もうすぐ節分。豆まきや恵方巻きだけではなく、イワシも節分に関係があることをご存知でしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。

節分に欠かせない食べ物といえば、最近では恵方巻きがすっかりおなじみになりました。恵方巻きは、その年に縁起が良いとされる方向「恵方」を向いて巻き寿司を食べることで開運になるという風習です。2024年の恵方は「東北東やや東」だそうです。心の中で願い事をしながら、口に出さずに、巻き寿司を丸ごと食べるのが良いとされています。

そもそも節分とは、季節を分けるという意味で、立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前日を言います。旧暦では、立春を新しい年の始まりと考えていたので、現在の2月の節分は旧暦では大晦日にあたります。そのため、節分のことを年越しと呼ぶ地域もあります。節分の風習は地域によってさまざまで、恵方巻きも関西地方から全国に広まった風習です。
関東地方や西日本の一部の地域には、節分にイワシを飾る風習が残っています。玄関先にヒイラギの枝とイワシの頭を飾るもので、「やいかがし」「やきさし」などと呼ばれます。節分のイワシには鬼よけの意味があるそうです。
さらに、節分の日に無病息災を願ってイワシを食べる地域もあります。健康な一年を願って、節分にイワシを食べるのもいいですね。
イワシといえば、煮魚、焼き魚、刺身など、和食のイメージが強い食材ですが、トマト煮やパン粉焼き、チーズ焼きなど、洋食にもよく合います。また、塩焼きのイワシも、レモンとオリーブオイルをかけることで、ワインによく合う一品になります。
春から始まる一年を健やかに過ごすために、節分にイワシを食べるという風習を取り入れてみてはいかがでしょう。
参考:
「家族で楽しむ日本の行事としきたり」石田繁美編(ポプラ社)
@DIME(2020.02.02)