乾しいたけを上手に使いこなすコツとは?
2023/08/30 00:00
まだまだ日中は暑さが続いていますが、夜には虫の声が聴こえて、少しずつ秋の訪れを感じますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 秋に旬を迎える食材といえば、きのこです。きのこ類の中で最も身近なものといえば、しいたけではないでしょうか。 生しいたけは西洋のマッシュルーム、東南アジア・中国のフクロタケとともに世界三大栽培きのこに数えられています。生しいたけの本来の旬は9~11月と3~5月。生しいたけは「香りよし、味よし」と言われ、秋に旬を迎える「秋子」はこれからの鍋シーズンに欠かせません。 一方、収穫後に乾燥させた乾しいたけは、生しいたけに比べてうま味がぎゅっと凝縮され、しかも一年中手に入る点が魅力です。乾しいたけを上手に活用すれば、一年を通してしいたけをおいしく味わうことができます。ちなみに、かつては天日干しだったために「干ししいたけ」と記載しましたが、近年では火力乾燥に変わってきたため「乾しいたけ」が定着してきました。 乾しいたけを使う上での基本は「戻すこと」。存分にうま味を味わうために、次のような手順で乾しいたけを戻しましょう。 1)さっと水洗いしてホコリなどを落とす。 2)ひたひたの水に浸し、冷蔵庫で一晩以上かけてじっくり戻す。 3)触ってみて硬い部分や、よく戻っていない部分があれば時間を長めにとる。 戻し時間の目安は12~24時間。乾しいたけは、収穫したしいたけをじっくりと時間をかけて乾燥してあります。戻す際にも、手間を惜しまずにじっくり時間をかけることがうま味を上手に引き出すポイントです。 戻したしいたけは軸を落とし、うま煮や佃煮にして常備菜に。また、バター焼きにしてもおいしいので、フライパンで焼いても、BBQのホイル焼きにも。 乾しいたけの戻し汁は、煮物や汁物はもちろん、炒め物の隠し味にも使えるので、常に用意しておくといいですね。 秋が深まるとともに出番が多くなる鍋料理にも、乾しいたけをプラスして、きのこのうま味を存分に味わってはいかがでしょう。 参考:『大分県のしいたけ料理の本』(西日本新聞社) 独立行政法人農畜産業振興機構ウェブサイト
夜ヨーグルトを食べると健康にイイってホント?!
2023/08/24 00:00
8月も下旬に入り、学生の皆さんは夏休みから学校生活に戻る準備を始める頃ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 毎日の規則正しい生活は健康づくりの基本です。そのためには朝食をきちんと摂ることも大切ですね。ところで、朝食メニューでおなじみのヨーグルトが、じつは夜食べることでさらに効果があることをご存知でしょうか。 これまでは、食物の栄養というと、1日にどんな食材を摂れば健康や美容に役立つかが考えられてきました。ところが近年の研究で、1日の中で食物を摂る時間帯によって栄養効果が変わるということがわかってきたそうです。 ヨーグルトは栄養が豊富で乳酸菌をたっぷり含む発酵食品ですが、朝食で食べることのメリットは主にたんぱく質の摂取だとか。朝しっかりとたんぱく質を摂ることで体が目覚め、一日を活動的に過ごすことができるのです。 一方、ヨーグルトを夜食べることは、乳酸菌やビフィズス菌などが夜の間に腸内環境を整えるサポートに役立つのだそうです。腸内環境が良くなると、腸内で行われる「体内発酵」が活発になります。体内発酵は、腸内細菌の力によって代謝に関わるビタミンを合成するほか、幸せホルモンとして知られるセロトニンや、健康維持に欠かせない短鎖脂肪酸などをつくりだします。 つまり、夜にヨーグルトを食べることで、眠っている間の腸内細菌の活動が活発になるというわけです。腸内環境の改善は良質な睡眠の確保にも役立ち、健康的な生活リズムづくりにつながります。 ヨーグルトを食べるときには、食物繊維、オリゴ糖、発酵食品と組み合わせるとさらに効果的。サラダのドレッシングに使ったり、スープやカレーに加えたり、味噌や塩麹を加えて和え物に使ったり、フルーツやジャムと合わせたり。毎日の夕食にヨーグルトを使った一品を加えてみてはいかがでしょう。 参考:『夜ヨーグルトで腸内アップデート』(辰巳出版)
おいしいシャインマスカットの選び方が知りたい!
