うなぎの食べ方は地域によって、どう違うの?
2023/07/26 00:00
2023年夏の土用丑の日は7月30日です。暑い毎日、うなぎでスタミナをつけたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 土用丑の日の「土用」とは季節の節目のことであり、春夏秋冬それぞれの季節が到来する直前の期間を指します。なかでも夏の土用丑の日がよく知られ、この時期にうなぎを食べる習慣が今も続いています。 うなぎといえば蒲焼ですが、関東と関西では料理法が違うことをご存知でしょうか。 まず、開き方。関東は背開き、関西は腹開きですが、それぞれに理由があります。関東は、武家文化だった江戸時代、腹から開く(切る)ことが切腹を連想させることから背開きになったとか。一方、商人文化の関西では「腹を割って(本音で)話せるように」腹開きにしたことが始まりだと言われています。 焼き方も、関東と関西では異なります。関東では、一度白焼きにしたのちに、せいろで蒸し、再度焼くことでふっくらと仕上げます。関西では、蒸さずにタレをつけて焼き、焼きあがってから頭を落とします。香ばしく、パリッとした焼き上がりが特徴です。 関東では、うな重やうな丼が一般的ですが、関西では「まぶし(まむし)」と言ってご飯の間に蒲焼を挟んだ料理もあります。 うなぎ料理を名物にしている地域は全国にありますが、なかでも知られているのは名古屋(愛知県)の「ひつまぶし」と柳川(福岡県)周辺の「うなぎのせいろ蒸し」でしょうか。ひつまぶしは、ご飯の上に蒲焼をのせて、薬味と合わせたりお茶漬けのようにしたり、さまざまな「味変」が楽しめる料理。うなぎのせいろ蒸しは、タレをまぶしたご飯に蒲焼、錦糸卵をのせて、1人前ずつせいろで蒸した料理です。蒸すことで全体に柔らかく仕上がり、熱々のままいただくことができます。 このほかにも土用丑の日には、寿司や和え物など各種のうなぎ料理が店頭を賑わします。夏の暑い日には、うなぎ料理でスタミナ回復を目指しませんか。
気になるブランド豚「もち豚」のおいしさの秘密とは?
2023/07/19 00:00
海の日の連休も終わり、いよいよ本格的な夏の到来ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 猛暑が続くと気になるのが、暑気あたりや夏バテといった体力の低下です。そのため、スタミナがつく食事を心がける人も多いと思います。夏バテ対策に適した食材のなかで、豚肉はたんぱく質とビタミンB1を多く含むことからスタミナメニューにぴったりの食材です。 近年では豚肉にもさまざまなブランドがあり、それぞれの魅力が各所で語られています。そのなかでも最近注目されているのが「もち豚」です。 もち豚は、ぶた特有の臭みがなく、調理すると脂身が柔らかく旨みがある点が特徴です。豚肉は本来、と畜直後に脂肪がやわらかいもの、普通、かたいもので分けられます。そのなかで脂肪がかたく締まったものが良質とされ、もち豚と呼ばれています。脂肪が白くてかたく、カットするときに、餅のように切りにくいことから「もち豚」と呼ばれるようになったそうです。 もち豚は、北海道から九州まで全国80カ所で生産、地域によって独自の名前をつけて飼育されています。また、生産地によって肉質も味わいも異なるので、好みに合うもち豚を探してみるのも楽しいですね。 もち豚は、しゃぶしゃぶにするときめ細かな繊維を十分味わうことができます。今の時期なら冷しゃぶにしたり、茹で豚にするのがオススメ。冷たい麺のトッピングにしてもいいですね。さらに、ポークソテーで脂身を存分に味わうもよし、餃子の具材に使って肉汁ごと味わうもよし。素材の味わいを生かした方法で調理することで、もち豚本来の魅力を引き出すことができます。 暑くて食欲の出ないときこそ、夏バテ予防にしっかりと食事を摂りたいものです。もち豚を食べてパワーアップして、猛暑の夏を乗り切りましょう。 参考:公益財団法人日本食肉消費総合センターホームページ
加熱しても、生でも!ズッキーニをおいしく食べよう
2023/07/12 00:00
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、夏の計画はお決まりでしょうか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に旬を迎える野菜ズッキーニは、見た目はきゅうりに似ていますが、じつはカボチャの仲間で、緑色だけでなく黄色や、縞模様、丸い形、UFOのような形のものなど、さまざまなタイプがあります。 ズッキーニを使ったおなじみの料理といえば、煮込み料理のラタトゥイユや、オリーブオイル炒めでしょうか。BBQのときには、そのまま焼いても、チーズやベーコンとホイル焼きにしても。輪切りにしたり、縦に切ったり、切り方を変えると味わいが変わるので、試してみると新たな発見があるかもしれません。 ズッキーニはフランス料理やイタリア料理によく使われます。フランス料理のラタトゥイユに似たイタリア料理にカポナータがあり、さらにイタリアではズッキーニの花にチーズを入れて揚げたり、蒸したりもします。 加熱料理に使われることが多いズッキーニですが、生でも食べられることをご存知でしょうか。 ズッキーニを生で食べる場合は、皮ごと食べても大丈夫ですが、皮の硬さが気になる場合は剥いて食べるといいでしょう。薄切りにしてサラダにしたり、ナムルにするのがオススメです。サラダの場合は、そのままでも、塩揉みして使っても。また、ズッキーニは浅漬けにしても、さっぱりとおいしく食べられます。 旬の時期だからこそ手に入りやすくお手頃なズッキーニで、夏の食卓のバリエーションを増やしてみてはいかがでしょう。
日本の夏の風物詩「流しそうめん」の始まりは?
