もうすぐ大寒、1年中でもっとも寒い時期の到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。

2023年の大寒は1月20日からです。大寒には冬の寒さに耐えるために寒稽古や寒中水泳などの行事が行われます。また、味噌や酒、凍り豆腐などの寒仕込みに最適な時期でもあります。そして、この寒い時期に旬を迎える魚が「寒ブリ」です。

ブリは日本の固有種で、成長するごとに呼び名が変わる出世魚です。関東地方の呼び名は、稚魚の次はモジャコ、そしてワカシ、イナダ、ワラサ、ブリという順序です。ブリと呼ばれるのは体長が80cmを超えるサイズになってから。
ブリは冬になると産卵に備えてエサをたくさん食べて丸々と太ってきます。この時期に水揚げされたブリが、寒ブリです。天然の寒ブリは文字通り冬にしか食べられないもので、脂がのって旨みがたっぷり、しかも身がしまっていておいしさも抜群のため、高級魚とされています。
近年は養殖技術の発達により良質なブリが一年中出回っていますが、寒ブリは寒い冬ならではの旬の味覚。刺身はもちろん、照り焼き、ブリ大根といったおなじみの家庭料理もひと味違う仕上がりが期待できます。また、福岡県や岡山県、長野県では雑煮にぶりを入れる地域もあります。汁物にして、お餅の代わりにそばやうどんを入れて食べるのもおいしそうです。
また、寒い時期ですから鍋料理にするのもオススメです。しゃぶしゃぶはもちろん、大根やきのこなどとともにさっと煮て食べるブリ鍋も体が温まるのでこの時期にぴったり。冬一番の寒さを迎えるこの時期、旬の味わいを楽しめる寒ブリを食卓に取り入れてみませんか。
参考:
農林水産省「Taste of Japan」