みんなは年越しに、どんなものを食べているの?
2022/12/28 00:00
2022年も残すところ、あとわずか。年内にやり残したことはありませんか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 年末の忙しさが一段落する大晦日の夕食は、新しい年を迎えるための節目の食事となります。日本では年越しそばが一般的とされていますが、寿司、すき焼き、刺身、鍋料理など、そば以外の料理を食べている家庭もあるようです。また、地域によっては、おせち料理を大晦日に食べる風習があるそうです。 年越しそばを食べる場合には、具材にもさまざまな意味があることをご存知でしょうか。 海老の天ぷらは、海老が長寿の象徴であり縁起の良い食べ物とされていることから、全国で食べられています。京都ではニシンそばが一般的ですが、ニシンは二親につながることから、子宝に恵まれるという意味合いもあるそう。月見そばの卵は、黄身の黄色が金を連想させるので、商売繁盛につながるとか。きつねそばに入れる油揚げは、稲荷神社の使いである狐の好物であるため、金運や仕事運アップに繋がるとか。鶏そばに入れる鶏肉は、ニワトリが一年の最初に鳴く鳥であることから、縁起が良いそうです。 さて、日本では年越しそばがおなじみですが、世界の国々ではどんなものを大晦日に食べているのでしょうか。調べてみると、年越しに決まった料理を食べる風習は海外にもあるようです。 スペインでは、大晦日の12時の鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べることが幸運をもたらすとされています。ポーランドでは、12時になるとニシンの酢漬けを食べることで新年が愛に満ちた1年になると言われているそう。ドイツには、大皿いっぱいのザワークラウト(キャベツの漬物)をみんなで食べる伝統があり、新年の幸福と富を願うとか。フィリピンでは、丸いものはお金や幸せの象徴とされており、お正月に丸い果物を12個飾るのだそうです。 洋の東西を問わず、年越しに新年の幸福を願う気持ちは変わらないようです。今年の年越しに、あなたは何を食べますか?
潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~りんご生産量日本一の青森県を訪ねて~
2022/12/22 00:00
当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る!」。今回はりんごの生産量日本一を誇る青森県を訪ね、手塩に掛けて一つずつ大切にりんごを育てる農家さんの仕事や鮮度の良いおいしいりんごがお店に届くまでのこだわりを紹介します。 ◆日本の約6割のりんごを生産する青森県(令和3年) 今回は「りんご大国青森県」の津軽市でりんごを栽培する生産者さんにお話を伺いました。津軽地方は昼夜の寒暖差が大きいことから、りんご栽培にはもってこいの地域。実のしまった貯蔵性が高いりんごができます。青森県の中でも寒さが厳しい津軽地方のりんごは甘さも格別です。 取材に訪れた11月中旬は、秋から冬へ移り変わる、まさに本格的な寒さが到来した時期でした。夕方になると、吐く息が真っ白になる。紅葉の最盛期でもありました! ◆雪が降る中から始まるりんご栽培 お話を伺ったのは、株式会社津軽農園の棟方 健二さん。親子三代で80年近くりんごを中心に栽培し、現在はりんごの他に桃なども栽培されています。 りんご栽培は、まだ雪が降り積もる1月後半から始まります。りんごの出来栄えの7割を決める「枝切り」は、雪が降る最中にすることもあります。春になると、こだわりの天然由来の肥料をまいて本格的に栽培が動きだします。棟方さんのりんご畑は18ヘクタールあり、りんごの樹が約9,000本。収穫までの約10の栽培工程をりんご一つずつ、すべて手作業で管理します。 「大変なことも多いけど手をかけて、可愛がってあげないと、おいしいりんごは育たない。」と手塩にかけて育てるりんごへの熱い愛情を語ってくれました。 ◆りんごの「赤色」は生産者さんの努力の賜物 栽培工程で、特に印象的だった「玉まわし」。 太陽の光が実に当たるように、りんごの周りの葉っぱを取って実を回してむらなく色をつけます。りんごを回すという発想がなかったので、とても驚きました。それも手作業で一つずつ。あの赤色は生産者さんたちの努力の賜物なんだと、りんごの見方が変わりました。 ◆青森県のりんごが1日で14万箱も競りにかけられる!弘果市場 今回取材に訪れた弘果市場は、青森県で最もりんごが集まる市場です。りんごの競りのピークは11月中旬頃で、取材日は73,782箱が競りにかけられ、多い時は倍の14万箱に!3チームに分かれ、朝から競りを行っても15時くらいまでかかるそう。市場の中は辺り一面、箱に入ったりんごがずらり!大量のりんごが1日に動く様子を見た取材陣は、その光景に圧倒されました。その場で試食させていただいたりんごは、密がしっかり入って甘さと酸味のバランスが良くてとっても美味しかったです! 弘果のりんごの競りの様子を下記動画よりご覧いただけます↓
