日本とドイツ、フランクフルトソーセージに違いはあるの?
2024/04/24 00:00
まだまだ寒暖差が続く季節のなか、体調はいかがでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 春は気候が変わりやすく、また生活環境が変わる人も多いことから、健康に気を配りたい季節といえます。免疫機能を高めるために、たんぱく質を十分に摂りたいものですね。 手軽にたんぱく質を摂れる食品としてオススメしたいのがソーセージ。簡単な調理でおいしく食べられるので、忙しいときにもぴったりです。なかでもフランクフルトソーセージは1本で満足できるボリューム感が魅力です。 フランクフルトソーセージの発祥はドイツですが、日本との違いはあるのでしょうか。 フランクフルトソーセージは、日本農林規格(JAS)では「加熱前の太さが2センチ以上3.6センチ未満、豚腸を使用」とされています。日本ではソーセージの太さと腸の種類によって「ボロニアソーセージ」「フランクフルトソーセージ」「ウィンナーソーセージ」に分類します。ちなみにソーセージの「皮」と呼ばれる部分には豚や羊、牛の天然腸、コラーゲンなど人工のものが使われます。天然腸はパリッとした食感で歯ざわりが良く、コラーゲンなどの場合は噛み切りやすく、食べやすい食感が特徴です。 さて、ドイツで「フランクフルター・ヴルストヒェン(フランクフルト風ソーセージ)」と呼ばれるのは、豚肉と羊の腸から作られたソーセージ。フランクフルト地方で生産されたソーセージのみが「フランクフルター」と名乗ることができるそうです。代表的なものは20センチ程度の細長いソーセージで、レストランでは茹でたものがポテトサラダとともに供されます。また、アメリカでは、ホットドッグに使う茹でたソーセージをフランクフルターと呼びます。どちらも日本とはイメージが違いますね。 国によって呼び名も種類も違うフランクフルトソーセージですが、誰もが気軽に手に取れる食品である点は万国共通と言えそうです。 参考: ソーセージの日本農林規格(農林水産省) 日本ハムウェブサイト ドイツニュースダイジェスト
プルコギは牛肉の焼肉料理、豚肉で作ると○○プルコギ
2024/04/17 00:00
そろそろ大型連休の予定が気になってくる時期ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 家族や仲間と大勢で楽しめる料理のと言えば焼肉。韓国料理にはさまざまな焼肉がありますが、韓国でも日本でも人気があるのは、牛肉や野菜を甘口のタレに漬け込んだものを焼く「プルコギ」です。 プルコギの「プル」は火を、「コギ」は肉を意味します。韓国では、ジンギスカン鍋に似た鉄鍋、あるいはすき焼き鍋のような浅い鉄鍋で肉や野菜を焼いて食べます。 また、近年の韓国では、一人用の土鍋を使う「トゥッペギプルコギ」が流行しているとか。「トゥッペギ」とは韓国式土鍋のこと。こちらはタレに漬け込んだ牛肉と野菜、きのこ、春雨、唐辛子などにスープを加えて煮る鍋料理です。日本のすき焼きのような具沢山の料理で、ご飯やキムチとともに定食スタイルで供されることが多いようです。 ところで韓国では「肉」と言えば牛肉のことで、プルコギは牛肉を使った料理。豚肉を使う場合は「テジプルコギ」と言い、これも人気がある焼肉の一種です。牛肉より手頃で、ボリューム感のある豚肉は、韓国でも人気があるそうです。牛肉のプルコギが甘口のタレで作るのに対し、豚肉のテジプルコギは、コチュジャンやにんにく、生姜を効かせた濃厚な味わいに仕上げるそう。さっぱりと食べたい時には、醤油をベースに味つけてもいいでしょう。豚肉を好みのタレに野菜とともに漬け込んでおいて、BBQに持っていくのもオススメです。炭火で焼くことで、よりおいしく味わうことができるはず。サンチュやサニーレタス、エゴマの葉に包んで食べれば野菜もたっぷり摂ることができます。 アウトドアシーズンを迎えた今、焼肉も外で楽しむとおいしさが倍増しそうですね。 参考: モランボン薬念研究所 SEOUL navi KONEST
「焼きそば」と聞いてイメージするのはどのタイプ?
