香川県はなぜ「うどん県」になったのでしょう?
2024/06/26 00:00
もうすぐ7月。7月2日は「うどんの日」ですが、ご存知でしょうか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 「うどんの日」は、1980年に香川県の「本場さぬきうどん協同組合」が定めました。香川県の農村では、農作業が一段落する半夏生(はんげしょう)の頃に、農作業を手伝ってくれた人たちに収穫したばかりの新麦で作ったうどんをふるまう風習があったそうです。半夏生とは夏至から11日目の日で、毎年7月2日頃にあたるため「うどんの日」に決められたそうです。 さて、今では「うどん県」として全国に知られるようになった香川県ですが、そもそもどうして「うどん」をよく食べるようになったのでしょうか。 香川県は、二毛作による小麦粉の産地であり、小麦粉はうどんだけでなく醤油の原料にもなります。さらに、香川県はうどん作りに欠かせない塩の産地としても知られています。このように、うどんを作るために必要な原材料が手に入りやすいことが、香川県でうどん作りが盛んになった理由のようです。 うどんの原材料でもある小麦粉を使った団子(だんご)が民間に普及したのは室町時代のことでした。そのうち、練ったものをぶつ切りにしたり、薄く延ばしたり、徐々に変化した結果、麺状のうどんになったと考えられています。 また、うどんを日本に伝えたのは弘法大師だという説もあります。麺文化の発祥は中国ですが、遣唐使として唐の国(現在の中国)に渡った空海(弘法大師)が仏教やさまざまな技術・学問とともにうどんを香川に持ち帰ったとも言われています。ちなみに弘法大師の生まれは讃岐国の屏風ヶ浦(現在の香川県善通寺市)とされています。 讃岐うどんといえば、ゆでたてのうどんにつゆをかける「ぶっかけ」がおなじみです。うどんの日にちなんで、讃岐うどん風の食べ方を楽しんではいかがでしょう。 参考: 香川県「7月2日は『うどんの日』!」 一般社団法人差食文化国民会議「暮らしの歳時記」 一誠社「讃岐うどんCLAP」 高野山真言宗「弘法大使の誕生と歴史」
今年の夏はナスを使ってタイ料理にチャレンジ!
2024/06/19 00:00
旬を迎えた夏野菜が店頭に揃ってきた今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 初夏から秋にかけて、旬が続くナス。夏はみずみずしく、秋ナスは身が締まってきます。夏野菜のナスは、常夏の国タイでもおなじみの野菜です。この時期、豊富に出回るナスを使ってタイ料理を作ってみませんか。 タイにはナスが数十種類もあり、一年を通して出回っています。形は日本でもおなじみのずんぐりしたものから、細長いもの、丸、楕円などがあり、大きさも2センチ程度の丸ナスから20センチほどの長ナスまで多種多様。さらに色も紫だけでなく、緑、白、オレンジ、黄色などがあります。 なかでも長細いナスは水分が多くアクが弱いので、日本のナスでも応用が効きそうです。タイでは、長ナスを焼いてサラダにしたり、ひき肉・バジルと炒めたりします。 ナスを焼いて、ひき肉や紫玉ねぎ、パクチーなどの野菜とともにナンプラーで味付けするサラダ「ヤムマクア」は、タイでは定番のメニュー。あっさりしていながら食べ応えのある、夏にぴったりの料理です。 また、ナスとひき肉、バジルを炒める「青長ナスのガパオ炒め」もオススメ。ガパオとはバジルのことで、タイでは長茄子を使いますが、日本の紫ナスでもおいしく作れます。 タイ料理の中で日本でもポピュラーな「グリーンカレー」にもナスは欠かせません。本来は、水分が少ない大小2種類のナスを煮込んで作ります。日本の紫ナスを使うとカレーの色が変わってしまうので、皮をむいてから入れるといいでしょう。市販のグリーンカレーにレンジで加熱したナスをプラスするだけでも、いつもと違う、夏らしい味わいを楽しむことができます。 今の時期から秋まで旬を味わうことができるナス。いつもの作り慣れたメニューだけでなく、タイ風のエスニックな料理を試してみてはいかがでしょう。 参考: ヤマモリ「タイのコラム」 タイNavi SALADee COOKing
父の日には、ステーキをおいしく焼いてプレゼント!