2023/07/05 00:00
暑い日には、食事の献立を考えたり、火を使って調理したりするのもおっくうになってしまいますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏の食卓には、涼を感じさせる料理がよく合います。なかでも、そうめんは暑い季節にぴったりの麺料理。さらに夏のイベントでは、竹を割って作った樋(とい)に水と共にそうめんを流す「流しそうめん」が人気ですね。 今では夏の風物詩としておなじみの流しそうめんですが、いつ、どこで始まったのでしょうか。 流しそうめんが生まれたのは1955年(昭和30年)のこと。当時、高千穂峡で知られる宮崎県高千穂町では、真夏の野良仕事の合間に野外でそうめんを茹でて食べていたそう。このとき、近くの竹と高千穂峡の冷水を使って食べる様子が涼しげだったことから思いついたようです。 ちなみに、「流しそうめん」と「そうめん流し」は、厳密には違うものです。 「流しそうめん」は、竹の樋を使って自然水流で食べるもの、「そうめん流し」はテーブルの周りを流れる人口水流で食べるもの。そうめん流しの発祥は鹿児島県指宿市の唐船峡で、1957年(昭和37年)に観光アピールのため始まったそうです。 関東近郊でも、流しそうめんが楽しめる観光地や飲食店はありますが、自宅でも代用品で楽しめるのではないでしょうか。例えば、ペットボトルを使って、そうめん台を作っても。スペースに合わせて縦半分に切ったペットボトルをつなげ、台にセットします。最後の地点にはザルと水受けの器を置いて準備完了。ペットボトルは凹凸があるものの方が、そうめんが掴みやすく、適度な速度で流れます。流しそうめんを楽しんだら、使い終わったペットボトルはリサイクルゴミとして処分できるので、ちょっと大掛かりでも環境にやさしいといえます。 夏の休日には、イベント気分でエコな手づくり流しそうめんを楽しんでみてはいかがでしょう。 参考:『島原「そうめんの山道」』ウェブサイト
たこ焼きをタイ風にアレンジするとどうなるの?
2023/06/28 00:00
ときには30度を超える暑さにもなる今日この頃。いよいよ夏が近づいてきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑い日にはエスニックな味わいの料理が食べたくなりますね。そこで、夏に旬を迎えるタコを使って、タイ風のたこ焼きを作ってみませんか。 タコにはいろいろな種類がありますが、一般的な食用のタコはマダコです。そのほか、身が柔らかく水分の多いミズダコ、ひと口で食べられるくらい小さいイイダコ、大型で歯ごたえのあるヤナギダコなどがあります。関西ではタコの旬は夏、関東以北は冬とされており、今の時期は、旬を迎えた関西のタコがおもに出回っています。 さて、たこ焼きといえばもちろん日本が本場ですが、タイにもたこ焼きによく似た屋台料理「ホイトート」があります。ゆるめに溶いた小麦粉(または米粉)と卵の生地を鉄板に流し、貝などの魚介を入れて焼き上げたもので、油を多めに使ってカリッと仕上げます。ちなみに「ホイ」は貝、「トート」は揚げるという意味。屋台によってたこ焼きのような穴の並んだ鉄板を使ったり、平らな鉄板を使ったりします。ホイトートは鉄板に流し入れてそのまま揚げ焼きにするので、たこ焼きのように球状ではなく、半円状のものが生地で繋がった状態。たこ焼きとお好み焼きの中間のような形状です。焼き上がりに、スイートチリソースやチリソースをつけていただきます。 この夏は、タイのたこ焼きをヒントに、大胆にアレンジしたたこ焼きを試してみてはいかがでしょう。例えば、いつものたこ焼きを油多めの揚げ焼きにし、スイートチリソースをかけて食べてみる。あるいは、たこ焼きの生地にグリーンカレーやトムヤムクン、ガパオなどのペーストを加えてタイ料理のエッセンスを取り入れてみてもいいですね。旬のタコを使って、夏によく合うエスニックなたこ焼きをお楽しみください。
さくらんぼがつなぐ山形とトルコの意外な絆
2023/06/21 00:00
梅雨の晴れ間には気温がぐっと高くなり、日中の強い日差しが夏の猛暑を予感させますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 6月になって店頭に並ぶくだものといえば、さくらんぼです。 「さくらんぼ」とはミザクラという品種の木になる実のことですが、漢字で書くと「桜坊」。「坊」は子どもを意味します。昔は「桜の坊」と呼ばれていたそうですが、人々が口にするうちに、「の」が「ん」に変化し、「ぼう」が「ぼ」に変化して「さくらんぼ」になったと言われています。 さて、全国のさくらんぼの生産量は山形県が7割以上を占め、長年にわたってダントツ1位を維持しています。では、世界で一番のさくらんぼの生産国はというと、トルコです。2位アメリカの倍以上の生産量でこちらもダントツ。 さくらんぼとトルコが結びつきにくいと思う方は多いかもしれませんが、さくらんぼの原産地は、実はトルコなのです。紀元前に、トルコ北部の黒海に面したギレスン市からローマの将軍がさくらんぼの木を持ち帰ったことから、ヨーロッパ諸国に広まったとされています。 一方、日本にさくらんぼが渡来したのは明治初期。そして明治21年には山形県寒河江市(さがえし)に農産物試験場が設立され、試行錯誤の末、山形県内にさくらんぼ栽培が普及しました。 そして1988年(昭和63年)、山形県寒河江市とトルコのギレスン市が姉妹都市締結、以来友好関係が続いています。寒河江市は、現在もさくらんぼ生産量で県内上位にあり、偶然にもギレスン市とほぼ同じ緯度に位置しているとか。そうした意味でも、両市は深い縁で結ばれているのかもしれません。 寒河江市では、さくらんぼの収穫時期である6月には、全国さくらんぼの種吹き飛ばし大会など数々のイベントが開催されて市内が賑わいます。 この時期、旬のさくらんぼを味わいながら、日本とトルコの絆に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
とうもろこしとコロンブスの意外な関係とは?!