2024/04/10 00:00
桜前線が北上していく今日この頃。お花見シーズンを楽しんでいますか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 花見の名所や花祭りなど、イベント会場の屋台でおなじみのメニューの一つが焼きそばですね。ところで、焼きそばにはソース焼きそばや中華焼きそば、ご当地焼きそばなど、さまざまな種類があります。それぞれに特徴があって好みが分かれるところですが、あなたはどのタイプの焼きそばがお好きですか? 日本の焼きそばの起源は中国料理の「炒麺(チャオメン)」だと言われています。炒麺は広東省発祥の麺料理で、焼いた中華麺に豚肉や魚介、野菜やきのこなどが入った餡(あん)をかけた、中華料理店でおなじみの焼きそばです。また、上海でポピュラーな「上海焼きそば」は、太めの麺とネギなどの野菜をたまり醤油風の調味料で味付けした、シンプルな仕上がりの焼きそばです。このほか中国には「炸麺(ジャーメン)」という、麺を油で揚げて餡をかけた料理があり、日本では「かた焼きそば」などと呼ばれています。 ソース焼きそばは家庭料理や即席麺でもおなじみの、中華麺と野菜を炒めてウスターソースで味付けしたもの。ソース焼きそばは大正時代に浅草で生まれたとされ、昭和の初め頃にはお好み焼きとともに親しまれていたようです。 さらに近年ではB級グルメとして全国各地で地域の特色を生かした「ご当地焼きそば」が人気です。そのなかで日本三大焼きそばといえば、次の3つです。 静岡県富士宮市の「富士やきそば」は、「肉かす」と呼ばれる油かすを使い、仕上げに静岡おでん同様に削り粉をふりかけます。 秋田県横手市の「横手やきそば」は、だし入りのウスターソースで味付け、目玉焼き、福神漬けをトッピングします。 群馬県太田市の「上州太田焼そば」は、太麺をキャベツと炒め、各店自慢のブレンドソースで味付け。店ごとに個性がある点が特色だそうです。 「焼きそばが食べたい」と思ったときに、あなたが思い浮かべるのはどのタイプの焼きそばでしょうか? 参考: ユウキ食品「おいしい世界ごはん」 上州太田焼きそばのれん会ウェブサイト
お赤飯は1種類じゃない?!地域の特色が出るお祝いご飯
2024/04/03 00:00
いよいよ4月。入園入学、入社など春のお祝いシーズン到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 お祝いの席に欠かせない食べ物といえば、赤飯ですね。古来日本では、赤い色は厄除けになるとされ、お祝いの料理として赤米を蒸したものが食べられていたそうです。赤米とは、炊き上がると赤い色になる米のこと。やがて、現在の白い米が流通するようになると、小豆(あずき)で赤く色付けた赤飯が広まったということです。 ところで、赤飯も地方によって異なることをご存知でしょうか。最も一般的な赤飯は小豆を使ったものですが、関東地方では「ささげ」という小豆に似た豆を使います。ささげは、小豆よりもしっかりした食感で、形が崩れにくいのが特徴です。千葉県の一部では、特産の落花生を入れた「落花生赤飯」が食べられているそうです。 北海道、東北、山梨県の「甘納豆赤飯」、徳島県の一部では「ごま砂糖赤飯」など、甘い赤飯の地域もあります。新潟県には金時豆を入れて醤油で味付けした「しょうゆおこわ(醤油赤飯)」、福井県には煮含めた里芋を小豆、もち米と一緒に蒸す「いも赤飯」を食べる地域があります。 福岡県には「三色赤飯」という、赤・白・黄色の三色に色付けられた赤飯があります。これは、もち米とうるち米を小豆の赤、クチナシの黄色でそれぞれ色付けして蒸したものと、白いままで蒸したものを混ぜ合わせて作ります。 また、「丹波大納言赤飯」は小豆の中でも高級品種である丹波大納言を使った贅沢な赤飯です。ふっくらと大粒で甘みがあって口当たりが良く、特別な席やおもてなしにぴったりです。 お祝いごとや行事だけでなく、日常食でも味わいたいお赤飯。ときには別の地域の味わいを試してみてはいかがでしょう。 参考: 赤飯文化啓発協会ウェブサイト 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」