2024/06/12 00:00
もうすぐ父の日。6月の第3日曜日、2024年は6月16日が父の日です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 父の日のプレゼントには何を贈りますか?牛肉が好きなお父さんなら、焼きたてのステーキをプレゼントするのはいかがでしょう。 家庭でステーキを焼くと、中がレアだったり、焼きすぎてしまったり、満足がいくように焼くのはなかなか難しいものです。厚切りの牛肉を家庭で上手に焼くために、どのような点に気をつければいいのでしょうか。 用意するステーキ肉は、2センチ以上の厚さのものを。厚い肉にはゆっくり火が通るため、焼きすぎてしまう失敗を防ぐことができます。肉は、脂身と赤身の間にある筋を包丁で切っておきます。さらにフォークで全体に穴をあけておくことで柔らかい仕上がりになります。塩こしょうなどの味付けは、焼く10~30分前にします。 ステーキの焼き加減は、大きく分けると4種類あります。 「レア」は、肉の表面はしっかり焼けて中は赤い状態。 「ミディアムレア」は、ミディアムとレアの中間でジューシーな仕上がり。 「ミディアム」は、肉全体に火が通っていますが中の肉色は残っています。 「ウェルダン」は、肉の中までしっかり火が通った状態です。 フライパンでの焼き方には、最初に強火で表面に焼き目がつくほど火を入れる方法と、弱火のフライパンに肉を入れてから火を通していく方法、2つの方法があります。いずれも、肉を一気に焼き上げるのではなく、時間をかけ、肉を休ませることで肉汁たっぷりのステーキを味わうことができます。 厚い大きなステーキ肉を上手に焼く自信がないときは、1.5 ~2センチ幅くらいに切ってから焼くのがオススメ。塩こしょうやハーブ塩をかけて、オリーブオイルでマリネしておくと、焼くときに油を使わなくても上手に焼けます。 今年の父の日には、家庭で焼いたステーキでお父さんを労ってみませんか。
今年の夏はキーマカレー!煮込まずに時短でおいしく
2024/06/05 00:00
蒸し暑い気候の日が増えてくると、いよいよ梅雨の訪れを感じますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 夏に食べたくなる料理といえば、スパイシーなカレーですが、じっくり煮込んだカレーを作るのはちょっとおっくうだと感じませんか。そこでオススメするのが、キーマカレーです。 キーマカレーとは、ひき肉を使ったカレーのこと。「キーマ」はインドのヒンディ語などで、ひき肉や細切り肉を意味するそうです。ひき肉を使うことで調理の時間が短縮できるので、かたまり肉を使うカレーよりも手早く作ることができます。 家庭で作るキーマカレーに使うのは、鶏でも豚でも牛でも、合挽き肉でも、お好みの肉で。たとえば、夏野菜をたっぷり使ったキーマカレーはいかがでしょう。 夏野菜といえば、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、とうもろこし、ズッキーニなど。これらの野菜をサイコロ状に切ります。玉ねぎのみじん切りを炒め、さらにひき肉、夏野菜を加えて日が通ったら味つけ。フライパン一つで簡単にカレーが出来上がります。トマトの水煮缶やトマトピューレを使うと旨みとコクが増します。隠し味にソースや焼肉のたれを少し加えても。 キーマカレーはアレンジしやすいので、余った場合にも手軽に使えます。トーストに溶けるチーズとともにのせたり、ゆでたそうめんやパスタにのせたりして、朝ごはんやランチに。ご飯とともに炒めれば、カレーピラフの出来上がり。ひと手間かけるなら、ジャガイモとともにコロッケにすることで、おかずの一品になります。 旬の夏野菜とひき肉で、手軽にできるキーマカレー。この夏は、煮込まなくてもおいしくできるカレーで暑さを乗り切りましょう。
あれもこれも!ピクルスや酢漬けにチャレンジしてみませんか
2024/05/29 00:00
そろそろ南の地方から梅雨入りの便りが届き始める頃ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 「梅雨」の語源は梅の実がなる頃に降る雨のことだそうです。この時期は梅干しをはじめ、さまざまな食材を「漬ける」常備菜がオススメ。そこで、夏の暑さ対策にぴったりの、誰でもカンタンにできる酢漬けのアイデアをご紹介しましょう。 旬を迎える夏野菜を使ったピクルスは、彩りも鮮やかで食欲をそそります。オクラ、ミニトマト、きゅうり、パプリカ、なす、枝豆など、手に入りやすい野菜をピクルス液に漬けるだけ。慣れてきたら、トウモロコシやアボカドなどにもチャレンジしてみましょう。また、ブルーベリーやさくらんぼ、パイナップル、マンゴーといった夏のフルーツをピクルスにして、サラダのトッピングやチーズと組み合わせるのもいいですね。意外においしいのが、エビや卵を使ったピクルスです。茹でた小エビや卵をピクルス液につけるだけで完成するので、一度試してみてはいかがでしょう。 また、食材を甘酢に漬けることで、漬物として、あるいは料理の材料として応用が効きます。新生姜やみょうが、赤大根や赤カブはたくさん漬けておいて、箸休めにしたり、魚料理に添えてみたり。さらに、水抜きした豆腐を酢漬けにするのも意外なおいしさです。さっぱりした味わいでもタンパク質をしっかり摂れる点が魅力です。 最近注目されている「酢玉ねぎ」は、新玉ねぎをたっぷり使って。酢玉ねぎを常備しておいて、南蛮漬けに使ったり、オリーブオイルを加えてサラダに使ったり、醤油やごま油を足して冷奴にのせたり、多彩なアレンジが可能です。リンゴ酢、米酢、黒酢など、お酢の種類を変えることで、違った味わいを楽しめます。 最初は手近な食材を使って、慣れてきたら新しいものにチャレンジ!これからの季節は「お酢に漬ける」料理を楽しんでみませんか。
コチュジャンをよく知って、もっと上手に使いたい!