2023/06/14 00:00
梅雨に入って雨の日続きですが、店頭にはすでに夏に旬を迎える食材が並びはじめています。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に食べたくなる野菜といえば、とうもろこしですね。「とうもろこし」という日本名は、中国から渡来したモロコシという植物によく似ていたことから名付けられました。「とう(唐)」は外国から伝えられたもの、という意味です。 とうもろこしの原産地はメキシコやボリビアなど中南米付近、起源は今から5,500年~7,500年前と言われています。 とうもろこしが世界に広まったのは、15世紀に探検家のクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰ったことがきっかけとされています。記録によると、コロンブスがキューバに上陸した際に現地の人がとうもろこしを栽培していたとのこと。この頃すでにアメリカ大陸では広い範囲で栽培されていたようです。 コロンブスが持ち帰ると、とうもろこしはスペインをはじめ西ヨーロッパ諸国、北アフリカ、中近東に広まって、さらに16世紀には全ヨーロッパにとうもろこしの栽培が広がりました。一方で、海路あるいは陸路でインド、中近東、中国などアジアにも伝わっていきました。つまり、コロンブスのアメリカ大陸発見をきっかけにとうもろこしが全世界に広まったというわけです。 そして、1579年にはポルトガル人から長崎および四国に伝わったとうもろこし。当時のとうもろこしはフリントコーンと呼ばれる粒が硬いものでした。 現在おなじみの甘くて柔らかいスイートコーンが日本で栽培・流通されるようになったのは明治時代初期のこと。第二次大戦後には、より甘いスーパースイート種が登場し、とうもろこしは、子どもにも大人にも親しまれる野菜になりました。茹でたてのとうもろこしを頬張りながら、その歴史に想いを馳せるのも楽しいですね。 参考:『消費者の部屋』農林水産省、『トウモロコシノセカイ』
栄養たっぷり!今が旬のアジを食べて健康づくり
2023/06/07 00:00
街のあちこちでアジサイの花が咲き始めていますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 今の時期に旬を迎える魚のひとつが、アジです。干物にされることもあり、一年中出回っているイメージのアジですが、5~8月は産卵前のため、最もおいしくなります。 脂がのって旨味もたっぷりの新鮮なアジが手に入ったら、刺身や叩きはもちろん、塩焼き、煮付け、南蛮漬け、竜田揚げなどさまざまな料理を楽しみたいものです。 アジは栄養価の高い魚なので、ふだんの食卓に積極的に取りたいものです。 アジの栄養で注目したいのは不飽和脂肪酸。体内では作られない必須脂肪酸DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、いずれも青魚に多く含まれ、n-3系(オメガ脂肪酸)に分類されます。脳細胞を活性化させる、抗がん作用や抗アレルギー作用、血液をサラサラにするなどの効果が期待できる栄養素です。これらの栄養素は加熱すると流れ出てしまうので、刺身や叩き、カルパッチョなど生で食べると無駄なく摂取できます。 骨や歯を作るために欠かせないカルシウムは、筋肉を動かす、精神を安定させるなどの効果があり、ビタミンDと一緒に摂ることで吸収されやすくなります。アジはカルシウムもビタミンDも多く含みます。ちなみにビタミンDは、イワシや鮭、卵、干し椎茸、しらす干しなどにも含まれます。カルシウムとビタミンDを摂るためには、豆アジや小ぶりなアジを唐揚げや南蛮漬けなどにして、丸ごと食べるのがオススメです。 そのほか、体づくりに必要な良質のタンパク質や、エネルギー代謝を補うビタミンB群、体内の水分バランスを調えるカリウム、視力回復や動脈硬化の予防が期待できるタウリンなど、健康に役立つ栄養をたくさん含むアジ。旬の時期には新鮮なアジが手に入りやすくなるので、この機会にアジの料理のレパートリーを広げてみてはいかがでしょう。
旬の野菜や果物で「漬ける」楽しみを味わいませんか
2023/05/31 00:00
雨の日が多くなってきて、梅雨入りが近づいてきていると感じますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 梅の実が旬を迎えるこの時期は、梅干しをはじめ「漬ける」保存食や常備菜づくりに最適です。旬の野菜や果物を使って、手軽にできて健康効果も期待できる「酢漬け」を作ってみませんか。 「お酢はカラダにいい」ということは知られていますが、実際にどんな効果があるのでしょうか。 お酢の主成分である酢酸には3つの健康効果があるとされています。 1つ目は、食後の血糖値上昇を緩やかにすること。 2つ目は、継続的に摂ることで内臓脂肪の減少を助けること。 3つ目は、高めの血圧を下げること。減塩と並行してお酢を使うことで、味わいを引き立てる効果もあります。 お酢の効果を得るためには毎日継続的に大さじ約1杯(15ml)を摂取すると良い、と言われています。