◆なんで一年中おいしいりんごが楽しめるの? 青森県では毎年秋にりんごを収穫した後、2種類の保存方法でりんごの鮮度管理を行っています。3月頃までに販売するりんごは普通冷蔵庫に、4月頃から販売するものは「CA冷蔵庫」に貯蔵されます。りんごは収穫後も呼吸を続けており、呼吸による過熟を最低限まで抑え鮮度を保つのが特殊冷蔵庫の「CA冷蔵庫」。この技術があることで、1年中新鮮でおいしいりんごを楽しむことができます。 ◆「今年のりんごはおいしい!」とお客様に実感していただくために 当社の仕入れを担当している仲卸さんは「産地・重さ・色目」を見て仕入れるそう。今年最初に食べるりんごは、その年のりんごの印象を決める大事な一口。「今年のりんごはおいしい!」と感じてもらえれば、「また青森のりんごを買いたいと思ってもらえるので、卸す時期もおいしいタイミングを見極めています。」と教えてくれました。 「新鮮さに真心こめて」の社のスローガンをまさに体現されているなと感じたこだわりでした。 ◆小さな傷も見逃さない!こだわりの3回目視 仕入れたりんごは、まず人の目で傷や状態を確認します。そしてカラーセンサーで、大きさ・硬度・糖度を測り、仕分け、ここでも目視で確認。その後、段ボールへの梱包や袋詰めの際にも目視でチェックすることで、品質の高いりんごをお客様にお届けしています。 ◆生産者さん直伝!~おいしいりんごの見分け方~ ・縞模様が飴色のりんごを選ぶべし ・いぼり(表面の小さなボコボコ)は完熟の印 ・茎が太いりんご(栄養をたっぷり吸っている証) ◆青果バイヤーからのコメント りんごの産地は青森県をはじめ、長野県や山形県など様々あります。その中でも 当社は「青森県の生産者×仲卸×市場」と多くの方々と長い年月をかけ、お客様に より美味しいものをお届けできるよう切磋琢磨しております。時期によって様々な 品種もございますので、ぜひ、その時の旬の味をお楽しみください。
潜入!あの商品のおいしさに迫る! ~こだわりのみかんの生産現場を訪ねて~
2022/12/22 00:00
当社で販売するこだわりの商品の“生産の現場”に伺ってレポートする「潜入!あの商品のおいしさに迫る」。今回はみかんの名産地である愛媛県を訪ね、愛情を込めてみかんを育てる農家さんの仕事や鮮度の良いおいしいみかんがお店に届くまでのこだわりを紹介します。 ◆みかんの名産地を訪ねて 赤い段ボールの箱が目印の「赤箱みかん」、皆さんもご存じでしょうか?今回はその赤箱みかんの産地である愛媛県宇和島市吉田町立間地区へ取材に行きました。瀬戸内海と太平洋沿岸の中間に位置する宇和島市は、温暖な気温かつ年間の降水量も少なめで、果物づくりに適した気候です。取材に訪れた日は快晴で、青空ときれいな海にみかんのオレンジ色が映えてとてもきれいでした。また、立間地区は愛媛みかんの発祥の地なんだとか。そんな宇和島市の赤箱みかんの魅力に迫りました。 選果場に届くまでのこだわりの管理 お話を伺ったのは、味楽(みらく)共選の濱本富士夫(はまもと ふじお)さん。「ここで作った南柑20号(温州みかんの代表格の品種)は力を入れているから自信を持っています」と濱本さん。 特に力を入れているのは樹のこまめな管理。3つの見極めポイントがあります。まずは、南向きで太陽の光がいっぱい当たる斜面と標高の条件がそろった“みかんの栽培に良い場所”。「良い場所には良いものがなる」。そのために樹を別の場所へ移植することもあります。 次に、樹になる実の大きさや量。実がなりすぎると樹が疲れてしまい、来年の生育の負担となってしまうんだとか。毎年収穫できるように工夫をしています。 また、樹齢も重要です。若い樹は毎年実がなる一方で実の皮が厚く、高齢の樹は美味しい実ができる一方で管理が大変なんだそう。「みかんは人間と同じ生き物ですよ」と濱本さん。 みかんの樹一本一本に向き合う農家さんの真摯な姿勢を感じました。 選果場の取り組み 味楽共選の選果場では1日に120tものみかんが選別され、1万2000ケースのみかん箱が出荷されています。人の目で選別した後に光センサーで糖度と酸度を測り、最後に箱へ入れる前にもう一度人の目でチェックします。農家さんが愛情を込めて作ってくれたみかんを、お客様においしい状態でお届けするために、選果にも抜かりはありません。 おいしいみかんの見分け方 ・色が濃くて表面のつぶつぶ(油胞)がこまかいもの ・ヘタが黄色く軸が細いもの ・丸い形よりも平たい形のもの 「美味しいものを届けるのは当然のこと、当たり前」 美味しいみかんを届けるために農家さん、選果場の皆さん、仲卸の業者さん、全員のチームワークが大切と語ってくれた濱本さん。多くの人の想いが詰まった宇和島市のみかん、ぜひご賞味ください。 編集後記 みかん畑への道は車がギリギリ一台通れるくらいの道幅、そして急斜面です。収穫中は命綱をつけないんですか?と思わず聞いてしまうほど。農家の皆さんは写真のように地下足袋を履いて滑らないように対策をしています。 私たちがみかんを食べられるのは農家さんたちのおかげなんだなと改めて思いました。
今年のクリスマスに鶏肉を使ったパエリアはいかが?