2024/05/22 00:00
晴れた日には日差しが強くなってきて、だんだん夏が近づいてきていることを感じる今日この頃。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 暑い日には唐辛子を使った辛い料理が食べたくなりますね。近年では、家庭でも韓国料理を取り入れるようになって、コチュジャンを使っている方も多いのでは。そこで今回は、コチュジャンを活用するアイデアをご紹介しましょう。 コチュジャンは、韓国特有の発酵調味料の一つです。伝統的なコチュジャンの製法は、穀物の粉、味噌に唐辛子と塩を加えて熟成させたもの。穀物は、最高級とされるもち米のほか、うるち米、小麦、大麦などが使われるそうです。 コチュジャンは、醤油や味噌と同様、スープや鍋料理の味付けや、和えもの、焼きもの、炒めものに使ったり、ほかの調味料と混ぜ合わせて使ったりします。 例えば「チョコチュジャン」は、酢、砂糖、ごま油などと混ぜ合わせて作ります。ちなみに「チョ」とはお酢のこと。白身やイカの刺身に、さらに焼肉にも使える、さっぱりした味わいの調味料です。これからの季節には、そうめんに使うのもオススメ。そうめんとキュウリやキムチなどの具材をチョコチュジャンで和えれば、ビビン麺風の冷たい麺料理を楽しめます。 また、コチュジャンとマヨネーズを混ぜるだけの、コチュジャンマヨネーズは簡単で幅広く使えます。野菜スティックにつけても、たこ焼きやお好み焼きにつけても。マヨネーズのまろやかさとコチュジャンの刺激がクセになります。 焼肉店などで、サンチュやえごまの葉で包んで食べるときにつけるのは「サムジャン」。味噌とコチュジャンをベースに甘辛く味付け、すりごま、みじんネギなどを混ぜ合わせますが、そのレシピはお店や家庭によってさまざまです。「サム」は包むことを意味し、野菜でご飯とおかず、肉などを包んで食べる韓国の食事スタイルに欠かせない調味料。日本の手巻き寿司にもよく合います。 これからの季節に、コチュジャンを上手に使ってピリ辛料理を楽しんではいかがでしょう。 参考: モランボン「薬念研究所」 KONEST「韓国・旬の食材便利帳」
ナチュラルチーズとプロセスチーズはどう違うの?
2024/05/15 00:00
5月も中旬になり、徐々に初夏の兆しが感じられるようになってきました。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 今の時期に旬を迎える食材はいろいろありますが、一年中手に入る乳製品にも旬はあるのでしょうか。調べてみると、ナチュラルチーズの場合は牧草の収穫期や、搾乳する動物の出産時期などが、味わいに影響を与えるようです。 ところで、チーズは「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に大別されることをご存知でしょうか。 ナチュラルチーズとは、牛や山羊、羊などの乳に、乳酸菌や酵素の一種を加えて乳成分(たんぱく質)を凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を取り除いて発酵・熟成させたもののこと。一部には熟成させないものもあります。 プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを砕き、加熱溶解し、再び成形して固めたもののこと。加熱してあるので賞味期間が長く、安定した味わいです。 ナチュラルチーズは、フレッシュタイプ、白カビタイプ、青カビタイプ、ウォッシュタイプなど、素材や製造方法によってさらに細かく分類され、世界中で1000種類以上もあると言われています。なかでもフレッシュタイプのクリームチーズやカッテージチーズはクセがなく、サラダやカナッペなど幅広く使えます。白カビタイプのなかでおなじみのカマンベールは、切らずに丸のまま加熱してディップとして使っても。ウォッシュタイプのチーズは個性的なものが多く、ワインと合わせて楽しむ人が多いようです。 これまで日本では、保存しやすいことからプロセスチーズが一般的でした。しかし近年では国産のナチュラルチーズが流通するようになり、チーズの選択肢が広がってきています。チーズの種類と食べ方を知って、食卓の楽しみを増やしてはいかがでしょう、 参考: 「aff」(農林水産省)2022年6月号 「チーズクラブ」雪印メグミルク 世界チーズ商会ウェブサイト
ギフトでも喜ばれそう!旬を迎えるマンゴーのスイーツ
2024/05/08 00:00
もうすぐ母の日。どんなプレゼントを贈ろうと考えていますか?今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 母の日に人気のプレゼントといえば、花とスイーツでしょう。母の日の花は、カーネーションが定番ですね。これは、最初にアメリカで母の日を提唱した女性が、お母さんが好きだったカーネーションを教会の追悼式で配ったことから始まったそうです。 さて、スイーツというとたくさんありすぎて迷うところですが、これから旬を迎えるフルーツ、マンゴーを使ったスイーツはいかがでしょう。 マンゴーはインドから東南アジアにかけての地域が原産地、濃厚な甘い香りと口の中でとろけるような食感が魅力です。 マンゴーは、そのまま生で食べておいしいのはもちろんですが、各国でさまざまなスイーツに使われています。香港生まれと言われる「マンゴープリン」は、食後のデザートに始まり、今では広く世界中に知られるようになりました。練乳やクリームをのせたり、ミントの葉を添えたり、ひと工夫加えるとさらにおいしく。台湾で話題になった「楊枝甘露(ヨンジーガムロゥ)」も香港発祥で、マンゴーとココナッツミルク、文旦を合わせたドリンクです。 タイの「カオニャオ・マムアン」は、ココナッツ味の甘いもち米(カオニャオ)に、フレッシュなマンゴーを添えたスイーツです。タイではアイスクリームのトッピングなど、スイーツにもお米を使うことがあります。旬を迎えたマンゴーの口どけの良い食感と、甘い味わいがクセになるスイーツです。 日本では主に宮崎県、鹿児島県、沖縄県で栽培されているマンゴー。春から夏に旬を迎える国産品も出回り始めています。鮮やかなオレンジ色のマンゴーは、贈り物にしても喜ばれそうですね。 参考: 農林水産省「aff」(2020年7月号) トラベルWatchニュース(2022年12月) amazing THAILAND「アメージング・タイキッチン」
みんな大好き!メロンパンはいつどこで生まれたの?
