さんの情熱には驚かされました。 岡田さんは「大変だけど思い通りにいかないところにやりがいを感じる」と言います。さらに「いい梅で消費者の人に喜んでもらいたい」と話す岡田さんの笑顔と温かなまなざしからは、梅栽培への情熱と同時に、お客様への愛情を感じました。 岡田さんのこだわりの詰まった梅をこれからも楽しみに待っています。 ◆日本一の梅の産地 和歌山県 続いて訪れたのは、梅の収穫量日本一の和歌山県。昭和40年から令和3年まで57年連続全国第1位で、現在、日本全体の収穫量の約7割を占めています。その和歌山県の中でも、生産量日本一、南高梅発祥の地として有名な「みなべ町」へ。この地域で行われている農業システムは世界農業遺産にも認定され、梅が文化として根付いています。 取材で訪れた5月末は木々に色づいた完熟梅がたくさんなっていました。青空に緑の葉と黄色・オレンジに彩られた梅の実が映えて、とてもきれいです。みなべ町は平地が少なく、梅林の多くは山の斜面にあります。収穫量が多すぎるために、地形を活かした収穫方法にもひと工夫。通常、完熟してから収穫する南高梅は、落下すると傷がついてしまいますが、斜面にネットを張ることで、落下しても傷がつきにくく、見た目にもきれいな梅を効率的に収穫できるそう。 しかしどこを見ても梅林ばかり、みなべ町恐るべしです。 ◆見た目・品質にこだわる梅 ベイシアで取り扱っている和歌山県産の梅を集荷、選別している柏木さん。各農家さんで収穫された梅はサイズの大小があるため、柏木さんの選果場では集荷した梅を再度機械にかけて改めてサイズごとに選別し、箱詰めをしています。選別する目は真剣そのもの。梅は見た目のきれいさや質感が非常に重要なので、まさにいいものだけ仕入れるプロの仕事です。 またお客様に満足いただくには何より品質が重要です。キズの有無や色を見ることはもちろんのこと、何より鮮度が命となる梅。色づき方で用途も変わるため収穫後の温度管理には細心の注意を払います。箱詰めの工程ではベイシアで販売している梅ならではの取り組みも。鮮度劣化を防ぐ効果のある専用の内袋を使用し、鮮度を保った状態で店舗まで届ける工夫をしています。 ◆輸送にもひと工夫 問屋さん、配送業者さんにご協力いただきながら、輸送時にも鮮度管理の工夫を凝らしています。品質・鮮度を維持できるよう電場機能付きのトラックで輸送。水分子を微細振動させて、0℃~-4℃の氷点下領域でも凍結しない環境をつくることにより、食材の酸化や菌の増殖を防ぎ新鮮な状態のまま保存できます。 産地から鮮度そのままに店頭まで運ぶための技術も導入し、お客様に良い梅をお届けしています。 梅産業の可能性の広がりを実感 今回の取材を通して、梅はこれからさらに可能性の広がる食材であると実感しました。収穫シーズンは短いものの、その短期間で多くの人々を引き付ける魅力と盛り上がりのある食材です。梅干しやジュースの他にも可能性を広げる楽しみ方も何かあるのではないか、と柏木さん。「梅仕事」を楽しんできた世代はもとより、若い世代の方たちにも受け入れられる商品がさらに増えていくといいな、と取材陣一同、これからの可能性に想いを馳せました。ふんわりとした甘さ、遠くに感じる酸味が合わさった梅の香りに包まれ、幸せいっぱいの取材でした。たくさんのお客様にベイシアで仕入れているこだわりの梅を使って「梅仕事」を楽しんでほしい、そして梅の魅力を知ってほしいと改めて感じ、帰路につきました。 ◆梅生産の現場で聞いたおすすめの「梅仕事」 南高梅のおすすめは、完熟梅であれば梅干しや梅ジャム、とろっとした梅ジュース、梅酒など。青梅は梅酒や梅ジュースといった用途で使い分けるのがおすすめ。お好きな用途でお楽しみください。 梅酒を作るなら定番はホワイトリカー。さらにはブランデー・泡盛まで幅広く楽しめます。冷凍すると生梅よりも短い期間で出来上がります。1年かけて楽しむという方もいれば、2~3年かけて熟成させてとろっとした味わいを楽しむ方も。研究しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。 ◆編集後記 かく言う私は、恥ずかしながらこれまで「梅仕事」に触れたことがありませんでした。今回、実際に産地に赴き、梅の生産の現場に関わる方々のお話を聞く中で、すっかり梅の奥深さに魅了された私。早速、やってみました「梅仕事」。へたを取ってしっかり洗って、瓶に氷砂糖とブランデーを入れて。あとは時折、揺らしながらじっくり寝かせて完成を待つのみ。難しいと思っていたけど、意外と手軽だと実感。そして何よりも出来上がりが楽しみすぎて何度も覗いてしまう私・・・。ただいま梅冷凍中なので、暑い夏の到来に向けて、梅ビネガー、梅ジュースと一気に挑戦してみます。
父の日には、旬のスルメイカを使った料理を食卓に
2022/06/15 00:00
6月の第三日曜日は父の日ですね。お父さんのために何か用意をしていますか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 父の日は、何を贈りますか?母の日はカーネーションが定番ですが、父の日は黄色いバラを贈るのだそうです。また、ひまわりも人気があるということです。どちらも季節にぴったりの花ですね。 さて、今の季節に旬を迎える魚介のひとつがスルメイカです。「真イカ」とも呼ばれ、イカの中でも日本で最も漁獲量が多く、食卓でもおなじみですね。 スルメというと、酒肴の乾きもの(乾物)として知られていますが、原料にはさまざまなイカが使われており、高級品のスルメはヤリイカやケンサキイカを使ったもので、スルメイカはその次だとか。スルメは縁起物として昔から儀式や儀礼で用いられ、結納式でも昆布とともに納められます。これはスルメのように味のあるいい夫婦になるように、との願いが込められているそうです。 スルメのほかにもイカを使った酒肴は塩辛、焼きイカ、イカゲソなどが定番ですが、そのほかにもイカを使った料理はたくさんあり、おかずにも酒肴にもオススメです。 手軽にできる炒め物なら、オイスターソース炒め。小松菜や青梗菜と炒めれば彩りよく、ご飯のおかずにもぴったりです。イカとじゃがいもの組み合わせなら醤油バター炒めで。お子さまにも喜ばれそう。 また、生のスルメイカをイカそうめんにして、ユッケ風に仕立てるのはいかが。ユッケジャンを使ったタレで和え、卵の黄身を添えていただきます。 韓国には、イカと野菜をコチュジャンで炒める料理があり、ピリ辛好きな人には喜ばれそう。これは家庭料理のひとつで、ご飯がすすむ味わいです。 イカのホイル焼きは定番メニューですが、わたも和えてから焼くと、大人の味わいに。バター醤油で味付けすると、まろやかさとわたの苦味がクセになり、お酒が進むこと間違いなし。 イカは肝臓機能を助けるタウリンを豊富に含み、コレステロールを低下させる効果も。お父さんの健康を考えて、父の日にイカの料理を一品、加えてはいかがでしょう。
レモンを料理に活用して、味も気分も爽やかに!