2022/12/21 00:00
クリスマスはもう間近。子どもたちだけでなく大人もなんとなくウキウキしてきますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 クリスマスの時期になると、ローストチキンやフライドチキンの広告が目につくようになりますね。クリスマス料理の定番といえばローストチキンですが、これは日本独自の文化のようです。 アメリカでは、移民した人たちがクリスマスに七面鳥のローストを食べていたことから、クリスマスの定番料理になりました。そして明治時代にクリスマスイベントが日本に伝わった際、日本では手に入りにくい七面鳥に代わって鶏肉が使われるようになったのです。さらに家庭では鶏肉を丸ごと扱うことが難しいため、骨付きもも肉を使うことが一般的になりました。 クリスマスに鶏肉を食べることは、もはや日本の文化と言えそうですが、今年は鶏肉を使ったパーティー料理として、パエリアを作ってみませんか。 パエリアはスペインの米料理で、「パエリア」とはフライパンを意味します。スペインでは、フライパンよりも浅めのパエリア鍋を使って、米と具材を入れて炊き上げます。タコ、エビ、ムール貝などを使った魚介系のパエリアがおなじみですが、鶏肉など山の幸を使ったパエリア風はバレンシア風として知られています。 パエリア鍋がなくても、フライパンで簡単にできるパエリアは、見た目も華やかなのでおもてなし料理にぴったりです。鶏肉、いんげん、パプリカ、きのこ、ミニトマトなどを使って、いろどり豊かなパエリアを作ってみませんか。パエリアはサフランを加えて炊き上げるのが一般的ですが、トマト缶を使うレシピで赤く炊き上げるのもクリスマスらしくていいですね。具材は、ソーセージや厚切りベーコンなどお肉をさらに加えればボリュームアップ。取っ手を外せるフライパンなら、そのまま食卓に出すことができます。 できたてのパエリアをテーブルに出せば、盛り上がること間違いなし。フライパンをみんなで囲んで、楽しく分け合いながらいただきましょう。
もうすぐ冬至。今年の冬至は、何を食べて過ごしますか?
2022/12/14 00:00
もうすぐ冬至です。一年中で最も昼が短い冬至の日には、何を食べると良いのでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 2022年の冬至は12月22日です。この日食べると良いとされているのは、かぼちゃです。 かぼちゃは中南米原産で、夏から秋に収穫されますが、2~3か月の保存が可能です。そのため、冬至に食べるようになったのかもしれません。しかも、保存しておくことで追熟して、より甘く味わいよくなります。また、かぼちゃは昔から風の予防に良いとされてきたので、冬至に食べるようになったとも思われます。 冬至の日のかぼちゃ料理には、「かぼちゃのいとこ煮」はいかがでしょう。いとこ煮とは、あずきとかぼちゃやさつまいもを一緒に似た料理です。その名の由来は、火の通りにくい材料から追々入れていくことから「甥甥=いとこ」ということからいとこ煮と呼ばれているようです。冬至の日には、市販の粒あんを使って、こってり甘辛のいとこ煮を作ってみてはいかがでしょう。 また、冬至の日には「ん」のつくものを食べると運が良くなる、という言い伝えもあるようです。そのことから、「ん」が2つつく食べ物が開運につながるとも言われています。冬至七種(ななくさ)と言われているのは、きんかん、ぎんなん、れんこん、にんじん、かんてん(寒天)、うんどん(うどん)です。いずれも身近な食材ですので、食卓に取り入れやすいですね。 そのほか、冬至粥を食べるという風習も。冬至粥は、一般に小豆粥のことを指します。豆は「魔を滅する」に通じ、小豆の赤い色は厄払いと運気を呼び込む縁起物とされてきたことから、昔の人たちは小豆粥を食べることで寒い冬を元気に乗り切ってきたのでしょう。また、地域によってはかぼちゃ粥を作るところもあるそうです。 寒さで体力が落ちたり、エネルギー不足になりがちなこの時期、冬至の日にはパワーアップにつながる食材を取り入れて、冬を元気に過ごしたいものですね。
イチゴがおいしい季節が到来!旬の味わいを楽しみましょう
2022/12/07 00:00