2024/05/01 00:00
大型連休のまっただ中、今年はどのようにお過ごしでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 休みの日のおやつや軽食にぴったりの甘い菓子パンの中で、大人も子どもも好きなパンといえばメロンパン。これまでに何度もブームを繰り返し、つねに人気を保っています。ところでメロンパンの誕生にはどのようなストーリーが隠されているのでしょうか。 メロンパンは、あんパンやチョココロネなどと同様、日本生まれのパンだということはわかっていますが、その発祥には諸説あります。 大正時代にメロンの輸入が始まった頃、高級品で庶民には手が届かなかったため、黄色く着色したパンがメロンパンと呼ばれていたという説。ホテルのパン職人がフランス菓子のガレットを元に発明したという説。 また、1930年東京で、パン生地にビスケット生地をかぶせるパンが考案されたという記録が残っているそうです。ちなみに、メロンパンの表面のサクッとした部分はクッキー生地でできています。 さらに海外に目を向けてみると、各国にメロンパンに似たパンやお菓子があることがわかります。ポルトガルの伝統菓子「パンデローロ」はパンの上にクッキー生地をのせて砂糖をかけて焼いたもの。メキシコの「コンチャ」もよく似ています。これらがメロンパンのルーツとも考えられます。調べれば調べるほど、メロンパンの謎は深まるばかり。 現在、日本のベーカリーでは、お店ごとのメロンパンがあると言っても過言ではありません。表面カリカリタイプ、しっとりタイプ、丸いもの、ラグビーボール型のもの、果汁が入っているもの、クリーム入りのもの、などなど特徴もおいしさも千差万別。休日の外出先でパン屋さんを見つけたら、メロンパンの食べ比べをしてみるのも楽しそうです。 参考: 『メロンパンの真実』東嶋和子(講談社文庫) CAMELLIYA「世界のパン図鑑」 スイーツモール「メロンパンとは」 「パン職人の実用知識」メロンパンの皮について解説
日本とドイツ、フランクフルトソーセージに違いはあるの?
2024/04/24 00:00
まだまだ寒暖差が続く季節のなか、体調はいかがでしょうか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 春は気候が変わりやすく、また生活環境が変わる人も多いことから、健康に気を配りたい季節といえます。免疫機能を高めるために、たんぱく質を十分に摂りたいものですね。 手軽にたんぱく質を摂れる食品としてオススメしたいのがソーセージ。簡単な調理でおいしく食べられるので、忙しいときにもぴったりです。なかでもフランクフルトソーセージは1本で満足できるボリューム感が魅力です。 フランクフルトソーセージの発祥はドイツですが、日本との違いはあるのでしょうか。 フランクフルトソーセージは、日本農林規格(JAS)では「加熱前の太さが2センチ以上3.6センチ未満、豚腸を使用」とされています。日本ではソーセージの太さと腸の種類によって「ボロニアソーセージ」「フランクフルトソーセージ」「ウィンナーソーセージ」に分類します。ちなみにソーセージの「皮」と呼ばれる部分には豚や羊、牛の天然腸、コラーゲンなど人工のものが使われます。天然腸はパリッとした食感で歯ざわりが良く、コラーゲンなどの場合は噛み切りやすく、食べやすい食感が特徴です。 さて、ドイツで「フランクフルター・ヴルストヒェン(フランクフルト風ソーセージ)」と呼ばれるのは、豚肉と羊の腸から作られたソーセージ。フランクフルト地方で生産されたソーセージのみが「フランクフルター」と名乗ることができるそうです。代表的なものは20センチ程度の細長いソーセージで、レストランでは茹でたものがポテトサラダとともに供されます。また、アメリカでは、ホットドッグに使う茹でたソーセージをフランクフルターと呼びます。どちらも日本とはイメージが違いますね。 国によって呼び名も種類も違うフランクフルトソーセージですが、誰もが気軽に手に取れる食品である点は万国共通と言えそうです。 参考: ソーセージの日本農林規格(農林水産省) 日本ハムウェブサイト ドイツニュースダイジェスト
プルコギは牛肉の焼肉料理、豚肉で作ると○○プルコギ
2024/04/17 00:00
そろそろ大型連休の予定が気になってくる時期ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 家族や仲間と大勢で楽しめる料理のと言えば焼肉。韓国料理にはさまざまな焼肉がありますが、韓国でも日本でも人気があるのは、牛肉や野菜を甘口のタレに漬け込んだものを焼く「プルコギ」です。 プルコギの「プル」は火を、「コギ」は肉を意味します。韓国では、ジンギスカン鍋に似た鉄鍋、あるいはすき焼き鍋のような浅い鉄鍋で肉や野菜を焼いて食べます。 また、近年の韓国では、一人用の土鍋を使う「トゥッペギプルコギ」が流行しているとか。「トゥッペギ」とは韓国式土鍋のこと。こちらはタレに漬け込んだ牛肉と野菜、きのこ、春雨、唐辛子などにスープを加えて煮る鍋料理です。日本のすき焼きのような具沢山の料理で、ご飯やキムチとともに定食スタイルで供されることが多いようです。 