季節の野菜を酢漬けにすることで、野菜の栄養成分とともに、無理なくおいしくお酢を摂ることができます。また、これから夏に向けて、爽やかな酸味が食欲増進にもつながるので、酢漬けを毎日の食卓に取り入れると良いでしょう。今の時期なら、ミョウガ、オクラ、アスパラガス、トマト、新生姜、ヤングコーン、パプリカ、セロリなど、色とりどりの酢漬けを常備しておくのも楽しいですね。 野菜の酢漬けは組み合わせによってさまざまな味わいを楽しめます。ハーブ類とともに漬けて洋風のピクルスにしたり、和食にも合う甘酢漬けにしたり、白だしとお酢で即席漬けにしたり。 また最近では、健康効果に加えて、お酢が腸内環境の改善や美肌効果などに役立つとされていることから、果物を使った「飲むお酢」が人気です。そこで、季節の果物を氷砂糖とともに漬ける自家製フルーツ酢もオススメ。そのままでもOK、炭酸割りやヨーグルトに混ぜれば、より飲むやすくなります。 夏の健康や美容のために、野菜や果物の酢漬けで、お酢のある食生活を続けてみませんか。 参考:ミツカン『酢の力』
鶏肉をタイ風に焼いて楽しむ「ガイヤーン」はいかが?
2023/05/24 00:00
真夏日になったり雨が降ったり、天候の変化が激しいと体調にも影響しそうですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 30℃近い気温になると、食べることが億劫になってさっぱりした食事ばかりに偏りがちですが、そんな時こそたんぱく質をしっかり摂りたいものです。たんぱく質が不足してしまうと、体力低下や夏バテを招くことに。暑い日にこそ、たんぱく質をしっかり摂るよう心がけましょう。 牛・豚・鶏のいずれの肉も、良質なたんぱく質を含んでいます。なかでも鶏肉は、高たんぱく・低カロリー・低脂質で、とくに鶏むね肉は疲労回復に効果的とされるイミダゾールジペプチドを多く含んでいます。 鶏肉を使った料理には食卓の定番といえるものが多数ありますが、たまには気分を変えてタイ風の鶏料理「ガイヤーン」を取り入れてはいかがでしょう。タイ料理といってもガイヤーンは、味付けは甘辛く、好き嫌いの分かれるパクチーも調理に使わない、日本人にもなじみやすい料理です。 ガイヤーンはタイの東北地方料理のひとつで、ガイ=鶏、ヤーン=あぶり焼き、という意味です。味付けは日本の焼き鳥に似ていますが、ナンプラーを使うのでエスニックな味わいを楽しめます。現地ではグリルなどであぶり焼きにしていますが、家庭で作るなら魚焼きグリルやオーブンを使って。また、BBQにも最適です。 ガイヤーンを食べるときには、甘辛酸っぱいタレをつけて、お好みでパクチーや、きゅうり、トマト、キャベツなどの生野菜をとともにいただきます。 タイでは、ガイヤーンともち米を炊いたものを一緒に食べるのが一般的ですから、ご飯との相性はバッチリ。ガイヤーンをご飯にのせて、どんぶりものにしてもいいでしょう。 気温が高い日には、エスニックな味わいやピリッと辛いもので食欲を増進、しっかりと栄養を摂って暑さに負けないようにしたいものですね。
通の楽しみ方?!「づけ」で楽しむマグロの刺身
2023/05/17 00:00
5月も半ばを過ぎて、初夏から夏へ。沖縄ではそろそろ梅雨入りするとの予報も伝えられています。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 これからの時期に旬を迎える魚の1つにキハダマグロがあります。 マグロといえば家庭でもおなじみの食材ですが、ひとくちにマグロといっても種類があります。 マグロの代表格といえば、本マグロ(クロマグロ)。マグロの中で最高級品であり、体長300cmに及ぶこともある大型魚です。新春恒例の初競りで話題に上るのも、この本マグロ。味わいも色合いも濃く、刺身や寿司に適しています。 インドマグロ(ミナミマグロ)、メバチマグロ、キハダマグロは最大で体長250mほどの中型魚。本マグロに比べて赤みが弱く、脂が少ない分さっぱりした味わいです。なかでもキハダマグロは、酸味が少なく、甘みがほどよい点が特徴です。 ビンチョウマグロは小型で収穫量が多いため、ツナ缶の材料として使われている身近な種類です。食感は鶏肉に近く、刺身や寿司だけでなく、洋風サラダやフライなどにも適しています。 多くのマグロは冷凍品が出回っているため、旬の時期に関わらず店頭にはさまざまな種類のマグロが並んでいます。刺身を買ってきてそのまま食べるのもおいしいのですが、ときには「づけ」にして、マグロの旨みを存分に味わってはいかがでしょう。づけとはもともと、寿司店でマグロの赤身のことを指す符丁。江戸前寿司が生まれた時代には冷凍技術がなかったため、マグロを醤油に漬け込むことで保存性を高めていたのです。現在では、マグロの赤身を醤油に漬けた寿司ダネのことを言います。 マグロのづけは、醤油にみりんや酒を加えたタレに漬けます。また、すりごまを加えたゴマだれに漬けるのもオススメです。づけをご飯にのせて「づけ丼」を楽しむもよし、お茶漬けにしてもよし。マグロを味わう楽しみが広がる「づけ」をご家庭でも取り入れてみませんか。
今が旬!メロンの品種をいくつ知っていますか?