2023/08/10 00:00
夏も本番。海に山に、夏のレジャーを楽しみに出かけたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏の訪れとともに店頭に並び始めたシャインマスカットは、これから9月~10月の最盛期に向けておいしさが増す、旬のくだものです。 シャインマスカットは、2006年に品種登録されたぶどうで、まだ市場では新しい部類の品種。一房の重さは平均400~500グラム、一粒あたり11~12グラムと大きく、巨峰と同じくらいのサイズです。種無しで、果肉が薄く渋みがないので皮ごと食べられる点が人気の理由のひとつです。 シャインマスカットは比較的高価な品種なので、買う時には自分好みの味わいのものを選びたいものです。そこで、見た目でわかるシャインマスカットの特徴をご紹介しましょう。 その1。色によって味わいの違いを知ることができます。シャインマスカットには、黄色がかった色から緑色の濃いものまで、色合いに段階があります。甘いぶどうがお好みなら黄色、香りが高くさっぱりした味わいなら緑色がかったものを選びましょう。黄色味が強いほど甘さが強くなり、香りは薄くなります。緑色が濃くなるとさっぱりした糖度で香りがしっかりしてきます。 その2。粒の大きさによって甘さを知ることができます。ぶどうは粒が小さいほど早く甘くなり、さらに糖度は上がっていきます。つまり、同じ時期に育ったものなら、粒が小さい方が甘いということになります。 ぶどうは追熟しないので、置いておいても色が変化することや、糖度が上がることはありません。店頭にあるシャインマスカットは、収穫したときの色と香りを保っているのです。 好み似合う味わいのシャインマスカットに出合ったら、その特徴を覚えておくと、次に選ぶときに失敗しないはず。自分好みの甘さと香りを選んで、旬のシャインマスカットを存分にお楽しみください。 参考:農林水産省ホームページ
レタスを食べると眠くなるってホント?
2023/08/02 00:00
今年の夏は平年に比べて暑くなると言われていますが、いかがお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に旬を迎える野菜のひとつにレタスがあります。レタスの収穫期は、産地によって異なり、春・秋レタス、夏レタス、冬レタスに分けられます。年間消費量が最も多くなる時期は夏から秋にかけて。夏には長野などの高冷地で生産されたレタスが出回ります。 フレッシュなサラダに欠かせないレタスですが、鎮静効果や眠りを促す成分が含まれていることをご存知でしょうか。 韓国では「サンチュを食べると眠くなる」と言われ、長距離運転前のドライバーや受験生はレタス類を避けるそうです。その理由は、レタスに含まれるラクチュコピクリンという苦味成分。レタスの切り口からにじみ出る白い乳液に含まれ、気持ちを穏やかにする鎮静効果や、眠りを促す睡眠促進効果があるそうです。ラクチュコピクリンは、一般的な玉レタスよりもサンチュ、サニーレタスなどがより多く、また、葉より茎の方が多く含んでいます。 レタスは96%が水分であるものの、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、鉄などの栄養素を含み、整腸作用やむくみ対策、美肌づくりにも効果が期待できる野菜です。 レタスは新鮮なうちに使い切ってしまいたいもの。サラダや和え物など生で食べるのはもちろん、炒め物やスープなど、加熱する料理にもオススメです。調理の最後に加えるなど加熱時間を少なくすれば、シャキシャキの食感も残って、おいしく食べることができます。 暑くて寝苦しい夜が続いた時には、レタスたっぷりの料理を食べれば、美と健康に役立つだけでなく、安眠効果も期待できそうです。