ところで韓国では「肉」と言えば牛肉のことで、プルコギは牛肉を使った料理。豚肉を使う場合は「テジプルコギ」と言い、これも人気がある焼肉の一種です。牛肉より手頃で、ボリューム感のある豚肉は、韓国でも人気があるそうです。牛肉のプルコギが甘口のタレで作るのに対し、豚肉のテジプルコギは、コチュジャンやにんにく、生姜を効かせた濃厚な味わいに仕上げるそう。さっぱりと食べたい時には、醤油をベースに味つけてもいいでしょう。豚肉を好みのタレに野菜とともに漬け込んでおいて、BBQに持っていくのもオススメです。炭火で焼くことで、よりおいしく味わうことができるはず。サンチュやサニーレタス、エゴマの葉に包んで食べれば野菜もたっぷり摂ることができます。 アウトドアシーズンを迎えた今、焼肉も外で楽しむとおいしさが倍増しそうですね。 参考: モランボン薬念研究所 SEOUL navi KONEST
「焼きそば」と聞いてイメージするのはどのタイプ?
2024/04/10 00:00
桜前線が北上していく今日この頃。お花見シーズンを楽しんでいますか。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 花見の名所や花祭りなど、イベント会場の屋台でおなじみのメニューの一つが焼きそばですね。ところで、焼きそばにはソース焼きそばや中華焼きそば、ご当地焼きそばなど、さまざまな種類があります。それぞれに特徴があって好みが分かれるところですが、あなたはどのタイプの焼きそばがお好きですか? 日本の焼きそばの起源は中国料理の「炒麺(チャオメン)」だと言われています。炒麺は広東省発祥の麺料理で、焼いた中華麺に豚肉や魚介、野菜やきのこなどが入った餡(あん)をかけた、中華料理店でおなじみの焼きそばです。また、上海でポピュラーな「上海焼きそば」は、太めの麺とネギなどの野菜をたまり醤油風の調味料で味付けした、シンプルな仕上がりの焼きそばです。このほか中国には「炸麺(ジャーメン)」という、麺を油で揚げて餡をかけた料理があり、日本では「かた焼きそば」などと呼ばれています。 ソース焼きそばは家庭料理や即席麺でもおなじみの、中華麺と野菜を炒めてウスターソースで味付けしたもの。ソース焼きそばは大正時代に浅草で生まれたとされ、昭和の初め頃にはお好み焼きとともに親しまれていたようです。 さらに近年ではB級グルメとして全国各地で地域の特色を生かした「ご当地焼きそば」が人気です。そのなかで日本三大焼きそばといえば、次の3つです。 静岡県富士宮市の「富士やきそば」は、「肉かす」と呼ばれる油かすを使い、仕上げに静岡おでん同様に削り粉をふりかけます。 秋田県横手市の「横手やきそば」は、だし入りのウスターソースで味付け、目玉焼き、福神漬けをトッピングします。 群馬県太田市の「上州太田焼そば」は、太麺をキャベツと炒め、各店自慢のブレンドソースで味付け。店ごとに個性がある点が特色だそうです。 「焼きそばが食べたい」と思ったときに、あなたが思い浮かべるのはどのタイプの焼きそばでしょうか? 参考: ユウキ食品「おいしい世界ごはん」 上州太田焼きそばのれん会ウェブサイト
お赤飯は1種類じゃない?!地域の特色が出るお祝いご飯
2024/04/03 00:00
いよいよ4月。入園入学、入社など春のお祝いシーズン到来です。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 お祝いの席に欠かせない食べ物といえば、赤飯ですね。古来日本では、赤い色は厄除けになるとされ、お祝いの料理として赤米を蒸したものが食べられていたそうです。赤米とは、炊き上がると赤い色になる米のこと。やがて、現在の白い米が流通するようになると、小豆(あずき)で赤く色付けた赤飯が広まったということです。 ところで、赤飯も地方によって異なることをご存知でしょうか。最も一般的な赤飯は小豆を使ったものですが、関東地方では「ささげ」という小豆に似た豆を使います。ささげは、小豆よりもしっかりした食感で、形が崩れにくいのが特徴です。千葉県の一部では、特産の落花生を入れた「落花生赤飯」が食べられているそうです。 北海道、東北、山梨県の「甘納豆赤飯」、徳島県の一部では「ごま砂糖赤飯」など、甘い赤飯の地域もあります。新潟県には金時豆を入れて醤油で味付けした「しょうゆおこわ(醤油赤飯)」、福井県には煮含めた里芋を小豆、もち米と一緒に蒸す「いも赤飯」を食べる地域があります。 福岡県には「三色赤飯」という、赤・白・黄色の三色に色付けられた赤飯があります。これは、もち米とうるち米を小豆の赤、クチナシの黄色でそれぞれ色付けして蒸したものと、白いままで蒸したものを混ぜ合わせて作ります。 また、「丹波大納言赤飯」は小豆の中でも高級品種である丹波大納言を使った贅沢な赤飯です。ふっくらと大粒で甘みがあって口当たりが良く、特別な席やおもてなしにぴったりです。 お祝いごとや行事だけでなく、日常食でも味わいたいお赤飯。ときには別の地域の味わいを試してみてはいかがでしょう。 参考: 赤飯文化啓発協会ウェブサイト 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」
イースターには卵料理を楽しみませんか?