2023/05/10 00:00
もうすぐ母の日ですね。母の日は5月の第2日曜日、今年は14日です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 この時期、旬を迎えるフルーツといえば、メロンです。みずみずしく、香り高い果汁たっぷりのメロンは、ちょっと特別感のある食べ物ですね。 メロンは、スイカやキュウリと同じウリ科の植物です。見た目で分けると、表面に網目ができるネット系と、網目模様のないノーネット系に分類されます。果肉を見ると、黄色から緑色の青肉メロンと、オレンジ色の果肉の赤肉メロンに分かれます。 それでは、青肉と赤肉、それぞれの味わいの特徴と品種をご紹介しましょう。 青肉メロンは、爽やかな甘みと香りが特徴です。その代表格といえば「マスクメロン」。ネット系のアールスメロンの一品種で、メロンと言われて思い浮かぶ形と味わいです。マスクメロンのマスクは麝香(じゃこう:musk)の香りに似ているから名付けられたとか。マスクメロンの中でも最高峰のものが「クラウンメロン」。糖度が高く、芳醇な香りと豊富な果汁が特徴です。「アンデスメロン」は、灰色がかった緑色の果皮で、果肉は黄緑色。甘みが強く果汁が多め、果肉は引き締まっています。「アムスメロン」は網目と縦縞が特徴、果肉は薄い緑色です。皮が薄いので果肉部分が多く、果汁たっぷりのメロンを存分に味わうことができます。「プリンスメロン」はノーネット系の品種、メロンの中では小ぶりで、やや楕円形。メロン特有の香りは弱めですが、甘みは感じられます。 赤肉メロンは、コクのある強い甘みと香り、果肉が柔らかめの品種が多い点が特徴です。代表的なものは「夕張メロン」。北海道の夕張市で誕生した品種で、マスクメロンに並ぶ高級品種です。ネット系の品種で、果肉は柔らかくジューシーな味わい。夕張メロンには4段階の等級があり、厳格に選別して出荷されます。「クインシーメロン」もネット系で、果肉は美しいサーモンピンク。甘みが強くジューシーな味わい、比較的手頃な価格です。 味わいも価格帯もバリエーションが多いメロン。フルーツ好きなお母さんに贈るギフトとしても喜ばれそうです。
焼肉のおともサンチュのことをもっと知りたい!