2022/06/08 00:00
雨の日には、気分だけでも晴れやかに過ごしたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 気分がスッキリしない時には、レモンの香りでリフレッシュしませんか。レモンの爽やかな香りは、ストレスや疲れた気分を吹き飛ばし、頭をクリアにして集中力をアップさせてくれます。 レモンは常備している方も多いと思いますが、果汁を搾るだけでは使いきれないこともありますね。そんなときは常備菜や調理にレモンを活用してみてはいかがでしょう。 無農薬レモンならば、皮ごと輪切りにして塩レモンに。調味料代わりにさまざまな料理に使えるので便利です。はちみつ漬けにすれば、飲み物やお菓子づくりに役立ちます。 レモンは炒め物や煮物にも活用できます。肉や魚介類、あるいはそら豆やインゲン、アスパラガスなどをレモンガーリック味で炒めるとビールやワインによく合います。また、煮物にレモンを加えれば、さっぱりとおいしく仕上がります。 グリルやオーブン焼きなどをつくるときも、レモンを他の食材を一緒に焼くことで香りが移ってまろやかな酸味も加わります。 レモンとパスタの組み合わせもオススメです。クリームパスタでも、オイルパスタでも、レモンを加えるだけでいつもと違う味わいに。たっぷりのバターとレモンでつくるレモンパスタも、シンプルながらやみつきになるので一度お試しを。しらすを合わせたり、ズッキーニを加えたり、具材をプラスすればおもてなしの一品にもなります。 パウンドケーキやクッキーなど、焼き菓子にレモンを使うのもいいですね。果汁だけでなく皮も使って、香りと味わいを存分に楽しみましょう。 お料理や飲み物の香りづけや添え物だけではなく、食材のひとつとして活用できるレモン。冷蔵庫にあるレモンを使って、爽やかな味と香りを楽しむ料理をつくってみてはいかがでしょう。
今が旬。身近な魚「カツオ」についてもっと知りたい!
2022/06/01 00:00
6月に入って、もう梅雨の時期かと思いきや、今年は関東地方の梅雨入りが遅れているようです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さて、「五月晴れ」と聞くと爽やかなイメージですが、旧暦では梅雨の晴れ間を意味していたのだそうです。新暦と旧暦で季節感のズレが多少あるものの、今の時期にカツオが旬を迎えていることに違いはありません。 カツオは漢字で「鰹」と書きますが、カツオは古くから干物にして献納されていたそうです。そのため、カツオの語源は「身が堅い」と云う意味の「堅魚(かたうお)」に由来し、漢字にも「堅」という字が使われています。 カツオは叩きや刺身で食べることが一般的ですが、これはマグロなどと同様に火を通すとパサついてしまうため。しかし、ソースを加えたり、煮物にすることでおいしく食べることができます。カツオをさっと焼いてトマトソースやマスタードソースをたっぷりかけると、ワインやビールが進む一品に。 また、カツオに衣をつけてフライやカツにするのもオススメです。熱々を食べても、お弁当のおかずにもぴったりです。 カツオの用途としてよく知られているのは鰹節ですね。鰹節は、まず水揚げされたカツオに切り目を入れたのちに煮ます。これを燻製し、乾燥することを繰り返し、水分を飛ばすと「荒節(あらぶし)」と呼ばれる鰹節に。私たちが日常的に使う「花かつお」は、この荒節を使用しています。ここまでの工程で約1ヶ月。 ここからさらにカビをつけ、天日干しをする作業を繰り返すと、あの堅い「枯節」に。カビをつけることで水分が飛び、脂肪分が分解されて、上品な味わいに仕上がります。ものによっては半年近く時間と手間をかけて、極上の鰹節を作るのです。 カツオは缶詰の原料にもなります。なんと世界のカツオ漁獲の8割以上が缶詰にされているとか。ほかにも酒盗などの珍味に加工したり、茹でてなまり節にしたり、カツオはさまざまな加工品に使われています。 DHAやEPAをはじめ栄養が豊富なカツオ。初夏と秋に旬を迎え、加工品も多くあるので、日常の食生活に、積極的に取り入れたいですね。