2024/03/27 00:00
もうすぐ、春のお祭りとして知られるイースターです。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 イースターは欧米ではクリスマスやハロウィンに次ぐビッグイベントのひとつ。春分の日のあと、最初の満月の次の日曜日と定められており、2024年のイースターは3月31日です。 イースターはキリスト教圏の国における復活祭であり、生命の始まりを象徴する卵がそのシンボルとされています。欧米では、卵の殻にカラフルなペイントをして飾ったり、卵スプーンで転がす「イースターエッグロール」という遊びをしたり、庭や公園で隠した卵を見つけ出す「エッグハント」を楽しんだり。また、豊穣や繁栄のシンボルであるうさぎもモチーフとされているため、この時期はうさぎや卵のデコレーションが街じゅうを彩ります。 そして、イースターの定番料理といえば、卵を使った料理です。 なかでも有名な卵料理は、「デビルドエッグ」。ゆで卵を半分に切って、黄身を取り出してマヨネーズやマスタードなどで和え、白身の器に盛るというシンプルながら見た目が華やかな一品です。パプリカパウダーなどのスパイスをピリッと効かせることが「デビル(悪魔)」と呼ばれるゆえんです。 そこで、イースターには卵を使ったメニューをいろいろ試してみませんか。 「ビスマルク・ピザ」は、トマトソースピザに半熟卵とソーセージをのせたもの。市販のピザに、半熟卵や温泉卵をのせるだけでもOKです。 「オムライス」を作ったら、うさぎの顔を描いたり、イースターエッグのような模様を描いたり、イースターらしいデコレーションで楽しみませんか。 おもてなし料理なら「スコッチエッグ」がオススメ。ゆで卵を味付けしたひき肉で包んで揚げ、半分に切ってお皿に盛ります。うずらの卵を使ってお弁当用にアレンジしてもいいですね。 春のイベントとして楽しみたいイースター。この機会に卵料理のレパートリーを増やしてはいかがでしょう。
行楽のお弁当はツナのおにぎりバリエーションで
2024/03/20 00:00
春休みに入って、いよいよ行楽シーズンの到来ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 お花見やハイキングなど、春のレジャーに持っていきたいお弁当。やっぱりおにぎりは欠かせませんね。おにぎりの具の人気ランキングを見ると、つねに上位をキープしている具が「ツナマヨ」です。 もはや鮭や梅干しとともに定番といってもいいツナは、ご家庭にある缶詰で作れる点も魅力です。ツナをマヨネーズで和えるだけでももちろんおいしいのですが、ちょっとしたアレンジを加えて、さらにおいしいツナのおにぎりを作ってみませんか。 まずは、「ツナ混ぜごはんおにぎり」。これはツナマヨで混ぜごはんを作ってからおにぎりにするものです。簡単ながら目先が変わるのでオススメ!さらに焼きおにぎりにすると、香ばしさが加わります。 次に、具のツナマヨに何かをプラスするアイデアをご紹介。「プラス大葉」「プラス梅」「プラス塩昆布」「プラスチーズ」「プラスおかかと醤油」など。ご家庭にあるものを加えるだけでツナマヨおにぎりのバリエーションが広がります。また、ツナを和える時に、マヨネーズにめんつゆを入れたり、カレー粉をほんの少し加えたりするだけでも、いつもと違う味わいに変わります。 さらに、ツナのオイル漬けを自分で作って、オリジナルなツナおにぎりはいかが。まぐろのサクをフライパンで加熱後に、にんにく、ハーブ、塩こしょうを入れたオリーブオイルに漬け置くだけ。手頃なまぐろのサクが手に入った時にお試しください。しっかり味付けをすれば、マヨネーズなしでおにぎりの具にしてもOK。オリーブオイルがごはんにしみて、大人の味わいを楽しめるおにぎりになります。 春のレジャーで食べるお弁当は、いつもと少し違うツナのおにぎりを青空のもとで味わってみてはいかがでしょう。
一汁三菜の食事は、季節の食材を入れたお味噌汁で
2024/03/13 00:00
もうすぐ始まる新生活。バランスの良い食事を心がけたいですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さて、毎月13日は和食の素材メーカー6社が制定した「一汁三菜の日」です。いろいろな料理を組み合わせて、栄養素をバランスよくとれる和食のスタイルを子どもたちにつなげることを目的で制定されたそうです。 基本となる一汁三菜とは、ごはんと汁物(一汁)、肉や魚、卵などタンパク質を補うための主菜1品、野菜や海藻などミネラルを補う副菜2品(計3菜)を組み合わせた、日本の伝統的な食事のスタイルです。 今回は、一汁三菜に欠かせない汁物について、春の食材を使ったアイデアをご紹介しましょう。 ごはんと合わせる汁物として、最もなじみがあるのは味噌汁ですね。味噌汁は、旬の食材を手軽に取り入れやすい料理です。春の食材がたくさん出回っている今、季節の味わいを味噌汁で楽しむのもいいでしょう。 例えば、山菜。ふきのとうや、たらの芽などの山菜類を味噌汁に入れると、山菜特有の苦味に春の訪れを感じることができます。 