2023/05/03 00:00
ゴールデンウィークまっただ中、どのようにお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 家族や友だちが集まる休日に、みんなで焼肉を楽しむ機会もあるかと思います。焼肉といえば、肉とともに欠かせない食材のひとつがサンチュですね。 サンチュはレタスの一種で、カッティングレタスのことです。かきチシャ、包み菜、まきたい菜、焼肉レタスなどと呼ばれることもあります。サンチュの葉は長い楕円形で、一般的なレタスのような球状にはなりません。 「サンチュ」は韓国名なので韓国の野菜というイメージがあるかと思いますが、日本でも奈良時代から栽培されていたそうです。1950~60年代に玉レタスがアメリカから導入されてから市場で見かけなくなりましたが、近年の焼肉ブームや韓国料理人気によって日本でも再び出回るようになりました。 サンチュは、玉レタスに比べると葉がやや硬く、ほろ苦い味わい。韓国では焼肉を包む際に、まずごま油のタレにつけ、サムジャンという甘辛い味噌だれをのせて食べます。そのため、ほとんど苦味が気になりません。焼肉の際には、さらに長ネギの和え物やキムチも一緒に包むことで食べ応えがアップし、野菜もたっぷり摂れるようになります。 牛肉や豚肉などの焼肉以外に、韓国の茹で豚ポッサムにもサンチュは欠かせません。茹でることで余分な脂が落ちるので、さっぱりとした味わいの肉料理を好むならポッサムがオススメです。 また、サンチュを使ったサラダもいいですね。ごま油を使ったドレッシングで、きゅうりや長ネギ、水菜などと一緒に和えます。仕上げに海苔をちぎってのせたり、サラダにわかめを加えれば、海藻類を一緒に摂ることができます。 サンチュは脇役でありながら焼肉には欠かせない食材。バーベキューやサムギョプサルなどを楽しむときには、たっぷりと用意したいものですね。
BBQにオススメ!旬のサザエを焼いて味わう
2023/04/26 00:00
いよいよ週末からゴールデンウィークが始まりますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 休日に家族や友だちと楽しむアウトドアレジャーの定番といえばBBQでしょう。BBQでぜひ食べたい、今が旬の食材といえば、サザエです。 サザエの旬は、春から夏にかけて。まさにアウトドアシーズンにぴったりの食材です。 BBQで楽しむサザエは、活きた新鮮なものを使いたいですね。鮮度が良いサザエの選び方は、フタをしっかり閉じていて、突くと動く、殻に触れると素早くフタを閉じるもの。しばらく置いておくと触覚を出して動き出すようなら鮮度抜群です。サザエの貝殻にはツノのような突起があるイメージですが、波の荒い場所ではツノが発達し、波の穏やかな内海では突起が発達しないので、鮮度との関連性はないようです。 ここからは、BBQでサザエをおいしく食べるためのポイントです。 まず、網にのせるときはサザエのフタの部分が水平になるように置くこと。斜めになっていると旨みのある汁が吹きこぼれてしまうので勿体ないことに。 サザエの水分がフツフツと湧いてきたら、ここで調味料を加えます。醤油と酒を合わせた調味料をあらかじめ用意しておくといいでしょう。また、にんにくバターで仕上げれば、ワインに合う味わいに。 焼きあがったサザエを食べるために、竹串を用意しておきます。貝殻とフタの間に竹串を差し込み、貝殻と身を逆方向に回すようにして、身がちぎれないよう注意して取り出します。 サザエの身を取り出すと、先端の方に「肝(きも)」と呼ばれる部分があります。苦味があるので敬遠する人もいますが、磯の香りと旨みを含んだ味わいは、好きな人にはたまらないもの。肝だけを集めてホイルに乗せ、バター醤油で焼くのもオススメです。 アウトドアレジャーに最適なこの季節。新鮮なサザエが手に入ったら、BBQで旬の味わいを楽しんではいかがでしょう。
今が旬のやわらか春キャベツを丸ごと使いきり!
2023/04/19 00:00
もうすぐ始まる大型連休に向けて、ワクワクしている人も多いのではないでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 春野菜が出揃っているこの時期、旬を迎えているのが春キャベツです。 一年中スーパーなどの店頭で見かけるキャベツですが、じつは旬の時期は年3回あり、季節によって品種が異なります。春キャベツは3~5月頃、夏キャベツは7~10月頃、冬キャベツは11~3月頃。そして種類によって、見た目も味わいもそれぞれ違います。 春キャベツは鮮やかなグリーンで巻きがゆるく、柔らかい葉が特徴です。キャベツはビタミンC・B6・K、カロテン、食物繊維やキャベジンなどの栄養素を含みますが、春キャベツは特にビタミンCやカロテンが豊富とされています。 春キャベツはみずみずしい味わいが持ち味で、生でも食べやすく、サラダや和え物などに使うのがオススメ。塩とごま油で和えて白ごまを振りかけるだけの塩キャベツは簡単で、しかも止まらないおいしさです。さっと湯通しすると色鮮やかになり、マリネサラダにすれば付け合わせやカレーのお供に最適。また、浅漬けも短時間でできるなど、手早く調理できるのがウレシイところです。 春キャベツは水分が多いので、炒め物にするときは手早く仕上げるのがポイント。この時期の定番ともいえる春キャベツのパスタは、組み合わせ次第でさまざまな味を楽しめます。たとえば、しらす、あさり、ベーコン、ツナなど。麺を入れない、キャベツだけのペペロンチーノもシンプルなおいしさです。 春キャベツはスープにすると、熱で溶け出した栄養も一緒に摂ることができます。たとえばトマト缶を使ったミネストローネやソーセージと煮たポトフなど。煮込みすぎると食感が悪くなってしまうので、しんなりする程度に加熱します。 丸ごとの春キャベツをザクッと切って、フライパンで蒸し焼きにするのもオススメです。味付けは塩こしょうだけで、キャベツの甘みと旨味を存分に味わうことができます。 春キャベツは今の時期だけ味わうことができる、まさに旬の味。アレンジを楽しんで、丸ごと使い切ってしまいましょう。
今が旬!たけのこを和食以外で楽しむアイデア
2023/04/12 00:00