12月に入って、街中がクリスマスのディスプレイやイルミネーションに彩られていますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 クリスマスのスイーツは、国によってさまざまな伝統菓子があります。切り株をかたどったブッシュドノエル(フランス、ベルギー)、クリスマスのための甘いパンシュトーレン(ドイツ、オランダ)、ドライフルーツやナッツをふんだんに使ったクリスマスプディング(イギリス)など、最近では日本でも知られるようになってきました。 さて、日本でクリスマスケーキといえば、ショートケーキが定番ですね。そこで欠かせないのがイチゴです。この時期、フルーツとしてもイチゴが出回り始めます。ということは、イチゴが旬を迎える時期は12月ごろなのでしょうか。 じつは、イチゴの旬はもともと4月から6月、春から初夏にかけてでした。しかし今ではハウス栽培により、12月からイチゴが出荷され、1月に旬を迎えると言われています。イチゴの旬が早くなった理由のひとつは日本人の「初物好き」。季節感を大切にする日本人は、その年最初に食べる旬のものを「初物」と呼び、「初物を食べると縁起がいい」などと言ってありがたがる風習がありました。そして、もうひとつの理由がクリスマスケーキです。昭和の時代からクリスマスケーキとしてイチゴのショートケーキが定番になり、その需要に応えて冬にイチゴが収穫されるようになったのです。 イチゴというと、売り場には色々な品種が並んでいます。日本で登録されているイチゴの品種は約300種あり、世界的に見ても日本はイチゴ大国と言えそうです。イチゴの5大産地と代表的な品種は、栃木県の「とちおとめ」、福岡県の「あまおう」、熊本県の「ゆうべに」、静岡県の「章姫」、愛知県の「ゆめのか」。イチゴは毎年新たな品種が登場し、その味わいは、香り・甘み・酸味のバランスがそれぞれ違います。 これからの季節、おなじみの品種だけでなく、新しい品種や食べたことがないイチゴも試してみて、お好みの品種を探してみてはいかがでしょう。
冬に旬を迎えるホタテには栄養がたっぷり!
2022/12/07 00:00
いよいよ年の瀬が近づいてきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 旧暦の12月を師走(しわす)と呼びますが、これは僧侶(師)も走り回るほど忙しくなることから、と言われています。この時期、年末のイベントが多くなり、旬のものを味わう機会も増えてきますね。 冬に旬を迎える魚介類はたくさんありますが、子どもから大人まで広く好まれるもののひとつにホタテがあります。天然ホタテの旬は、年末頃から春先の産卵期まで。つまり、これからです。さらに5月から7月にかけて、貝柱の甘みが増すので、ホタテの旬は年に2回あると言われています。また、冬から春にかけて、ベビーホタテも多く出回ります。ベビーホタテは見た目も可愛らしく、調理もしやすいので、炊き込みご飯やお料理のアクセントにオススメです。 刺身でも加熱してもおいしいホタテは、たんぱく質やビタミンB12、タウリンなど栄養もたっぷり。たんぱく質は筋肉や臓器など体を作る栄養素であり、ビタミンB12はたんぱく質の合成や赤血球を作るために役立つ栄養素です。タウリンは、高血圧の予防や、心臓や肝臓の機能を高めるなど、さまざまな効果がありますが、水に溶けやすい性質があるため、鍋物やスープに入れて汁ごと食べると効果的に摂取することができます。 ホタテのおいしさは貝柱の甘みと旨みにありますが、その味わいをギュッと凝縮したのが干し貝柱です。干し貝柱にはホタテ本来の栄養とともに旨み成分がたっぷり。記憶や学習に役立つグルタミン酸と、細胞生成や新陳代謝に役立つイノシン酸の組み合わせによって、栄養価だけでなく旨みが何倍にも倍増します。干し貝柱は戻し汁にも栄養がたっぷりと出ているので残さず使って。新鮮なホタテだけでなく、干し貝柱も上手に食生活に取り入れたいものです。 ホタテは新鮮なものは刺身や酢の物に、さらに焼き物、炒め物、煮物、ご飯やパスタなど、どんなお料理でもおいしく食べられるすぐれた食材です。毎日の食卓に、おもてなし料理に、活用してみてはいかがでしょう。