春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃがいも、アスパラなどの春野菜は、柔らかくて甘みがあり、汁物にするとやさしい味わいを楽しむことができます。菜花やセリはやや苦味がありますが、汁物に緑を添えたいときに少し加えるだけで、いろどりも味わいも引き締まります。 また、春は貝類の季節と言われ、これからの時期に旬を迎えるものが多いので味噌汁にも使いたいところです。アサリやハマグリ、ホタテなどを入れた、貝の出汁がきいた味噌汁はまた格別のおいしさです。 春の食材が出揃ってきた今、旬を味わう味噌汁とともに一汁三菜の食事を楽しんではいかがでしょう。 参考: 一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト フジッコ「一汁三菜ふだんごはん」
春の味を楽しむタケノコ料理のバリエーション
2024/03/06 00:00
春らしくあたたかい日が続くと、どこかへ出かけたくなりますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 これから春のレジャーを楽しむなら、タケノコ掘りがオススメです。関東圏でタケノコ掘りを楽しめるのは3月下旬ごろから。今からお出かけのプランを考えてみてはいかがでしょう。 さて、タケノコは漢字で「筍」と書きます。これは、一旬(いちじゅん:10日間)で竹になることを意味しています。ちなみに「旬」という字を「食べ物の味が良い時期」「最盛の時期」といった意味に使うのは日本だけだそうです。 タケノコは「雨後の筍」という言葉もある通り、一日で驚くほど成長します。しかし成長してしまったタケノコはえぐみがあり、おいしく食べられるのは少し土が盛り上がる程度まで土の中で育ったものです。 タケノコは収穫直後からアクが増していきます。掘り上げてすぐに水煮にすると、えぐみがなくおいしく食べられます。ふだんの家庭料理に使うなら、市販の水煮を上手に活用するといいですね。 タケノコ料理といえば、煮物や炊き込みご飯、炒め物が定番です。ここでは、ご飯がすすむ常備菜のヒントをご紹介しましょう。 1つ目のオススメは、ナムルです。千切りにしたタケノコを塩、ごま、ごま油、おろしニンニクなどで和えるだけで簡単。もう一品が欲しいときにぴったりです。 2つ目のオススメは、メンマ風煮物です。甘辛く煮付けたり、ピリ辛に仕上げたり、お好みの味付けで。たくさん作って常備菜にしてはいかがでしょう。 3つ目のオススメは、オイル漬けです。一口大に切って炒め、ニンニクや唐辛子、塩こしょうとともにオリーブオイルに漬けるだけ。そのまま食べても、サラダやパスタに使ってもおいしく食べられます。 旬の時期に手頃なタケノコを使って、定番料理やアレンジ料理、さまざまな味わいをお楽しみください。 参考: 農林水産省ウェブサイト「aff」(20年3月
どうしてひな祭りにはハマグリを食べるのでしょう?
2024/02/28 00:00
もうすぐひなまつり。女の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いする日ですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 ひな祭りにはハマグリがつきものとされていますが、それはどうしてでしょう? ハマグリは、対になっている貝殻以外はぴったりと合いません。そのことから、一生添い遂げる伴侶に巡り会えるように、という願いが込められているそうです。 ハマグリは平安時代には貴族たちが「貝合わせ」という遊びに使っていました。貝合わせは、貝の内側に美しい絵が描かれたハマグリを裏返して並べ、同じ絵のもの同士を合わせるという遊びです。トランプの神経衰弱のような遊び方ですね。婚礼の祝いの席にもハマグリの吸い物が供されますが、これは江戸時代に八代将軍徳川吉宗が発案したのだそうです。ハマグリが古くから縁起の良いものとされていたからでしょう。 また、3月3日は「上巳(じょうし)の節句」であり「桃の節句」とも呼ばれます。節句とは季節の変わり目となる日にお供えやお祓いをする古代中国の風習が由来とされています。平安時代に宮中の行事となり、江戸時代には幕府によって五節句が祝祭日になりました。ちなみに上巳の節句のほかに、人日(じんじつ:1月7日)、端午(たんご:5月5日)、七夕(しちせき: 7月 7日)、重陽(ちょうよう:9月9日)があり、五節句と呼ばれています。 そして、上巳の節句ごろには、古くから「磯遊び」をするという風習があり、その日は家族や仲間と磯に出て潮干狩りや飲食を楽しんだそうです。潮干狩りといえば、ハマグリやアサリなどの貝がおなじみですね。 こうして、さまざまな風習がまとまって、ハマグリはひな祭りに欠かせない食べ物の一つになったようです。 この時期、旬を迎えたハマグリは、身がふっくらして旨みもたっぷり。お吸い物や酒蒸し、焼き貝など昔ながらのシンプルな調理法でおいしさを存分に味わいたいものです。
お酢を手軽においしく、毎日の食事に取り入れるには?