街なかにはさまざまな花が咲き、散歩の楽しみも多い今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 竹かんむりに旬と書いて「筍(たけのこ)」。この時期、野菜売り場には皮付きのたけのこが並び、今がまさに旬の時期です。 食用たけのこで一般的な竹の種類はモウソウチクで、季節を感じる香りと柔らかい食感でおなじみのもの。皮が赤茶色のものはハチク。えぐみが少なく繊細な味わいがあります。苦竹とも呼ばれるマダケはあくが強めで、これから旬を迎えます。ネマガリタケは、クマイザサの若芽で、20センチくらいの長さの細いたけのこ。北日本を中心に生産されるもので、6月ごろに旬を迎えます。 たけのこ料理といえば、炊き込みご飯や煮物が一般的ですが、旬の時期には和食以外でも積極的に楽しみたいものです。 たけのこは炒め物やスープなど、中華料理でもよく使われる食材です。ちなみにラーメンに欠かせないメンマは、マチク(麻竹)のたけのこを蒸して乳酸発酵させたもの。そこで、日本のたけのこを炒め煮にして自家製メンマはいかが。手軽にできて、この時期の常備菜としてオススメです。 たけのこは韓国でもおなじみの食材です。炒め物や煮物、刺身や炊き込みご飯にも使われます。細切りたけのこで作るナムルは箸休めにもぴったりの一品。 タイ料理のグリーンカレーにも合うたけのこ。本来タイではマコモダケを使いますが、日本ではたけのこがよく使われます。新鮮なたけのこを使ったグリーンカレーはひと味違うおいしさ。ぜひ試してみてください。 たけのこは、ヨーロッパでは一般的な食材ではありませんが、パスタやアヒージョにもよく合います。旬のアスパラガスや春キャベツ、新じゃがなどと組み合わせて使うのもいいですね。 生のたけのこは下処理が面倒!というときは、水煮を使って。たけのこは収穫後に時間が経つとえぐみが出てしまうので早めの処理が必要ですが、産地でとれたてを水煮ししたものを使えば、手軽に旬の味わいを楽しめます。
新鮮なレタスは加熱してもおいしい!
2023/04/05 00:00
4月に入って、いよいよ新しい生活が始まった方も多いことでしょう。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 春になって、家族や新しい仲間とのパーティーを楽しむ機会も増えそうです。春から夏にかけて旬を迎えるレタスを上手に使って、おもてなし料理を作ってみてはいかがですか。 レタスというと頭に浮かぶのは、黄緑色でみずみずしい玉レタスですね。レタスには他にも、サニーレタスやフリルレタス、ロメインレタス、サラダ菜、茎レタスなどさまざまな種類があり、それぞれ形状や味わいに特徴があります。 レタスはサラダやレタス包み、サンドイッチの具など生のままで使うイメージですが、加熱してもおいしく食べられます。今回は、玉レタスを使って「焼く」「蒸す」「炒める」料理のアイデアをご紹介します。 まずは「焼きレタス」。丸のままのレタスを半分または4分の1に切り、フライパンで焼くだけ!手早く一品作りたい時にオススメです。オリーブオイル、バター、ごま油など、使う油によってアレンジの幅が広がります。例えばオリーブオイルで焼いたレタスにシーザードレッシングをかけたり、ごま油でレタスをにんにくと一緒に焼いて、塩といりごまでナムル風に仕上げたり。 次は蒸し料理の「レタスしゅうまい」。レタスを一枚ずつ剥がしてからさっと加熱、ひき肉などの具をロールキャベツのように俵型に包み、これを2つに切り、切り口を上にして並べて蒸します。具はエビや魚のすり身や、水切りした豆腐を使っても。電子レンジを使えば簡単に出来上がります。 最後は中華風の「レタス炒め」。レタスは食べやすい大きさにちぎり、長ネギ、牛肉とともに炒め、オイスターソースで仕上げます。レタスは炒めてもシャキシャキ感が残り、牛肉と合わせることで食べ応えもアップ。味付けを塩胡椒やバターに変えたり、組み合わせる具材をベーコン、卵、きのこ、トマトなどに変えたりすることで、バリエーションが広がります。 レタスは火が通りやすいので、手早く調理できる便利な食材です。おもてなし料理に、ふだんのおかずに、レタスの加熱料理を取り入れてみてはいかがでしょう。
新生活に、キウイで新しい食習慣を始めてみませんか
2023/03/29 00:00
卒業や入学、就職など、新生活が始まるシーズンですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 新生活が始まって生活のリズムが変わるなど、健康や美容に気を配りたいこの時期に、オススメのくだものがキウイフルーツです。 日本で消費されるキウイは国内産と輸入物がほぼ半々。国内では愛媛県、福岡県、和歌山県をはじめ各地で生産されています。キウイの主な品種は16種類ですが、果肉の色でグリーン、ゴールド、レッドの3色に大別されます。 栄養豊富なことで知られるキウイですが、なかでもビタミンCはキウイ100gあたりがゴールデンキウイなら140mg、グリーンキウイなら71mgを含みます。ちなみに日本人が1日に摂取したいビタミンCの量は100mg。キウイを毎日食べることで確実にビタミンCを摂ることができます。ビタミンCは、抗酸化作用があることから美肌づくりやアンチエイジング、抗ストレス、免疫力アップといった効果が期待できます。キウイはさらに食物繊維、カリウム、アクチニジンを含みます。アクチニジンはキウイ特有の栄養素で、たんぱく質を分解する働きがあるので肉や魚と一緒に摂ると消化促進に役立ちます。 キウイは皮の色が変わらないので、熟しているかどうかわかりにくいものです。そっと触れてみて、弾力を感じるようなら食べ頃、硬いようなら追熟させると甘くなります。風通しが良く、直射日光の当たらない場所で保存して、熟して来るのを待ちましょう。熟すスピードをあげたい時には、りんごやバナナと一緒にポリ袋に入れて常温で保存。りんごやバナナの発するエチレンガスにより追熟が進みます。 現在、一年中出回っているキウイは、毎日の食生活に取り入れるのに最適なフルーツ。ちなみにキウイは、朝食はもちろん、夜食べることで疲労回復や便通改善に役立つので、夕食のサラダやデザートにオススメです。食生活のリズムを見直すタイミングで、キウイを食習慣に取り入れてはいかがでしょう。
おしゃれなオープンいなり寿司のアイデアとコツとは?