2024/02/21 00:00
気候が暖かくなるにつれて、濃厚で温かい料理だけでなく、さっぱりとした味わいも欲しくなってきますね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 さっぱりとした味わいといえば、五味の中では酸味でしょう。食物の五味とは、甘味・酸味・辛味・苦味・塩味の5つを指します。酸味のある調味料の中で最も身近な「酢」は、健康にも美容にも良いとされています。 とはいえ、「酸っぱさが気になる」「上手な取り入れ方がわからない」という方も多いのでは。 そこで今回は、毎日の食卓に酢を取り入れるヒントをご紹介しましょう。 一般的に手に入りやすい酢は、穀物酢、米酢、リンゴ酢、黒酢。その他にも、バルサミコ酢、ぶどう酢、ワインビネガーなど、さまざまな原料を使った酢がありますが、家庭で常備している酢といえば、穀物酢、米酢でしょうか。 穀物酢は、小麦やとうもろこしなどの穀物を原材料に醸造した酢。クセが少なく酸味はしっかり。穀物酢で作るメニューといえば、鶏肉や豚肉をさっぱり煮る料理がおなじみですが、炒め物に使うのもオススメです。しょうゆやオイスターソースで炒めるときに酢を加えると、すっきりした味わいに仕上がります。 米酢は、米の旨みがそのまま生きている酢。ほんのり甘みがあり、まろやかな酸味です。米酢の味わいを生かすなら、加熱しない酢の物や寿司酢、ドレッシングなどが適しています。ポテトサラダを作る時にマヨネーズに酢を加えると混ぜやすく、さっぱりと飽きないポテトサラダの出来上がり。また、卵の黄身を使って作る和食のソース「黄身酢」は、マヨネーズよりもちょっと大人の味わいに仕上げたい時におすすめです。 毎日の料理に少しでも酸味が加わることで、食が進む効果も期待できます。いつものメニューに隠し味でお酢を使ってみてはいかがでしょう。 参考: ミツカンウェブサイト 日本自然発酵ウェブサイト
バレンタインデーの主役?!日本のチョコレート物語
2024/02/14 00:00
2月14日はバレンタインデー。日本ではチョコレートが大注目されるイベントですね。今週もベイシアから旬のおいしい話題をお届けします。 チョコレートは世界中で愛されているお菓子。日本だけでもチョコレートのメーカーは400以上あるそうです。私たちにとって身近な日本のチョコレートは、はたしてどんな歴史をたどってきたのでしょうか。 日本にチョコレートが入ってきたのは江戸時代のこと。同じ頃に伝えられたお菓子にはビスケット、タルト、カステラなどがあります。当時のチョコレートは、今でいうとココアやチョコレートドリンクのような飲み物だったようです。 やがて日本でもチョコレートを製造し、販売するようになりました。日本で最初にチョコレートが作られたのは明治時代のこと。一方でヨーロッパから輸入されたチョコレートは贅沢品としてごく一部の人たちが楽しむものでした。 明治30年代(1897~)にチョコレート作りの技術と機械が持ち込まれ、日本のチョコレートは大きく発展を遂げ、国産の板チョコが販売されるようになりました。 大正時代になって、いよいよ日本でチョコレートの一環製造が開始されました。それまでは、輸入した原料チョコレートを加工するだけだったのです。チョコレートは、カカオ豆を発酵、乾燥、焙煎、磨砕してカカオマスというカカオ100%の原料を作り、さらにミルクや砂糖、ココアバターなどを混ぜ合わせて固めることで出来上がります。 国内で一から製造できるようになったことでチョコレートは一般に普及し、昭和初期には日本のメーカーが次々とチョコレートを売り出すようになりました。 そして昭和33年(1966)2月、日本のチョコレートメーカーが初めて「バレンタインセール」として百貨店でチョコレートを販売しました。やがてバレンタインデーは「チョコレートを贈る日」として全国に広まり、今日まで続いているというわけです。 参考: 「チョコレート物語」吉田菊次郎(中央公論社) 「チョコレート百科」森永製菓編(東洋経済新報社) 日本チョコレート工業協同組合ウェブサイト 日本チョコレート・ココア協会ウェブサイト