2023/03/22 00:00
春休みやお花見など、春のレジャーが楽しみな今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暖かくなってくると、晴れた日にはお弁当を持って出かけたくなりますね。最近人気のお弁当のひとつにオープンいなり寿司があります。 オープンいなり寿司は、いなり寿司の口を閉じないで、中身を見せるように包むもの。油揚げのふちは、内側に折り込んでも、外側にくるりと返してもOK。内側に折り込む方が、失敗が少なくきれいに仕上がります。 オープンいなり寿司は、いろどり良く華やかな中身を見せることがポイントです。その方法は大きく分けて2つ。 1つは中の混ぜご飯を見せるもの。酢飯を使わなくても、ご飯に具を混ぜるだけなので簡単です。グリーンの枝豆や、黄色いコーン、オレンジ色のにんじん、赤いサクラエビ、赤紫の柴漬けなど、何種類かの具を用意して、それぞれで混ぜご飯を作ります。色合いを考えて、2、3種類を組み合わせるのもいいですね。 2つ目は、軍艦寿司のように、ご飯の上にさらに具を飾るもの。上記の具のほかに、菜の花や山菜、絹さや、いくら、サーモン、錦糸卵、などなど、ちらし寿司や手巻き寿司に使う具を参考に、お好みの食材で飾りましょう。ご飯を詰めるときに量を加減して、少なめにすることをお忘れなく。 ところで、いなり寿司を作るときに油揚げが破れてしまってガッカリしたことはありませんか? そこで、失敗しない油揚げの開き方をご紹介しましょう。用意するのは、油揚げと、丸くて長い棒状のもの。棒は、菜箸でも麺棒でも、ラップの芯でも構いません。油揚げは、そのままでも、半分に切っても。そして、油揚げの上で、少し力を入れてコロコロと棒を転がします。3往復ほど転がしたら、カンタンに開けるようになります。いなり寿司を作るときはこうして開いてから煮込みます。この方法を知っておけば、いなり寿司だけでなく、おでんや煮物の巾着づくりも億劫になりません。 鮮やかな食材で飾るオープンいなり寿司はSNS映えするので、お弁当やおもてなし料理の話題づくりにもぴったり。この春、オープンいなり寿司を作ってみませんか。
揚げ物のおいしさが変わる、米油を使ってみませんか
2023/03/15 00:00
桜の便りもあちこちから届きはじめた今日この頃、お花見のプランを考えている方も多いのでは。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 お花見に行くときには、お弁当を持って出かけるのもいいですね。お弁当に欠かせないおかずのひとつに、唐揚げなどの揚げ物があります。そんな揚げ物を調理する際に、いま注目されているのが米油です。 店頭に並ぶ油類といえば、サラダオイル、オリーブオイル、ごま油などがおなじみですが、最近は「米油」をよく見かけるようになりました。米油とは、玄米を精米したときに出る米ぬかから抽出した油分で作られる植物性の食用油のことです。米油は植物油の中でも血中コレステロールを下げる効果が高いとされ、ビタミン類が豊富で抗酸化作用に優れています。 米油の特徴は、何といっても油の匂いが気にならないこと。特に揚げ物にしたときの独特な匂いがないので、唐揚げやフライなどにオススメです。理由は、米油が酸化に強いという特性を持っているから。そのため、繰り返し揚げ油に使うことができます。2回目以降は、新しい油を足して使うといいでしょう。繰り返し使う場合は、熱した際の泡が残るようになったら替え時です。 米油はサクッとした食感に仕上がり、冷めてもおいしいのがうれしい点です。また、油汚れが鍋や器につきにくく、揚げ物や炒め物のあとの片付けがラクな点もポイントです。 もちろん、米油は揚げ物以外にもおいしく使えます。ドレッシングやマリネに使えば、さっぱりとした仕上がりに。原料が同じことからお米によく合うので、ご飯を炊くときや、チャーハンにオススメ。さらに米油は、お菓子やパン作りに適していることから、専用の商品も販売されているほど。味にクセがないので素材の味と香りを引き立て、軽い風味となめらかな口当たりに仕上がるのでスイーツ作りにもオススメです。 今まであまりなじみがなかった米油ですが、味わいの良さ、調理の幅広さから、家庭でも常備しておくと便利そうですね。